【共同通信杯2018】過去データから見る1着予想/名前のごとく『頂点』を目指してパワー&スタミナ満載の末脚で差し切りを狙うのはアノ馬!?

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2018年2月11日(祝) 東京競馬11レース

第52回 共同通信杯(G) 東京芝1800m

 

先週の東京新聞杯ではスローペースということもあって1600mの勝ち時計が1.34.1とそれほど速いものではありませんでしたが、レース自体の上りが34.1と稍重スタートで雪の影響を受けた割には速い上がりも出せるやや特殊な馬場状態であった印象です。ただ、馬場の所々で芝の荒れた部分がありスピード一辺倒の馬にとっては厳しい状態であるのも確かで、速い上がりを使えるうえで『重馬場実績』や『パワー型血統背景』を持つ馬は高評価しておいた方がいいと思います。

 

《過去の共同通信杯好走馬 チェックポイント》

 

① ディープインパクト産駒は母父欧州型のスタミナ血統馬が狙い目!

15、16年とリアルスティール、ディーマジェスティが2戦連続で勝利し、毎年必ず1頭は馬券圏内に好走しているように共同通信杯において非常に好成績を残しているディープインパクト産駒ですが、毎年多くの産駒が出走してくるため全てを買っていては収支面でマイナスになってしまうためお勧めできません。ここで取捨選択を考えるうえで注目してほしいポイントが『母系の血統』で、近年の共同通信杯においてはディープインパクト×母父スタミナ型の血統背景を持つ馬が好走する傾向があります。13年9人気3着マイネルストラーノ(母父ブライアンズタイム)、14年2人気3着サトノアラジンと15年3人気1着リアルスティール(共に母父Storm Cat)、4人気3着アンビシャス(母父エルコンドルパサー)、16年6人気1着ディーマジェスティ(母父ブライアンズタイム)、そして17年1人気3着ムーヴザワールド(母父Sadler’s Wells)とスタミナ型の母父を持つディープインパクト産駒は人気に関わらず好走率が非常に高く、ディープインパクト産駒の出走数が多い場合の選択をする上では非常に有効な作戦となるのではないでしょうか。

 

今年の出走予定馬でディープインパクト産駒はサトノソルタス、フィニフティ、ブラゾンダムール、ブレステイキングの4頭で、その中でも母父がSadler’s Wells系のMedaglia d’ Oroブラゾンダムールは前走500万特別で2人気10着と大敗してそれほど人気はなさそうですが、血統的には注目しておきたい1頭と言えそうですね。

 

② 非根幹距離らしく『1800mで最速上がりで連対経験』のある馬が好成績!

1600mや2000mの『根幹距離』が道中スローペースからの瞬発力勝負になりやすいのに対して、1800mや2200mといった『非根幹距離』は各競馬場のコース形態や道中の流れなどが大きく影響してどちらかと言えば平均ペースになりやすい傾向があります。もちろん1800mでもスローからの瞬発力勝負になるレースは多くありますが、1600mや2000mと比べて道中脚が溜まりにくい面があるのも事実で、根幹距離での上がりタイム実績よりは共同通信杯と同じ距離である1800mでの上がりタイム実績を重視すべきと言えそうです。過去に『1800mで最速の上がりを使っての連対経験』がある馬は、13年2人気2着ゴットフリート、9人気3着マイネルストラーノ、15年3人気1着リアルスティール、1人気2着ドゥラメンテ、16年6人気1着ディーマジェスティ、5人気2着イモータル、17年2人気1着スワーヴリチャード、1人気3着ムーヴザワールド人気での好走も多いですがほぼ毎年のように好走馬を輩出していることからも、注目しておいて損はない傾向だと言っていいと思います。

今年の出走予定馬で上記条件に該当するのは、ゴーフォザサミット、アメリカンワールド、ブレステイキング、トッカータと登録頭数に比べればそれほど多くない印象で、上位人気を集めそうなグレイルステイフーリッシュにとっては1800m自体に出走経験がないことからも、あまりに人気が被るようであれば疑ってみるのもアリかもしれませんね。

 

③ 人気に関わらず蛯名騎手の騎乗馬がいれば要注目!!

昨年こそ騎乗馬がいませんでしたが、共同通信杯においては蛯名騎手が圧倒的な好成績を残しており、過去10年で08年ショウナンアルバ、10年ハンソデバンド、14年イスラボニータ、16年ディーマジェスティと4勝を挙げているのに加えて、09年3着トップカミング、11年3着ディープサウンドと実に6回も馬券圏内に絡んでいるのは見逃せないポイントでしょう。さらに素晴らしいのは上記で挙げた6頭の内1番人気だったのはイスラボニータのみで、順に⑥、③、①、⑥、⑨、⑤人気での好走であることからも如何にこの舞台を得意にしているかが理解できるのではないでしょうか。過去10年での複勝回収率は275%、そして単勝回収率に関しては595%ととてつもない数字を残しており、馬券的には全ての馬をベタ買いしておいてもいいくらいの圧倒的な存在感を放っています。

今年に関してはまだ騎乗馬が確定していませんがまだ騎手未定の馬が何頭かいるため、もし騎乗馬がいるようであれば必ず馬券圏内には組み込んでおきたいところですね。

 

《データから見る今年の共同通信杯を勝つのはこの馬!!》

 

ゴーフォザサミット(牡3)

前走:百日草特別(500万)4人気1着

父:ハーツクライ

母父:Storm Cat

前走の百日草特別では少頭数のスローペースで逃げた3着ディロスが直線半ばで一旦はセーフティリードを奪って逃げきったかに見えましたが、4コーナー手前から目一杯追ってお世辞にもいい手応えとは言えないながらも長い直線を使ってジワジワと前との差を詰めるとゴール前何とか捉えての勝利でした。上がりタイムの33.6だけを見ると切れる末脚を持つ馬と勘違いしてしまいそうですが、前走のレース振りから同馬の最大の武器が非常に息の長い末脚であることが十分理解できるのではないでしょうか。この何週かの雪の影響でパワーを求められやすくなっている今の東京コースは追ってからの反応がそれほど速くない同馬にとっては間違いなくプラスで、先週の東京新聞杯を同じハーツクライ産駒のリスグラシューが制したのも追い風と言えそうです。何よりも東京の重賞で圧倒的な好成績を残している藤沢和厩舎がここまで待って使ってきていることからもここへの本気度が高いことは明らかで、母父が欧州型Storm Catというスタミナ血統の後押しを受けての勢いに期待して本命評価にしたいと思います。