【中山牝馬ステークス2018】過去データから見る1着予想/地道な努力の積み重ねで前走開花した同馬の潜在能力を今回中山でも証明する!?

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2018年3月10日(土) 中山競馬11レース

第36回 中山牝馬ステークス(GⅢ) 中山芝1800m

 

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開幕2週目ながら全体的に勝ちタイムが遅く非常にパワーが求められる印象が強かった先週の中山コースの芝状態ですが、中間の雨でさらに重たい馬場状態になるのは間違いなさそうです。下の傾向でも述べていますが、今年は1800mより長い距離での好走実績がある馬を高評価するとともに、来週もスプリングステークスにフラワーカップと同条件の重賞レースが続くだけにレースの勝ちタイムと馬場状態はしっかりチェックしておきたいところですね。

 

《過去の中山牝馬ステークス好走馬 チェックポイント》

 

① ハンデ戦ながら『年齢の若い56キロ以上の馬』は抜群の信頼感!

ハンデ戦と言うとどうしても軽ハンデ馬の激走による波乱決着を期待してしまうイメージが強く、実際に10~12年は3年連続で54キロ以下の馬が連対圏内を独占して波乱決着となりましたが、近年はそれまでの実績を評価されて重いハンデを背負わされている馬が実力通りに好走する傾向が強く、『56キロ以上の斤量を背負っていた馬』が08~12年で2頭しか馬券になってないにもかかわらず近5年の13~17年で倍の4頭が馬券圏内に好走していることからも、近年のハンデ重賞におけるハンデを背負った馬の強さが理解できるのではないでしょうか。その中でも特に注目なのが『5歳以下の若い馬で、56キロ以上の斤量を背負った馬』の優秀さで、過去5年の該当馬は13年6人気1着マイネイサベル、同年1人気3着オールザットジャズ、16年1人気2着ルージュバック3頭全てが馬券圏内に好走しており、早い段階から重賞で好走実績があってハンデを課されているようなタイプの馬は人気に関わらず好走率の高さから高評価しておくべき存在と言えそうですね。

 

今年の出走馬の中で『56キロ以上のハンデ&5歳以下の馬』の条件に当てはまる馬はエテルナミノル1頭のみで、前走の愛知杯で重賞初制覇を飾った勢いも含めて個人的に高評価しておきたい1頭ですね。

 

② コース形態的にタフなレースになりやすく、『前走2000m以上組』が好成績

牝馬限定重賞と聞くと基本的にはスローペースになりやすいイメージが強く実際にそのイメージは間違ってはいませんが、そのペースは年齢や時期によって大きく影響されやすい傾向にあります。基本的に2~3歳限定牝馬重賞はGⅠ前のトライアルレースとして設定されていることが多く、本番に向けて疲労を残したくない、又は初対戦の馬同士のレースが多いことからもお互いに様子を窺う意味でスローペースになることが多く、古馬重賞でもGⅠ前のステップレースの場合は上記と同じような理由でスローな流れになることが多いです。しかし中山牝馬ステークスにおいては春のGⅠヴィクトリアマイルに向けてもまだ時期的に余裕があることに加えてこのレースが引退レースとなる馬が多く、多くの馬が勝ちに行くレースをすることもあって例年淀みないペースのタフな流れになりやすい傾向があります。そうなったときに有利なのが『前走2000m以上を使っていた馬』の存在で、過去5年の馬券圏内に好走した馬15頭の内11頭が前走2000m以上を使っており、小回りで息が入りにくいコース形態に加えてハンデ戦であることも相まって毎年例外なく厳しい展開になることから、まず出走馬が確定したら前走の距離をチェックするのが必須と言えそうですね。

 

今年の出走予定馬で前走2000m以上の距離を使っているのは登録馬17頭の内ちょうど半数の9頭で有力馬の多くはこれに該当しますが、人気しそうな馬の中でフロンテアクイーンカワキタエンカなどは前走1600mを使っていることからデータ的にはやや向かい風が吹いていると言わざるを得ないかもしれませんね。

 

③ 波乱の使者となるのは『ダート出走経験のある馬&500キロ以上の大型馬』

過去10年で見ても15年を除いて毎年必ず6番人気以下の馬が1頭は馬券圏内に好走し、15年も1、2番人気馬は馬券圏外に敗れているように基本的に波乱傾向が強い中山牝馬ステークスですが、その中でも波乱を演出する上で異色の存在と言えるのが『ダート出走経験がある馬』の存在です。過去5年のJRAのダートレースに出走したことがある馬の中山牝馬ステークスにおける成績は13年2人気2着スマートシルエット、14年1人気1着フーラブライド、15年4人気2着アイスフォーリス、16年4人気1着シュンドルボンなどの好走もあって複勝率が約30%近くと及第点の成績を残しており、ほぼ毎年のように好走しているのは見逃せないポイントと言えるでしょう。さらに14年10人気2着ケイアイエレガント、15年5人気3着パワースポット、16年15人気3着メイショウスザンナなどの人気薄での好走もあって複勝回収率は140%を越える優秀な数字を残していることからも、出走該当馬の少なさを考えればかなりの好走率と言ってもいいだけに、該当馬がいれば必ずチェックしておくべき存在と言ってもいいかもしれませんね。

 

今年の出走馬の中でJRAのダート出走経験のある馬はエテルナミノルオートクレールの2頭のみとなりますが、特にエテルナミノル前走重賞を勝っているにもかかわらずそれほど人気がなさそうだけに、個人的には積極的に買っておきたい存在だと思っています。

 

《過去データから見る今年の中山牝馬ステークスを勝つのはこの馬!!》

 

エテルナミノル(牝5)

前走:愛知杯(GⅢ)6人気1着

父:エンパイアメーカー

母父:フジキセキ

2走前のターコイズステークスでは元お手馬ながら非情な乗り変わりの憂き目にあった和田騎手が1番人気のラビットランを徹底マークしての強引なマクリが非常に印象的でしたが、それでも0.1差の5着に粘ったのは同馬の能力の証明でしょう。それを証明するように前走の愛知杯では掲示板を差し・追い込み馬が占める先行馬に厳しい流れながら、直線に入って早々に先頭に立つとそのまま押し切る強い競馬で重賞初制覇を飾りました。昨年は重賞で揉まれながら確実に地力を強化していった印象で、先行してしぶとい脚を使えるタイプだけに流れが速くなりやすいのも同馬にとって確実にプラスに働くのは間違いないでしょう。今回は前走から2キロ増える56キロの斤量克服が好走のカギとなりそうですが、ダート出走歴があり前走から距離短縮で出走できる今回はデータの後押しも強力で、前走に続いての先行押し切りで重賞連勝を飾っても全く不思議ない存在だと思います。

 

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