【レパードステークス2018予想/過去データ分析】母が得意とした舞台でその能力が覚醒!?母子制覇と共に自らも重賞初制覇を飾るのはアノ馬!!

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2018年8月5日(日)

新潟競馬11レース

第10回 レパードステークス(G3)

新潟ダ1800m

 

先週は台風の影響が予想されたものの進路が大幅に逸れたこともあって終日良馬場での開催となり、レパードステークスと同条件で行われた日曜最終の3歳500万下を勝ったバレッティの勝ちタイムが1.53.3であることを考えると平均よりややタイムが出やすい馬場状態だった印象です。基本的に先行馬が圧倒的に有利な新潟ダート1800mにおいて今週もその傾向は大きく変わらない印象だけに、各馬の好走した時の脚質はしっかりチェックしておきたいところですね。

 

《過去のレパードステークス好走馬/チェックポイント》

 

① 前走ジャパンダートダービー組は好走馬より『馬券圏外に凡走した馬』に注目!

3歳馬同士で出走できる最後の重賞であることに加えて中距離のダート重賞が9月末のシリウスステークスまで間が空いてしまうこともあって、毎年ジャパンダートダービーからの転戦組が多いレパードステークスですが、09年に同レースが新設されてから毎年必ず1頭が馬券圏内に好走していることからまず最初に注目すべきローテーションと言えるでしょう。ただ、ここで注目すべきポイントとしては『ジャパンダートダービー好走馬が必ずしも好走するわけではない』といった点で、むしろジャパンダートダービーで馬券圏外だった馬の方がレパードステークスで好走することが多いのは注意しておきたいところですね。過去9年の結果を見ても、09年2人気2着スーニ(ジャパンダートダービー1人気6着)、10年2人気1着ミラクルレジェンド(同4人気4着)、12年2人気1着ホッコータルマエ(同6人気5着)、14年9人気3着ランウェイワルツ(同3人気5着)、17年11人気1着ローズプリンスダム(同6人気8着)と多くの馬が巻き返しに成功しており、ダートの質が軽い中央競馬のダート重賞と砂が深くパワーが求められやすい地方競馬のダート重賞では求められる適性が異なることを上記の馬たちが証明していると同時に、人気馬の場合はある程度信頼できる軸馬として、人気薄の場合でも激走の期待値が高い穴馬として要注目の存在になるのは間違いないでしょう。

 

今年の出走予定馬の中で前走ジャパンダートダービーに出走しているのは、3人気3着グレートタイムと2人気6着ドンフォルティスの2頭となっています。どちらも上位人気に推される可能性が高そうですが、グレートタイムはこれまでどんな条件でも大崩れなく好走している安定感から、ドンフォルティスも前走こそ人気を裏切りましたが2戦2勝の1800mに距離短縮すれば巻き返す可能性は高そうで、人気でも高評価しておきたい存在ですね。

 

② 前走のクラスに関わらず『ダート1600m以下で完勝した馬』は要注目の存在!

これまでの過去9年において1番人気馬の成績が【5・1・3・0】で複勝率100%と抜群の安定感を誇り、2番人気馬も【3・1・1・4】と及第点の成績を残しているように上位人気馬の強い傾向が強いのがレパードステークスですが、昨年は二桁人気馬がワンツー決着を決め14年から4年連続で6番人気以下の穴馬が好走しているように人気薄の好走がないわけではありません。そしてそういった時に波乱を演出するのは決まって前走を勝利している好調馬の存在で、中でも『前走圧勝しているにもかかわらず人気薄の馬』は好走確率が高いので注目しておく必要がありそうです。近年だけ見ても11年12人気3着タナトス、14年7人気2着クライスマイルと15年11人気3着タマノブリュネットの3頭は『前走ダート1600m以下で2着に0.3差以上の差をつけて完勝』していた馬で、タナトスタマノブリュネットの2頭は前走が地方交流戦での勝利だったことから実績的に軽視されて二桁人気と全く人気はありませんでしたが、クラスに関わらず圧勝している馬は隠れた適性を秘めている可能性が高いことから注目しておいて損はなさそうです。さらに昨年12人気2着サルサディオーネは前走ダート1800mではありましたが2着に0.8差をつけて圧勝しており、後続に差をつけて完勝・圧勝しているにもかかわらず人気がないようなタイプの馬は全て押さえておくくらいのつもりでもいいかもしれませんね。

 

今年の出走予定馬で上記条件に該当するのはスズカアーチストバクハツの2頭になりますが、予想オッズを見る限り2頭とも全く人気がなさそうだけにもし抽選を突破して出走してくるようであれば穴馬として注目しておいた方がよさそうです。また、前走1800mではありますが古馬相手に1000万条件戦の濃尾特別を0.4差で完勝したプロスパラスデイズも実績から高い能力は既に証明済みだけに、前走重賞好走組に人気が集中して人気の盲点になるようであれば積極的に買っておきたいところですね。

 

③ 波乱を期待するのであれば関東のベテラン『田辺&柴田善』の両騎手に期待

近年は人気薄の馬でも好走する可能性が高いのは上記で説明しましたが、その時に頼りになるのは新潟ダートを知り尽くしている関東騎手の存在です。その中で個人的に強く推しておきたいのが『田辺騎手』が騎乗する馬で、過去9回で5回騎乗して【0・0・2・3】と2回複勝圏内に入っておりこれだけでも十分好騎乗と言えそうですが、初芝だった10年10人気12着フローライゼを除けば11年3人気4着タガノロックオン、13年3人気4着ジュベルムーサ、15年11人気3着タマノブリュネット、16年6人気3着レガーロと全て馬券圏内に好走しており、上記の4頭は全て『ダートで2勝以上上げていた馬』であったことから田辺騎手が上記のような馬に騎乗してきた場合は人気に関わらずマークしておく必要があるでしょう。そしてもう一人注目騎手としてピックアップしたいのが柴田善騎手の存在です。現役最年長の52歳で今年に入ってまだ5勝とさすがに衰えを感じさせるのも事実ではありますが、それでも過去のレパードステークスでは4回騎乗して【0・0・2・2】で複勝率50%の好成績を残しており、その3着2回も11年12人気3着タナトスと14年9人気3着ランウェイワルツ全くの人気薄であったのは無視できないポイントと言えるでしょう。タナトスでは4コーナー先頭の強気の先行策から粘り通し、ランウェイワルツでは1、2着が先行決着の中最速の上がりを使って追い込むなど展開に合わせて人気薄を好走させているのは騎乗技術とペース判断能力が高い証拠で、柴田善騎手の騎乗馬は人気に関わらずマークしておいた方がいいかもしれませんね。

 

現時点で今年の出走予定馬の中で柴田善騎手が騎乗する馬はまだ決まっていませんが、田辺騎手はアルクトスに騎乗予定になっています。そのアルクトス既にダートで3勝を上げており、前走の猪苗代特別(1000万下)では古馬相手に完勝していることからも人気はそれほどないかもしれませんが穴馬として要注目の存在なのは間違いないでしょう。

 

《過去データから見る本命馬》

 

グレートタイム(牡3)

前走のジャパンダートダービーでは3着に惜敗したもののユニコーンステークスでルヴァンスレーヴに付けられた0.6差を0.3差まで詰めたように、距離が2000mに伸びたのがプラスに働いたのは間違いないでしょう。これまで同世代のダート路線のトップクラスと戦ってきながら全く大崩れせずに走っているのは絶対的な能力が高い証拠で、稍重以上の時計の速いダートでも1勝2着2回と馬場不問で走れている適性面の広さも台風の影響で馬場状態が変わりやすいこの時期において非常に有利に働くと思います。これまで1800mでは2勝2着3回と連対率100%を誇っているように最も得意としている距離で、主戦のルメール騎手が札幌から駆け付けるのも同馬にとっては大きなプラスと言えそうです。母ミラクルレジェンドが牡馬相手に10年の同レースを制していることから血統的なコース適性が高そうなのも魅力で、これまで戦ってきた相手関係を考えてもここで重賞初制覇を飾る可能性はかなり高いと信じて本命にしたいと思います。