【中山記念2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/『強い4歳世代』の中でもやや地味なタイプだけに今回まではオッズ冥利が十分!?

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2018年月2日25(日) 中山競馬11レース

第92回 中山記念(GⅡ) 中山芝1800m

 

《中山記念2018 レース展望》

 

昨年のマイルチャンピオンシップで1、2着したペルシアンナイトエアスピネルの再びの激突が期待されましたが、エアスピネルが馬体に故障を発生し大事を取って回避したのは残念でした。ただ、個人的には次走以降も武豊騎手とのコンビで安田記念を目標にすると陣営が明言してくれたのは非常に嬉しく、また元気な状態でレースに復帰してほしいと思います。エアスピネルの回避によってペルシアンナイト1強になるかというと決してそんな雰囲気ではなさそうで、その原因としてはペルシアンナイト自身が休み明けから動くようなタイプでないことに加えて、ドバイターフ勝ち馬ヴィブロスとNHKマイルカップ勝ち馬アエロリットの牝馬のGⅠ馬2頭が出走してきたのが大きいのではないでしょうか。さらにGⅠで何度も好走歴があるステファノスや昨年2着のサクラアンプルール、そして伸び盛りの4歳馬ウインブライトなど伏兵陣も魅力十分の顔触れが揃っていることからも今年もなかなか面白いレースが期待できるのではないでしょうか。個人的には有馬記念で対抗評価に推しながらデムーロ騎手とルメール騎手にサンドイッチされる大きな不利を受けて大敗したサクラアンプルールの巻き返しに期待しており、前走の不利によって精神的なダメージを受けていないかが心配ですがGⅠでも十分に戦えると思っている1頭だけに、今年の飛躍を期待する意味でもここで好結果を残してもらいたいと思います。

 

《中山記念2018 予想オッズ》

 

①人気 ペルシアンナイト   2.1倍

②人気 ウインブライト    5.0倍

③人気 アエロリット     5.7倍

④人気 ヴィブロス      6.2倍

⑤人気 サクラアンプルール  8.1倍

⑥人気 マイネルハニー    9.3倍

⑦人気 マルターズアポジー  14.3倍

⑧人気 ディサイファ     76.4倍

⑨人気 ショウナンバッハ   81.5倍

⑩人気 マイネルサージュ   141.1倍

 

《中山記念2018 出走予定馬分析》

 

① ペルシアンナイト(牡4)

騎手:M.デムーロ 調教師:池江(栗東)

主な勝鞍:マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

アーリントンC(GⅢ)

昨年の春のクラシック路線でも皐月賞2着、日本ダービー7着と世代トップクラスの能力は既に証明していましたが、秋は距離適性を考慮した結果古馬相手のマイル路線に参戦し、近年稀に見る不良馬場で行われた富士ステークス5着を叩いて臨んだマイルチャンピオンシップでは大外枠スタートの不利を物ともせず、M.デムーロ騎手の神懸かった手綱捌きもありましたがゴール前鋭く伸びるとゴール直前で先に抜け出していたエアスピネルをハナ差捉え切って3歳馬ながら古馬相手にGⅠ初制覇を達成しました。1800mの距離はデビュー2戦で経験(1勝2着1回)しており、中山コースに対する適性も皐月賞2着の実績で既に証明済みです。ハービンジャー産駒ながら瞬間的に切れる脚が使える異質なタイプだけに瞬発力勝負になっても問題なく、エアスピネルが回避したここは文句なしに主役候補の1頭と言えるでしょう。

 

② ヴィブロス(牝5)

騎手:内田 調教師:友道(栗東)

主な勝鞍:ドバイターフ(首GⅠ)

秋華賞(GⅠ)

昨年の中山記念5着を叩いて臨んだドバイターフでは鞍上モレイラ騎手の『モレイラ・マジック』もありましたが、並み居る海外の強豪牡馬を撃破して海外GⅠ初制覇を達成しました。秋は府中牝馬ステークス2着から1番人気に支持されたエリザベス女王杯でGⅠ3勝目を狙いましたが、やや距離が長かったのが影響してか直線に入って伸びきれずに0.3差の5着に敗退する不本意な結果となってしまいました。今回は牡馬相手に実質トップハンデの56キロ(牡馬換算で58キロ)を背負うことに加えて大目標のドバイターフ連覇が次走に控えていることもあって、目一杯の仕上げで来ないのは明らかだけにレースで動けるかどうかで若干不安が残るのは事実でしょう。ただ昨年より能力・実績含めてパワーアップしているのは明らかだけに、ここで好走するようであれば次走のドバイターフ連覇がかなり現実味を帯びてきそうだけに注目の存在ですね。

 

③ アエロリット(牝4)

騎手:横山典 調教師:菊沢(美浦)

主な勝鞍:NHKマイルカップ(GⅠ)

クイーンステークス(GⅢ)

昨年春のNHKマイルカップでは誰もが驚くようなロケットスタートを決めて(映像が見られる方は是非ご覧ください!)馬群から離れた馬場の五分所を先行し、直線早め先頭から余裕十分に押し切って2着リエノテソーロと牝馬のワンツー決着を決めました。その後クイーンステークスを大逃げからそのまま逃げ切って1番人気で迎えた秋華賞でしたが、重馬場のハイペースを2番手で追走する厳しい展開に加えて最内枠で初めて経験する揉まれる競馬で嫌気がさしたのが原因か、直線失速して7着と人気を裏切ってしまいました。揉まれるとよくないタイプだけに登録段階で10頭と少頭数でレースが行われそうなのは同馬にとっては間違いなくプラスで、先行できる脚質も小回りで開幕週の中山記念においては有利に働くと思います。先行馬に乗せると変幻自在の動きを見せる横山典騎手が引き続き騎乗するのも不気味で、大目標のヴィクトリアマイルに向けてレース内容に注目しておきたい存在ですね。

 

④ サクラアンプルール(牡7)

騎手:蛯名 調教師:金成(美浦)

主な勝鞍:札幌記念(GⅡ)

中山記念(GⅡ)2着

昨年の中山記念ではハイレベルのメンバー相手に実績が不足していたこともあって8番人気と全くの人気薄でしたが、道中インでしっかり脚を溜めて直線も内から馬群を捌いて猛追し2着に好走して高配当を演出し、その後札幌記念を勝利したことでその好走が決してフロックではないことを自らの走りで証明しました。前走の有馬記念でも絶好の手応えで直線を向きながらスワーヴリチャードとクイーンズリングに挟まれた上に前をカットされ大きく躓く不利でシンガリ負けを喫してしまいましたが、この着順が実力でないのは誰の目に見ても明らかでしょう。中山コースは有馬記念以外すべて馬券圏内に入っているように非常に相性が良く、兄サクラメガワンダーという血統からも明け7歳になりますがまだ成長の余地が残っている可能性も十分ありそうです。前走の不利によるダメージさえ尾を引いてなければここでアッサリ巻き返しても不思議ない存在だと思います。

 

《レース展望から見る今年の中山記念を勝つのはこの馬!!》

 

ウインブライト(牡4)

前走:中山金杯(GⅢ)2人気2着

父:ステイゴールド

母父:アドマイヤコジーン

前走の中山金杯では最内枠を最大限生かした競馬で直線坂を上ってから先に抜け出していたセダブリランテスを猛追しましたが、最後は勝ち馬と比べて1キロ重い56キロの斤量が影響してか脚色が同じになってしまっての2着惜敗でした。ただ、クラシック戦線では後方からの競馬が続きましたが、近2走は古馬相手に先行抜け出しの正攻法の競馬で好走していることからも確実に自力が強化されているのは間違いないと見ていいでしょう。中山コースではGⅠの皐月賞を除けば連対率100%と非常に相性がよく、今回と同じ舞台のスプリングステークスで重賞を勝利しているのもコース適性の面で有利だと思います。また、好走が続きやすいタイプで近2走の重賞で好走している勢いがあるのも他馬と比べて大きなメリットで、ペルシアンナイトヴィブロスといったGⅠ馬の陰に隠れて実績に対してそれほど人気しなさそうな今回は積極的に狙ってみたい1頭です。