【チューリップ賞2018】過去データから見る1着予想/鞍上の石橋脩騎手との絶対的な信頼関係と共に、いざ無敗のクラシックロードへ!!

f:id:jikuuma:20180302140704j:plain

 

2018年3月3日(土) 阪神競馬11レース

第25回 チューリップ賞(GⅡ) 阪神芝1600m

 

先週の競馬を見ていると開幕週での良馬場ながら先行した馬が思ったほど残れていないのは意外でしたが、それでも特に芝の短距離レースに関しては道中ロスなく運んで直線だけ外に出した馬の好走が非常に多く、完全に『内枠有利』の傾向が強かった印象です。阪神芝1600mの外回りはその馬の能力がストレートに出やすいコースで、上位の能力が拮抗している今回はいつも以上に『内枠の利』が結果に非常に大きく影響しそうだけに要注目だと思います。

 

《過去のチューリップ賞好走馬 チェックポイント》

 

① 『阪神ジュベナイルフィリーズ最先着馬』は抜群の安定感!

阪神ジュベナイルフィリーズと全く同じコースで行われるだけに当然と言えば当然かもしれませんが、チューリップ賞においては2歳GⅠの時点で既に実績を残している馬、もしくはその時点で能力を高く評価されていた馬が非常に強い傾向があります。過去に『阪神ジュベナイルフィリーズで5着以内もしくは5番人気以内』の馬が出走していた場合は全くと言っていいほど崩れておらず、出走馬の中から好走馬を選ぶ上でまず最初にチェックすべきポイントであるのは間違いないでしょう。その中でも特に好成績を残しているのが『阪神ジュベナイルフィリーズ最先着馬』の存在で、過去10年の『前走阪神ジュベナイルフィリーズ最先着馬』は【3・2・2・2】と複勝率77%とほとんど崩れておらず取りこぼしもあるため頭から狙うにはやや心もとない数字かもしれませんが、連複系の馬券を買う際には非常に頼りになるデータと言ってもよさそうですね。

今年の出走予定馬で『阪神ジュベナイルフィリーズで5着以内or5番人気以内』に該当する馬は1着ラッキーライラック、2着リリーノーブル、3着マウレアの3頭で、その中で最先着している勝ち馬のラッキーライラックはほぼ間違いなく1番人気に推されると思いますが、3着以内に入る可能性はかなり高いと言えそうで安心して馬券を買える『軸馬』になりそうですね。

 

② 前走1600m組が圧倒的に優勢!逆に前走1400m以下は人気でも過信禁物

1400mと1600mは距離にして200mしか違いませんが、どちらかと言えばスプリント指向が強くスピードの持続力勝負になりやすい1400mに対して、1600mは道中如何に折り合って脚を溜め、直線切れる末脚を繰り出せるかといった中距離向きの適性が問われやすい傾向があります。その中でも阪神外回りの1600mは特にそういった傾向が強く、同じ舞台で行われる桜花賞で瞬発力を最大の武器とするディープインパクト産駒が12年から6年連続連対中(12~15年は4連勝)である事実が上記の傾向を証明していると言っていいと思います。近年のチューリップ賞においては特にその傾向が顕著で、過去5年の馬券圏内に入った15頭の内実に13頭がレースの条件に関係なく前走1600mに出走しており、重賞であれば7着以内条件戦以下であれば掲示板内が好走する上での条件と言えそうです。逆に前走1400m以下からチューリップ賞に参戦してきた馬は上位人気でも凡走することが多く、13年1人気7着レッドオーヴァルや15年4人気6着コンテッサトゥーレなど前走オープン特別の紅梅ステークスを制している2頭ですら掲示板に載れていない事実が何よりの証明ではないでしょうか。前走1400m組でチューリップ賞を好走した16年1着シンハライトは後のオークス勝ち馬、17年2着ミスパンテールはターコイズステークス、京都牝馬ステークスと重賞を連勝していることから、もし前走1400mからこのレースを連勝するようであればGⅠ級の能力を持っていると考えてもいいかもしれませんね。

 

今年の出走予定馬で前走が1600mなのはラッキーライラック、リリーノーブル、マウレア、スカーレットカラー、レッドランディーニ、サヤカチャン、サラキア、クリノフラッシュの8頭で、他馬と比べて評価をアップすると同時に穴人気しそうなシグナライズあたりにとっては嫌なデータと言えそうですね。

 

③ 穴で注目するなら『関東圏の1600mで好走経験のある関西馬』

基本的に阪神ジュベナイルフィリーズ好走馬が強く平穏決着が多いチューリップ賞ですが、過去10年中8年で6番人気以下の馬が3着以内に好走しているように決して穴馬の台頭がないレースではありません。むしろ一昨年の16年にラベンダーヴァレイが10人気3着し初めて二桁人気の馬が馬券の対象になったように、近年は適性一つで人気薄が激走することが多いため注意を払っておく必要がありそうです。その中でも注目なのが『関東圏の1600mで好走経験のある関西馬』の存在で、先程挙げたラベンダーヴァレイは東京1600mの新馬戦を勝利した経験があり、他にも13年7人気2着ウインプリメーラ(アルテミスステークス3着)、14年6人気3着リラヴァティ(フェアリーステークス3着)、15年7人気2着アンドリエッテ(クイーンカップ4着)など人気薄での好走が目立つことからも、関西馬の中でも関東圏のマイル戦で実績のある馬は積極的に買っておくと高配当にありつける可能性が高くなりそうですね。

 

今年の出走予定馬で関東圏の1600mで実績がある馬はラッキーライラック(アルテミスステークス1着)、リリーノーブル(新馬戦1着)、スカーレットカラー(フェアリーステークス2着)、サヤカチャン(アルテミスステークス2着)の4頭で、この中でも阪神ジュベナイルフィリーズ上位3頭に人気が集中しそうなだけに今回人気を落としそうなスカーレットカラーサヤカチャンの2頭は積極的に買っておきたいところですね。

 

《過去データから見る今年のチューリップ賞を勝つのはこの馬!!》

 

ラッキーライラック(牝3)

前走:阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)2人気1着

父:オルフェーヴル

母父:Flower Alley

3戦無敗で阪神ジュベナイルフィリーズを勝利している実績から能力上位なのは間違いないですが、データ的に見れば見るほどさらに同馬の盤石ぶりが吹き立つ結果となった印象です。関西馬ながら新潟でのデビュー戦にアルテミスステークスの東京と既に2度の関東圏の輸送を経験して、なお且つ好成績を残しているのは同馬の精神的な強さを証明すると同時に肉体面でもタフな証明にもなっていると思います。さらにデビュー2戦では先行する競馬で完勝し、前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは一転中団から外を回って差す競馬にもアッサリ対応したレースセンスも他馬と比べて頭一つ抜けているのは間違いないと思います。過去の好走馬が後にGⅠで素晴らしい好成績を残しているアルテミスステークスを完勝しており、晩成傾向の強いオルフェーヴル産駒ながら現時点でここまで走れているのは元々の絶対能力が高い可能性が非常に高く、これだけの実績を持ちながら他馬と同じ54キロで出走できるのはある意味反則と言ってもいいかもしれません。過去の阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬と比べるとやや評価が低い印象の同馬ですが、ここを強い勝ち方で勝利すればジェンティルドンナ以来の牝馬三冠の可能性も十分ありそうですね。