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2018年9月9日(日)
阪神競馬11レース
第32回 セントウルステークス(G2)
阪神芝1200m
《セントウルステークス2018/レース展望》
サマースプリントシリーズの最終戦を飾るレースで夏のスプリント戦を使った強豪が一堂に集結すると同時にスプリンターズステークスを見据えて夏場を休養に当てた実績馬が相まみえる舞台となっており、毎年レベルの高いレースが展開されるのがこのセントウルステークスです。昨年の勝ち馬ファインニードルが今年の高松宮記念でGⅠ初制覇を飾ったのは記憶に新しいところですが、個人的にセントウルステークスでは既にGⅠで実績を残している休み明けの強豪馬が夏のスプリント路線で好成績を残してきた馬相手に取りこぼしている印象が強く、これまでの日本競馬において史上最強スプリンターと言っても過言ではないロードカナロアが12、13年と共に1番人気に推されながらそれぞれエピセアローム、ハクサンムーンといった夏の重賞で連対実績を残した好調馬に取りこぼしているのを筆頭に、09年には前年のスプリンターズステークス勝ち馬スリープレスナイトが1人気2着、翌年の10年には海外GⅠ馬のグリーンバーディが2人気2着、そして14年も前年のスプリンターズステークスでロードカナロア相手に正攻法のレースで堂々の2着だったハクサンムーンが1人気2着と錚々たる実績馬が勝ちきれておらず、このレースに関しては完全に『好調馬＞実績馬』といった考え方でいいのかもしれませんね。16年にはそんな流れに終止符を打つべく前走高松宮記念を制したビッグアーサーが1番人気に応えて貫録の逃げ切りで勝利しましたが、逃げたことが本番のスプリンターズステークスで完全に裏目に出てしまい伝説の『ビッグアーサーは前が壁！』といった実況を残してしまったことからも、スプリンターズステークスを目指す実績馬にとって同レースはあくまで『叩き台』と割り切ってレースに臨む必要があるのかもしれません。
今年も春の高松宮記念を制し香港GⅠチェアマンズスプリントで4着に好走したファインニードルがGⅠ馬として連覇を狙って出走しますが、それに対して夏のスプリント戦線で好走を続けてきたラブカンプー、アサクサゲンキ、ラインスピリットなどがどれだけのレースを見せるかといった意味でも本番のスプリンターズステークスに向けてに逃せないレースとなりそうですね。
《セントウルステークス2018/予想オッズ》
①人気 ファインニードル 2.0倍
②人気 ラブカンプー 3.4倍
③人気 ダイアナヘイロー 5.7倍
④人気 アサクサゲンキ 7.7倍
⑤人気 レジーナフォルテ 19.9倍
《セントウルステークス2018/出走予定馬分析》
ファインニードル(牡5)
騎手：川田 調教師：高橋義(栗東)
主な勝鞍：高松宮記念(GⅠ)
セントウルステークス(GⅡ)
シルクロードステークス(GⅢ)
今年の高松宮記念でゴール前レッツゴードンキとの叩き合いをハナ差制してGⅠ馬となり、勇躍臨んだ前走の香港GⅠチェアマンズスプリントではやや遅れ気味のスタートから盛り返して道中は飛ばす先行3頭を見ながら5番手のインを手応え良く進みましたが、直線に入って一瞬は伸びかけたもののそこからジリジリした伸びになってしまい上位3頭から離された4着完敗でした。ただ自分の能力はしっかり出し切っての4着好走とも言えそうで、初の海外遠征で強敵揃いの香港GⅠであったことを考えれば十分及第点が与えられる内容だったのは間違いないでしょう。昨年の同レースを制していることに加えて阪神1200ｍは【3・1・0・0】で連対率100％と相性抜群のコースで、休み明けも昨年のスプリンターズステークス以来となった今年のシルクロードステークスを制しており全く問題ないでしょう。今回は海外遠征明けで大目標が次にあるためある程度余裕を残した仕上げだと思いますが、メンバー中トップクラスの地力の高さで好走しても不思議ない1頭だと思います。
ダイアナヘイロー(牝5)
騎手：武豊 調教師：大根田(栗東)
主な勝鞍：阪急杯(GⅢ)
北九州記念(GⅢ)
前走の北九州記念では前年勝利した実績が評価されてか混戦の中で1番人気に支持されましたが、好スタートを切ったものの昨年ほど行き脚が付かずに道中は4～5番手を追走する形となって、直線も前が詰まった函館スプリントステークスと比べればスムーズに進路を確保したもののそこから伸びきれずに最後は流れ込む形での7着完敗でした。ただ、昨年と比べて2.5キロ重いハンデを背負っていたにもかかわらず走破タイムは0.1秒速い1.07.3で走っていることから衰えは心配しなくてもよさそうで、2走前は直線前が詰まっての不完全燃焼、前走は勝ちタイムが速すぎたと明確な敗因があることを考えればまだ巻き返す可能性は十分あると思います。今年の阪急杯でも証明したように開幕週のスピード勝負に変わるのは同馬にとっては確実にプラスで、大敗からの一変が多く見られるキングヘイロー産駒であるのも大きな魅力ではないでしょうか。3勝を上げており得意にしている阪神コースで前走から斤量減となる54キロであれば鮮やかな変わり身を見せる可能競りも十分期待できると思います。
ラブカンプー(牝3)
騎手：M.デムーロ 調教師：森田(栗東)
主な勝鞍：アイビスサマーダッシュ(GⅢ)2着
北九州記念(GⅢ)3着
葵ステークス(重賞)2着
葵ステークスから重賞を3.戦して順に2、2、3着と勝ち切れてこそいませんが、その葵ステークスではゴールドクイーンにハナを奪われて2番手追走になりながら最後までしぶとく脚を伸ばしての2着で、2走前のアイビスサマーダッシュでは古馬相手に抜群のスタートダッシュで楽にハナを奪いダイメイプリンセスには完敗したものの3着以下は完封する強い2着でした。そして前走の北九州記念では前半3F32.4の超ハイペースを2番手で追走し、他の先行馬が軒並み二桁着順に沈む中直線早め先頭から最後まで粘っての0.3差3着は勝ち馬と同等くらいの評価をしていいのではないでしょうか。1200ｍ以下の距離においては【2・4・1・0】と全く崩れていない安定感は今回のメンバー相手でも全く引けを取らず、古馬相手で十分通用することを証明したその高いスピード能力は開幕週において最大限活かされるのは間違いないでしょう。今年に入って既に7戦を消化しており疲労が溜まってきている可能性は否定できませんが、古馬相手の軽斤量と開幕週の絶好の馬場状態を活かせれば好ダッシュからの逃げ切りがあっても全く驚けない能力の持ち主だと思います。
アサクサゲンキ(牡3)
騎手：松山 調教師：音無(栗東)
主な勝鞍：小倉2歳ステークス(GⅢ)
ファルコンステークス(GⅢ)2着
今年初戦のファルコンステークスでは実績のない1400ｍの距離に加えて休み明けということもあって7番人気と低評価でしたが好スタートから淀みない流れを先行して最後まで粘っての2着する好内容でした。ただ、その後の葵ステークスとCBC賞ではスタートで出遅れて後方追走を余儀なくされ直線最速の上がりを使っているものの届かず5、4着に惜敗し、前走の北九州記念でもスタートこそ互角に出ましたがそこから行き脚が付かず後方馬群を追走する形になると直線も外に上手く持ち出せずに消化不良の6着に終わりました。速いペースを前々で追走しながら最後までしぶとくいい脚が使えるのは小倉2歳ステークスや未勝利戦で証明済みで、開幕週の先行有利の馬場はプラスに働くと思います。またこれまでGⅠ以外ではコンビを組んで全て掲示板内に好走している武豊騎手に戻るのも同馬にとっては追い風と言えそうですが、その反面葵ステークス以降スタートで出遅れる面が癖になってきているのは開幕週においては大きな不安と言わざるを得ません。これまでの重賞実績から能力は確かなだけに近走の凡走続きで人気が落ちるようであれば馬券的に面白い存在となりそうな印象ですね。
《出走予定馬分析から見る本命馬》
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（11位くらい）
3歳前半までは1200ｍ戦で逃げて直線どこまで粘れるかといった競馬が中心の同馬でしたが、前走の北九州記念ではメンバー中最速の二の脚でハナを奪いながらも他馬が行くのを見るとスッと控えて好位で折り合い、前半3F32.4のハイペースにもかかわらず直線手前で先頭に立つとそこから上位2頭に交わされてもしぶとく食らいつき3着に粘ったのは同馬の高い成長力に加えて気性面でも大きく成長した証拠と言えるでしょう。今回のメンバー相手でも抜群のスタートセンスと二の脚の速さは間違いなくトップクラスで、開幕週だけに先行有利で展開面での恩恵が大きいのも大きな魅力と言えそうです。12年に同じ北九州記念好走の3歳牝馬エピセアロームが勝利していることから斤量面での恩恵も大きい今回は積極的に頭から狙うべき存在だと言っていいと思います。
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おすすめ動画／消去データ(4頭)
セントウルステークス2018【1番人気分析】ファインニードル【消去データ】4頭
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