【アイビスサマーダッシュ2018予想/出走予定馬分析】1年経って成長した姿を得意舞台で披露!?『直千女王』に輝くのはアノ馬!

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2018年7月29日(日) 新潟競馬11レース

第18回 アイビスサマーダッシュ(G3) 新潟芝1000m

 

《アイビスサマーダッシュ2018/レース展望》

欧州やドバイなどでは非常にポピュラーな存在でありながら日本では1年に1レースしか行われない直線1000mの重賞であるアイビスサマーダッシュですが、毎年直線競馬で結果を残している実績馬や秘めたる可能性を信じて参戦してくる別路線の馬の参戦もあって、年によってメンバーレベルの差こそあれど非常に激しく見ているファンにとっても面白いレースが展開されています。また、『直線1000mと言えば外枠絶対有利』と言われるくらい非常に枠の影響を受けやすいコースであるのも大きな特徴で、毎年見ているファンに一番近い外ラチ沿いで繰り広げられる激しい叩き合いもこのレースの根強い人気を支えている大きな要因の一つであるのは間違いないでしょう。他のコースと比べてもよりコース実績が反映されやすいだけに過去に好走した馬が複数年好走する『リピーターレース』の傾向も他レースと比べて非常に強く、02年と04年の2度同レースを制したレコードタイム保持馬カルストンライトオを筆頭に、08、09年にカノヤザクラが、15、16年にはベルカントが連覇を達成しており、他にも08年3着、09年2着のアポロドルチェ、11年1着、12年3着エーシンヴァーゴウ、14、15年共に3着アースソニックとこれだけ多くの馬が複数年に渡って好走しているのが何よりの証明ではないでしょうか。

今年の登録馬は昨年の勝ち馬ラインミーティアが出走回避し2着馬フィドゥーシアも引退したことから例年と比べるとやや小粒な印象が強いメンバー構成となりましたが、それでも駿風ステークス→韋駄天ステークスと1000m戦を連勝したダイメイプリンセスや 7歳ながら短距離戦での安定勢力で昨年に続き同馬主での連覇を狙うラインスピリット、さらには1200mでは連対率100%で抜群の二の脚に加えて斤量面でも有利な3歳牝馬ラブカンプー昨年3着からのリベンジを狙うレジーナフォルテなど混戦ながらも面白いメンバーが揃った印象だけに、今年も夏の新潟での熱いレースに期待したいところですね。

 

《アイビスサマーダッシュ2018/予想オッズ》

 

①人気 ダイメイプリンセス  2.7倍

②人気 ラブカンプー     4.4倍

③人気 レッドラウダ     6.1倍

④人気 レジーナフォルテ   7.2倍

⑤人気 カラクレナイ     7.7倍

 

《アイビスサマーダッシュ2018/出走予定馬分析》

 

🐎 ダイメイプリンセス(牝5)

騎手: 調教師:森田(栗東)

主な勝鞍:韋駄天ステークス(OP)

駿風ステークス(1600万)

前走のCBC賞ではスタートこそ他馬と互角だったものの行き脚が付かずにこれまでの先行策とは一転して後方馬群の中での追走を余儀なくされ、直線で上手く外に持ち出して脚を伸ばしたものの最後は先行勢と同じ脚色になってしまい9着に敗退してしまいました。ただ、勝ち馬とは0.5差しか負けておらず、直線でも自分の脚はしっかり使っているだけに重賞初挑戦であったことを考えると及第点の内容と見ていいのではないでしょうか。直線1000m戦に関しては1600万~オープン特別と後続に2馬身以上の差をつけて完勝していることからコース適性の高さは間違いなく、毎年暑い時期になって好成績を残しているのもプラスと言えるでしょう。秋山騎手ともコンビを組むようになってから6戦3勝2着1回と好相性であるのも魅力で、得意舞台に戻っての一変した走りも十分期待できるのではないでしょうか。

 

🐎 ラインスピリット(牡7)

騎手:森 調教師:松永昌(栗東)

主な勝鞍:淀短距離ステークス(OP)

ルミエールオータムダッシュ(OP)

北九州記念(GⅢ)3着

前走の函館スプリントステークスでは好スタートから押して先手を主張するもセイウンコウセイとワンスインナムーンの二の脚が速く、道中は先行集団の後ろをインコースを追走する形となりながらも直線では馬群を上手く捌いて前を窺いましたが、伸びかけたところでヒルノデイバローとワンスインナムーンに挟まれるような形となってやや脚を余して不完全燃焼での6着惜敗でした。ただ、勝ち馬とは僅かに0.3差しか負けておらず、直線で不利があった後も盛り返して伸びていたように、スムーズなら十分馬券圏内に好走していた可能性が高かったのは間違いないでしょう。直線競馬では2年前にルミエールオータムダッシュを完勝しており、昨年のアイビスサマーダッシュでも不利とされる内枠の2枠4番から0.4差6着まで追い上げたのはコース適性が高い証拠と言えそうで、強い相手に揉まれて確実に地力を強化してきた今であれば人馬共に悲願の重賞初制覇を飾る可能性は高いのではないでしょうか。

 

🐎 ペイシャフェリシタ(牝5)

騎手: 調教師:高木(美浦)

主な勝鞍:春雷ステークス(OP)

前走のCBC賞ではスタートでやや後手を踏み、そこから騎手が押して二の脚で一気に先行集団まで押し上げていき、直線を向いて一瞬は伸びるかといった面を見せたものの道中ハイペースで流れたのを前半無理した分が祟ってか、残り100mで急激に失速して2番人気ながら16着と思わぬ大敗を喫してしまいました。だだ、勝ち馬とは0.7差と着順ほど大きくは負けておらず、今回は明確な敗因があるだけにこれが能力でないのは明らかでしょう。昨年までは勝ったり負けたりと成績を見てもややムラっ気な印象が強い同馬でしたが、昨年末にオープン入りして以降は重賞も含めて安定した成績を残しており、5歳を迎えて充実期にある可能性が高そうです。カーバンクルステークスでは高松宮記念3着ナックビーナスに0.1差2着、阪急杯では安田記念勝ち馬モズアスコットやスプリンターズステークス連覇のレッドファルクス相手に0.1差5着と、同馬が重賞級の能力を秘めているのは間違いなく直線競馬は初出走となりますがもし適性を秘めていたらアッサリ巻き返しても不思議ない1頭だと思います。

 

🐎 ラブカンプー(牝3)

騎手: 調教師:森田(栗東)

主な勝鞍:葵ステークス(新設重賞)2着

かささぎ賞(500万)

1400mのフィリーズレビューと1600mのアーリントンカップでは共に淀みない流れを自ら逃げて大敗してしまいましたが、前走の葵ステークスでは最内枠スタートから騎手が激しく押して先行しデビュー戦以来の2番手追走の競馬となりましたが、直線を向いてややふらつく面を見せながらも最後まで失速せずに粘り通してトゥラヴェスーラとの2着同着に持ち込む強い内容でした。1200m以下でスムーズに先行できればかなりしぶといタイプで、前走の勝ち馬ゴールドクイーンが先週のバーデンバーデンカップで古馬相手にクビ差2着に好走した事実からも同馬のスピードが古馬相手でも通用するのは間違いないと思います。3歳牝馬ということもあって斤量面での恩恵が大きいのもそのスピードを最大限活かすのに大きな追い風となりそうで、ここでも楽にハナを奪えるようであれば後続馬にとってかなり厄介な相手になるのは間違いなさそうですね。

 

《現時点での本命馬》

 

この馬 ⇒ 

紹介文冒頭「」にて公開中!(44位くらい)

 

昨年のアイビスサマーダッシュで3着に好走して以降は中山のアクアマリンステークスこそ勝利したもののその後はなかなか安定しない成績が続きましたが、前走のテレビユー福島賞では前半3F32.4という強烈なハイペースを2番手で追走しながら直線でキッチリ逃げ馬を交わして最後は1馬身1/4差をつける完勝で再びオープンクラスに返り咲きました。昨年のアイビスサマーダッシュ3着に加えて未勝利勝ちも直線コースで上げており直線競馬に適性が高いのは明らかで、昨年とほぼ同じローテーションで臨めるのもプラスと言えそうです。唯一直線競馬で崩れた時が内枠だっただけに枠順で評価を変える必要もありそうですが、昨年と同じく外枠を引けるようであれば2年連続の好走があっても全く不思議ない存在ではないでしょうか。