【スプリングステークス2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/コスモバルクに続く地方馬の『夢』を乗せてアノ馬が名乗りを上げる!?

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2018年3月18日(日) 中山競馬11レース

第67回 スプリングステークス(GⅡ) 中山芝1800m

 

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《スプリングステークス2018 レース展望》

 

古くから競馬をしている人にとっては皐月賞のトライアルレースと言うとやはり『弥生賞』といったイメージが強いですが、過去には94年勝ち馬ナリタブライアンに11年勝ち馬オルフェーヴルといった2頭の三冠馬を輩出し、15年には近年の最強馬ともいえるキタサンブラックが勝利したレースでもあり、レースの『格』としては弥生賞に負けず劣らず非常に高い印象のあるのがスプリングステークスです。他にも強烈なマクリ脚で皐月賞を圧勝した09年勝ち馬アンライバルドや、2歳時に朝日杯フューチュリティステークスを制しながら非常に息の長い活躍を見せて晩年にはモーリス相手に安田記念を逃げ切った13年勝ち馬ロゴタイプなど個性的名馬も多く、このレースで負けた馬の中からも12年日本ダービー馬ディープブリランテ(スプリングステークス2着)や16年ドバイターフ馬リアルスティール(同2着)などがいることから、『未来のGⅠ馬』を探す意味でも近年は特に重要性の高いレースと言ってもよさそうです。余談ですが、09年アンライバルドから1年置きに勝ち馬がGⅠを勝利しており(11年オルフェーヴル、13年ロゴタイプ、15年キタサンブラック)、17年勝ち馬ウインブライトも今後GⅠを勝つ可能性があるため注目しておくと面白いかもしれませんね。

今年のクラシックに向けては弥生賞に超強力メンバーが集結したこともあってややメンバーレベルが低い印象ですが、それでも朝日杯フューチュリティステークス、東京スポーツ杯2歳ステークスで共にダノンプレミアム相手に2着したステルヴィオが出走してきたのは大きな意味があると思います。クラシックで好走するのは『物差し馬』ステルヴィオ相手に互角以上のレースをするのが絶対条件と言えそうだけに、ここで強い勝ち方ができるようであれば皐月賞でも非常に面白い存在になりそうだけに注目ですね。

 

《スプリングステークス2018 予想オッズ》

 

①人気 ステルヴィオ     2.2倍

②人気 サトノソルタス    3.6倍

③人気 ルーカス       5.2倍

④人気 エポカドーロ     7.2倍

⑤人気 ゴーフォザサミット  8.1倍

⑥人気 ハッピーグリン    18.0倍

⑦人気 カフジバンガード   22.6倍

⑧人気 レノヴァール     48.0倍

⑨人気 マイネルファンロン  60.9倍

⑩人気 ライトカラカゼ    68.9倍

 

《スプリングステークス2018 出走予定馬分析》

 

① ステルヴィオ(牡3)

騎手:ルメール 調教師:木村(美浦)

主な勝鞍:コスモス賞(OP)

朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)2着

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)2

ダノンプレミアムとの初対決となったサウジアラビアロイヤルカップではスタートから全く行き脚が付かずに後方3番手の追走となってしまい、直線楽に抜け出した相手に対して直線大外を回る不利がありながらもメンバー中唯一33秒台の末脚を使って3着以下は完封する強い2着でした。続く朝日杯フューチュリティステークスでは好スタートから意識的に控えて直線勝負に賭け、スムーズな先行策から直線アッサリ抜け出したダノンプレミアムには完敗だったものの4コーナーで前が壁になり、直線も挟まれる面がありながらも怯まずに馬群を割って猛追しての2着まで押し上げた絶対能力は同世代でも間違いなくトップクラスだと思います。中山は初コースとなりますが小回りの右回りである札幌でも勝利経験があることから問題はないと見ていいでしょう。毎回必ずメンバー中1~2位の上がりを使っているようにペースに関わらず確実に伸びてくる末脚は他馬にとっては脅威と言えそうで、今回のメンバーであれば多少の不利があっても勝たなければいけないくらいの存在ではないでしょうか。

 

② サトノソルタス(牡3)

騎手: 調教師:堀(美浦)

主な勝鞍:共同通信杯(GⅢ)2着

デビュー戦は新馬にとって非常に厳しい条件と言える極悪の不良馬場でのレースとなり、好スタートから促し気味に先行し直線に入って物見をしている間に内からダークナイトムーンに出し抜けを食らいましたが、それでも一完歩ごとに差を詰めるとゴール前ハナ差捉えてデビュー勝ちを飾りました。続く共同通信杯では一転して良馬場の淀みない流れでのレースとなりましたが、最内枠スタートから道中は中団のインに控え直線に入って馬場の真ん中に出されると確実に前との差を詰めるように伸びましたが、先に抜け出したオウケンムーンに僅かに届かず2着惜敗でした。しかしまだデビュー2戦ながら全く違う馬場状態をこなして重賞で好走したのは絶対能力の証明以外何物でもないのではないでしょうか。今回は初の小回りコースとなる中山への適性がカギとなりそうですが、先行して確実に直線伸びる競馬で好走していることからも間違いなく対応できるのではないかと思います。同レースと好相性を誇る『共同通信杯好走馬』であるのも大きな魅力と言えそうで、ここで勝利するようであればハイレベルの牡馬クラシック戦線で主役になる可能性は十分あるのではないでしょうか。

 

③ ルーカス(牡3)

騎手:M.デムーロ 調教師:堀(美浦)

主な勝鞍:東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)2着

近年最強中距離馬モーリスの全弟ということもあってデビュー前から評判の高かった同馬ですが、デビュー戦では小回りの札幌1800mを一マクリの競馬で完勝し、デビュー2戦目でいきなりの重賞挑戦となった東京スポーツ杯2歳ステークスでもワグネリアンには完敗したものの、直線大外から長くいい脚を使って混戦の2着争いを制して重賞級の能力を自らの走りで証明しました。前走のホープフルステークスでは2番人気を裏切って6着と初の大敗を喫しましたが、ハイペースを真っ先に動いてのもので最後まで大きく失速してはいないだけに評価を落とす必要はないと思います。兄モーリスもこの時期はまだ未完成な面が多く古馬になって大成した晩成型だっただけに完成度の面で他馬に劣る面はあるかもしれませんが、今回2戦2連対の1800mの距離に戻るのも好材料でここで権利を取れるようであればクラシック路線で楽しみな存在になってくる可能性は高いと思います。

 

④ ハッピーグリン(牡3)

騎手:大野 調教師:田中淳(北海道)

主な勝鞍:セントポーリア賞(500万)

北海道の道営所属馬ながら昨年夏の札幌でステルヴィオモルトアレグロ相手に好走していたように非常に高い能力の持ち主で、4戦振りの芝レース参戦となった前走のセントポーリア賞では5番人気と低評価ながら、互角のスタートから中央馬相手にスピード負けせず中団に控え、直線手応え十分に大外に出すと残り200mで一気に加速して並ぶ間もなく前を捉える完勝で中央初勝利を挙げました。2着馬リビーリングが次走弥生賞で強力メンバー相手に5着好走した事実からも、今回のメンバーで能力上位なのは間違いないと言っていいと思います。地方馬ながら芝レースでは3戦して複勝率100%の実績が示すように芝レースの方が適性が高いのは明らかで、ローエングリン×アグネスタキオンという血統背景もそれを証明するには十分な説得力があると思います。過去10年の勝ち馬にドゥラメンテメイショウスザンナダイワキャグニーがいる『出世レース』のセントポーリア賞勝ち馬であるのも好印象で、ここも含めて長い目で注目しておくべき1頭と言えそうですね。

 

《レース展望から見る今年のスプリングステークスを勝つのはこの馬!!》

 

ハッピーグリン(牡3)

前走:セントポーリア賞(500万)5人気1着

父:ローエングリン

母父:アグネスタキオン

正直今年のスプリングステークスのメンバーを見た時に感じたのがステルヴィオ以外は『どんぐりの背比べ』といった印象で、そんなメンバー構成であれば十分同馬でも勝ち負けは可能だと見て本命に挙げました。前走のセントポーリア賞では好スタートから一旦控え、道中は馬群の中で折り合うと直線自信満々に大外から差し切るといった『本命馬』が見せるような競馬で完勝し、中央馬相手でも十分に通用する『大人びた気性面』と『操縦性の高さ』はここでも大きな武器になるのではないでしょうか。地方馬だけにダートでも好走実績があることからパワー勝負になっても全く問題なさそうで、前走見せた33秒台の末脚から瞬発力勝負になっても十分対応可能だと思います。ステルヴィオに対してある程度自在に動けるように脚質に幅があるのも有利で、小回りコース適性の高さを生かしての大物食いの可能性も十分考えられると信じての本命です。

 

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