【中山記念2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/強敵相手に揉まれてきた昨年の経験を生かして貫録の勝利を挙げるのはアノ馬!?

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2018年2月25日(日) 中山競馬11レース

第92回 中山記念(GⅡ) 中山芝1800m

 

《中山記念2018 追い切り後見解》

 

・2枠2番 サクラアンプルール(蛯名 57kg)

美浦ウッドにて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、直線に入って強めに追われながら内に潜り込むと併走相手を一気に抜き去って突き放し、5F69.4-13.5のタイムでゴール前では2馬身ほど突き放してのフィニッシュでした。回転の速いフットワークで瞬発力を感じさせる動きで、調教を見る限りでは前走不利を受けたことによる精神的ダメージは気にしなくてもよさそうですね。

 

・3枠3番 ヴィブロス(内田博 56kg)

栗東坂路を単走での最終追い切りで、ゴールが近づくにつれて強めに追われると4F54.7-12.6のタイムでのフィニッシュでした。個人的な印象にはなりますが全体的にやや小さい感じの動きが気になり、大目標のドバイを前に余裕残しの印象を強く受けたことからも今回はやや評価を割り引きたいところです。

 

・4枠4番 ペルシアンナイト (M.デムーロ 57kg)

栗東CウッドにてM.デムーロ騎手が騎乗して僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、2馬身ほど前を走る併走相手に対して直線に入って内から並びかけると強めに追われてしっかり負荷を掛けられる内容で、最後は6F84.4-12.0のタイムでほぼ併入に持ち込んでのフィニッシュでした。最後まで前に出ることはありませんでしたが鞍上の手は動いておらず余力十分といった印象で、絶好調時に比べるとまだまだの印象ですが7~8割程度は仕上がっていると見ていいと思います。

 

・5枠5番 ウインブライト(松岡 56kg)

美浦ウッドにて松岡騎手が騎乗して単走での最終追い切りで、終始馬なりの手応えで気持ちよさそうな動きが目に付く追い切りで最後は6F84.4-13.1のタイムでのフィニッシュでした。体全体を使ってのダイナミックな動きが目を引き、成績を見てもまさに今が充実期と言った印象で絶好調でレースを迎えることができそうですね。

 

・8枠10番 アエロリット(横山典 55kg)

美浦ウッドにて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、1馬身程度後方を追走しながら直線を向いて併走相手に並びかけるとそのまましっかり併せられて負荷を掛けられて、4F52.9-12.9のタイムでゴール前併入に持ち込んでのフィニッシュでした。舌を出すなど気性的に若い面を見せながらも楽な手応えのまま並びかける脚を見せており、休み明けとしては十分仕上がったと見てよさそうです。

 

《中山記念2018 追い切り後展望》

 

今回のメンバーの中で調教の動きから個人的にイチ押しの存在はウインブライトです。単走での追い切りではありましたがほとんど持ったまま馬自身が自らハミを取って加速した動きは充実度の高さを十二分に感じさせ、得意舞台である中山1800mにおいて今回の仕上がり状態であればGⅠ馬相手でも十分好勝負可能だと思います。逆にヴィブロス次走のドバイを見据えて完全に叩き台として使ってきた印象で、もし今回の仕上がりで好走するようであればドバイも含めて今年1年の活躍も期待できそうだけに、同馬のレース内容にもしっかり注目しておきたいところですね。

 

《中山記念2018 最終予想オッズ》

 

①人気 ペルシアンナイト   2.1倍

②人気 ウインブライト    4.8倍

③人気 アエロリット     6.2倍

④人気 ヴィブロス      6.5倍

⑤人気 サクラアンプルール  6.6倍

⑥人気 マイネルハニー    9.8倍

⑦人気 マルターズアポジー  15.2倍

⑧人気 ディサイファ     54.3倍

⑨人気 ショウナンバッハ   57.5倍

⑩人気 マイネルサージュ   136.8倍

 

《中山記念2018 展開予想》

 

少頭数ながらマルターズアポジーマイネルハニーと明確に逃げを主張してきそうな馬が2頭いるだけに、この2頭の動き次第でもしかしたら平均ペースくらいまでペースが上がるかもしれません。ただ、マイネルハニー自身は2番手でも好走実績があることから、共倒れを避けるためにもスタート後早々にポジションが決まるようであればアメリカジョッキークラブカップのようにスローペースながら馬群が縦長になる可能性も考えられるだけに、この2頭の陣営のコメントには注目しておく必要があるでしょう。この2頭を見ながら先行する可能性が高いのはウインブライト、アエロリット、マイネルサージュといったところでしょうか。アエロリットに関してはクイーンステークスで見せた大逃げが強く印象に残っており、さすがに今回逃げる2頭のハナを叩いてまで前に行くことは考えづらいですが、鞍上が何をしてくるか予測できない横山典騎手だけに頭の片隅にそういった可能性も置いておいた方がいいかもしれませんね。そして中団から後方で前を様子を窺うのがペルシアンナイト、ヴィブロス、サクラアンプルール、ディサイファ、ショウナンバッハになるでしょう。このグループの中でもペース次第で皐月賞のように積極的に動いてくる可能性が高いM.デムーロ騎手のペルシアンナイトの動き次第で全体のペースが一気に激流に替わる可能性もあり、そうなった場合ヴィブロスサクラアンプルールにとっては有利な展開になりそうなだけに、人気次第では厚めに馬券を買っておいてもいいかもしれませんね。上記に記述したように、今回の中山記念のカギを握るのはペルシアンナイトアエロリット(と言うよりはM.デムーロ騎手横山典騎手)の2頭の動き次第になるのは間違いなく、当日の中山記念までの芝レースでこの2騎手の騎乗内容はしっかりチェックしておいた方がいいと思います。

 

《中山記念2018 最終1着予想》

 

サクラアンプルール(牡7)

前走:有馬記念(GⅠ)13人気16着

父:キングカメハメハ

母父:サンデーサイレンス

前走の有馬記念では絶好のスタートから道中は上手く馬群の中に入れて折り合い、4コーナーでは外から上がってくるシュヴァルグランスワーヴリチャードと並んで絶好の手応えで直線を向きましたが、内のクイーンズリングと外のスワーヴリチャードに進路を完全に塞がれて大きく躓いて失速しての最下位の16着と、個人的にキタサンブラックに次ぐ対抗評価にしていただけに非常に悔いの残る内容でした。しかし道中馬群の中でしっかり折り合える気性面と外々から馬群の中に潜り込める操縦性の高さは同馬自身の大きな武器で、有馬記念以外で【3・1・1・0】の抜群の中山コースの実績がそれを証明しているのではないでしょうか。毎年冬の時期や夏の涼しい札幌で好成績を残しているように気温が低い方が成績のいい『冬馬』で、これまで大事に使われてきたこともあって明け7歳馬ながらキャリアが20戦と少なくまだまだ上積みも見込めるのではないでしょうか。昨年2着した時のメンバーと比べると今年の方が相手関係も楽になった印象で、地力強化を感じさせる昨年の成績を考えればここで復活の勝利を挙げても全く驚けないと思います。