【フィリーズレビュー2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/天性のスピードを武器に兄キングハートに続いて兄弟2週連続重賞制覇を飾るのはアノ馬!?

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2018年3月11日(日) 阪神競馬11レース

第52回 フィリーズレビュー(GⅡ) 阪神芝1400m

 

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《フィリーズレビュー2018 追い切り後見解》

 

・2枠2番 デルニエオール (岩田 54kg)

栗東Cウッドで岩田騎手が騎乗しての僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、前半は相手を1馬身程度先行させながら直線を向いて並びかけると4F54.3-11.9の鋭さを感じさせる動きで加速して併入を果たしました。終始馬なりながらスッと加速して併走相手に並びかけた反応の良さは好印象で、オルフェーヴルの全妹であり一族共通の激しい気性がネックですが今回の動きから十分抑えが利いており、前走から中2週の厳しいローテーションさえ克服できればアッサリがあっても不思議ない1頭です。

 

・3枠6番 アマルフィコースト (浜中 54kg)

栗東坂路にて浜中騎手が騎乗して、僚馬で古馬オープン馬のアンドリエッテを相手に併せ馬での最終追い切りで、前半はアンドリエッテの後ろを追走する形で残り200mを切ったところで外に出されて追い出されると反応よく加速して、最後は4F55.1-12.6のタイムで1馬身先着を果たしました。今回の調教に限れば非常にコントロールの利いた走りが目に付き、精神面での成長が伺える内容でした。当日までこの精神状態がキープできれば十分勝ち負けが期待できそうですね。

 

・4枠7番 モルトアレグロ (田辺 54kg)

美浦ウッドにて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、前半は相手を先行させる形で直線に入って内から並びかけるとそのまま反応よく一気に交わして突き放し、最後は4F52.7-12.5の好タイムを計時して2馬身から3馬身先着してのフィニッシュでした。仕掛けられてからの反応の良さ、加速力共に鋭い動きを見せ、課題であった抜け出してからソラを使う面を見せなかったことからもまさに絶好調といった感じの仕上がりで、普通に走れば間違いなく好勝負になると思います。

 

・5枠9番 アンコールプリュ (藤岡康 54kg)

栗東Cウッドにて藤岡康騎手が騎乗して2頭併せ馬での最終追い切りで、終始楽な手応えでの動きではありましたがそれでも4F52.6-11.9の鋭さを感じさせる動きを見せて、最後は半馬身先着してのフィニッシュでした。以前は気性的にスイッチが入りやすいタイプで調教でもその傾向が見えましたが今回は十分にコントロールできており、精神的な落ち着きが窺えることからも無敗の3連勝があっても全く驚けないと思います。

 

・7枠15番 コーディエライト (和田 54kg)

栗東坂路にて和田騎手が騎乗して単走での最終追い切りで、残り1Fを切ったくらいから一杯に追われるとやや左に流れる面を見せながらも、最後は4F52.0-13.2のタイムでのフィニッシュでした。特に強調する面もなければ悪い面も見当たらない『普通』の調教に見えましたが、個人的にやや重心が高い走りが気になったため調教の動きからはやや評価を下げておきたいと思います。

 

《フィリーズレビュー2018 追い切り後展望》

 

今回のメンバーの中で断トツに調教が良く見えたのはモルトアレグロの動きです。反応よく前に並びかけ、そこから仕掛けられると一気に馬体が沈んで雄大なフットワークで加速した動きは、早熟のイメージが強かった同馬の完成度の高さに加えてまだ伸びしろを十分に残している『奥深さ』も感じさせるもので、少なくとも今回の舞台であればコース適性も含めて一歩抜けている存在とも言えそうだけに、桜花賞までも楽しみになりそうなレースに期待したいところですね。また気性面の課題を抱えているアマルフィコースト調教の動きだけ見れば十分騎手とのコンタクトが取れた走りで、純粋な能力だけ見れば間違いなくトップクラスなのでここでの巻き返しに期待したいと思います。

 

《フィリーズレビュー2018 最終予想オッズ》

 

①人気 モルトアレグロ    2.7倍

②人気 アマルフィコースト  4.1倍

③人気 アンコールプリュ   5.1倍

④人気 コーディエライト   5.3倍

⑤人気 デルニエオール    9.8倍

⑥人気 アンヴァル      12.9倍

⑦人気 アルモニカ      17.7倍

⑧人気 アリア        37.3倍

⑨人気 ラブカンプー     40.0倍

⑩人気 レッドシャーロット  58.0倍

 

《フィリーズレビュー2018 展開予想》

 

3歳牝馬同士のレースでまだ未完成な部分が多いだけに展開が読み切れない部分も多々ありますが、おそらくハナを主張してくるのは逃げて好成績を残しているコーディエライトではないかと思います。ただ2戦目以降逃げる競馬で連対を外していないラブカンプー二の脚が抜群に速いことからもスタート次第でこの馬が逃げる可能性も十分あり、もし2頭が激しくやり合うようであればかなりのハイペースになることも想定しておいた方がいいかもしれません。それらの後ろで先行するのはモルトアレグロ、アンヴァル、アルモニカ、マドモアゼルといったところでしょうか。モルトアレグロに関しては前走の紅梅ステークスでラブカンプー相手に完勝しているものの楽に逃げさせた時の粘りは十分分かっているだけに、おそらく早めに前を潰しにくる競馬をしてくる可能性が高いのではないでしょうか。またアンヴァルも1200m戦のハイペースを持ったまま追走できるくらいのスピードの持ち主だけに、この先行馬の動きも含めてレース全体のペースはかなり前傾になりそうな印象です。後方に控えて直線での差し切りを狙うのはアマルフィコースト、アンコールプリュ、デルニエオール、アリア、イサチルルンルンといった面々になると思います。今回は先行馬に速い馬が多く前半3F34秒台前半くらいの流れになる可能性が高く、これまで緩い流れしか経験してない馬にとっては追走で脚を使わされてしまいの伸びを欠くことも考えられるため、個人的にはこれまで遅い流れでの好走が多いアマルフィコースト、アンコールプリュ、デルニエオールよりは速い流れを経験済みのアリアイサチルルンルンの方を上位に考えたいと思います。

桜花賞に向けてと言うよりは後の1200~1400m重賞での好走馬が多く潜んでいそうな今年のフィリーズレビューですが、今回のメンバーで先行してそのまま押し切るくらい強いレースを見せる馬がいれば十分すぎるくらいの能力の証明にもなるため、その場合は人気がなくても桜花賞で注目しておきたいと思います。

 

《フィリーズレビュー2018 最終1着予想》

 

ラブカンプー(牝3)

前走:かささぎ賞(500万)1人気1着

父:ショウナンカンプ

母父:マイネルラヴ

前走のかささぎ賞ではスタートは他馬とほぼ互角ながら抜群の二の脚の速さで持ったまま先頭に立ち、そのまま前半3F33.9の速い流れで逃げて直線を向くと楽に後続を突き放し、最後は3/4馬身差まで詰め寄られたもののゴール前では抑える余裕を見せての完勝でした。2~4着馬がほぼ最後方から追い込んだ馬が占めたことを考えると、同馬のスピード能力を含めた絶対能力の高さが理解できるのではないでしょうか。今回は距離延長となりますが2走前の紅梅ステークスでモルトアレグロ相手に2着していることからも十分対応は可能でしょう。また先ほど挙げたモルトアレグロに加えてダノンスマッシュアンヴァルカフジバンガードといったオープンクラスでも好走歴のある相手に勝ち負けを繰り返している事実からも、能力は今回のメンバーでも十分通用すると思います。これまで連対率100%の安定性に加えて先週半兄キングハートがオーシャンステークスを勝利した血統的な勢いも魅力で、スムーズにハナに立つことさえできれば多少のハイペースでも逃げ切る可能性は十分ありそうですね。

 

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