【ダービー卿チャレンジトロフィー2018】過去データから見る1着予想/滑り込み出走の可能性を信じて、変幻自在の脚質で虎視眈々と大駆けを狙うのはアノ馬!?

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2018年3月31日(土) 中山競馬11レース

第50回 ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

中山芝1600m

 

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先週の中山芝コースを見てみると、それまでの先行馬有利の馬場から徐々に差し・追い込み馬でも届く姿が見受けられるようになり、さらに馬場が荒れ始めてきたことによってスタミナ指向が強くなってきた印象を強く受けました。脚質の有利・不利がなくなったことで『強い馬強い競馬をするレース』が必然と多くなりそうで、今週以降の芝状態で勝利した馬は次走以降も注目しておくと面白いかもしれませんね。

 

《過去のダービー卿チャレンジトロフィー好走馬 チェックポイント》

 

① かつてはスピードタイプが有利も、近年は『スタミナ指向の強い馬』が好成績!

かつては中山競馬場の開幕週と言えば先行した馬が全くと言っていいほど止まらない高速馬場として有名でしたが、15年に中山競馬場の馬場改修工事が行われて以降は中山競馬場の芝コースが非常にタフでパワーを求められるものになった印象で、開幕週でも後方から運んだ馬が次々馬券に絡んできたのは個人的にも衝撃を受けました。ダービー卿チャレンジトロフィーにおいても馬場状態の傾向は大きく変化してきており、14年までは前走1400~1600mを使っていた馬が好成績を残していましたが、15年以降は『過去に1800m以上距離での好走実績』があるような『スタミナタイプの馬』の好走が目立つ傾向が強くなっています。15年以降の連対馬6頭中5頭が過去に1800m以上の距離での勝利経験があり、唯一の対象外である16年勝ち馬マジックタイムもその後1800m重賞の府中牝馬ステークスと中山牝馬ステークスで共に2着していることから、ある程度スタミナ実績のある馬でないと近年のタフな中山の芝コースはこなせないと見ていいのかもしれませんね。昨年5人気1着ロジチャリスのように、近走不振が続いていても過去に距離実績がある馬は人気を落としていても巻き返してくる可能性は高いだけに、該当馬がいたら必ずチェックしておくべきポイントと言えるでしょう。

 

今年の出走馬で『過去に1800m以上距離での好走実績』がある馬は21頭の登録馬の内半数以上の12頭を占めますが、今回上位人気が予想されるレッドアンシェルソルヴェイグなどは1800m以上の勝利実績がないことからデータ的にはやや割り引いて考えた方がいいかもしれませんね。

 

② 好走率の高さから注目は『近走好調馬』と『大型馬』

桜の開花が近づいてきて徐々に気温が上昇し始めるこの時期は冬場と比べても馬体が絞りやすく、休み明けの馬に比べて順調に使われている馬の方が好成績を残している傾向が強いです。ダービー卿チャレンジトロフィーにおいてもその傾向は例外ではなく、過去5年で馬券圏内に好走した15頭の内12頭が『前走5着以内』に好走しており、対象外である14年1着カレンブラックヒル(前走阪急杯11着)や16年2着ロゴタイプ(前走中山記念7着)、そして同年3着サトノアラジン(香港カップ11着)の掲示板外から巻き返した3頭は全て『GⅠ馬』であることからも、同レースで掲示板外から巻き返せるのはGⅠ級の能力を持った馬だけ、と言えるのかもしれませんね。さらに近年特に顕著になっている傾向として『大型馬』が強いといったものがあります。中山コースの芝状態がタフなものになった影響からスタミナ比べになった際に大型馬がそのパワーを活かしてしぶとく伸びるレースを見せることが多く、昨年5人気1着ロジチャリス、1人気2着キャンベルジュニアは共に530キロを越える超大型馬であり、15年9人気3着インパルスヒーローも500キロを越える馬体を誇っていたことからも、当日馬場が悪化してさらにパワーが問われる展開になるようであれば500キロを越える大型馬は人気がなくても注目しておくべき存在と言えるでしょう。

 

今年の出走馬の中で『前走5着以内の好調馬』はレッドアンシェル、マルターズアポジー、ミュゼエイリアン、ゴールドサーベラス、ヒーズインラブ、テオドール、タイセイサミット、クラリティシチー、アドマイヤゴッドの9頭で、『500キロ以上の大型馬』はマルターズアポジー、ロジチャリス、キャンベルジュニア、アデイインザライフ、クラリティスカイ、ダイワリベラル、テオドール、ストーミーシー、ヒーズインラブ、ディバインコードの10頭となります。マルターズアポジーはGⅠ大阪杯に向かう可能性が高そうですが、上記のどちらにも該当するヒーズインラブテオドールの2頭は人気薄であるのは間違いないですがデータ的に注目の存在だと思います。

 

③ 人気薄で注目すべきは『前走1600万特別組』

ハンデ戦のGⅢということで出走馬が『前走重賞組』と『前走条件戦組』で半々くらいに分かれることが多いダービー卿チャレンジトロフィーですが、近年配当面で注目なのが『前走1600万条件組』の存在です。実績面から格上と思われる『前走GⅠ・GⅡ組』が過去10年で【0・2・5・21】と勝ち星を挙げていないのに対して、重賞実績の面で劣る『前走1600万条件組』が【3・2・1・8】で複勝率42%の好成績を残しており、昨年も唯一の該当馬であったキャンベルジュニアが1人気2着と好走しているのは見過ごせないポイントと言えるでしょう。近年は馬券を買う人のレベルが年々上がってきており昨年のキャンベルジュニアや15年モーリスのように条件戦直後ながら1番人気に推される例も増えてきましたが、それでも11年8人気1着ブリッツェンや13年5人気1着トウケイヘイローといった勝ち馬だけでなく、09年7人気2着マイネルファルケ、14年8人気3着インプロヴァイズなど基本的には人気薄での好走が多いため、注目しておいて損はないポイントと言っていいと思います。さらにこのポイントに『前走0.1差以上の差をつけて勝利した馬』という条件を付け加えると【3・2・1・0】とほぼパーフェクトな成績になることからも、1600万条件戦で後続にキッチリ差をつけて完勝してきた馬は人気がなくても注目すべき存在となるのは間違いないでしょう。

 

今年の出走馬の中で前走1600万条件戦を勝利しているのはゴールドサーベラスヒーズインラブの2頭になりますが、2頭ともに2着馬との着差がクビ・アタマ差で接戦だったことから評価がやや難しいところがあります。ただ、ヒーズインラブが勝利した前走武庫川ステークスは過去10年で2頭の勝ち馬を輩出していることからも、ヒモ穴として注目しておくのはアリかもしれませんね。

 

《過去データから見る今年のダービー卿チャレンジトロフィーを勝つのはこの馬!!》

 

🐎テオドール

前走の白富士ステークスではやや遅れ気味のスタートから二の脚で押し上げて道中平均ペースで逃げるマイネルハニーの2番手に付けましたが、直線に入って早めに追い出すもなかなか前との差が詰まらず、残り200mで前と同じ脚色になったところを後ろから3頭に差し込まれての5着でした。ただ、交わされてからも大きく失速しておらず、前半脚を使った分に加えて2走ボケの可能性も考えると及第点の内容だと言ってもいいのかもしれません。2走前は向こう正面で先頭に立つとそのまま長くいい脚を使って逃げ切ったように、現状切れ味勝負より持続的に長くいい脚を使える展開の方が向いているのは間違いないでしょう。過去5勝を上げていますが、その内容が逃げ切りから先行押し切り、さらに中団からの差し切りや後方からのマクリといったように、どんな展開でも対応できるレースセンスの高さは大きな武器だと思います。さらに1600m戦も3戦して連対率100%の得意距離と言えそうで、1600万条件勝ち直後のヒーズインラブが55キロを背負う中54キロで出走できるのもプラスと言えるでしょう。賞金的にギリギリですが大阪杯にも登録しているマルターズアポジーか他に何か1頭が回避すれば出走できるだけに、その幸運を活かしての人気薄での大駆けに期待したいと思います。

 

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