【函館記念2018予想/出走予定馬分析】世代ナンバーワンの評価再び!涼しい夏の函館で秋に向けての復活の狼煙を上げるのはアノ馬!?

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2018年7月15日(日) 函館競馬11レース

第54回 函館記念(G3) 函館芝2000m

 

《函館記念2018/レース展望》

函館記念というレースで思い出す馬は皆さんそれぞれ違うと思いますが、その中でも印象に残る馬とはどういった馬になるでしょうか?昔からの競馬ファンの方であれば3歳馬(当時4歳)ながらダービー馬メリーナイスやGⅠ馬シリウスシンボリマックスビューティ相手に直線一気の末脚で5馬身差圧勝を飾った1988年サッカーボーイの印象が強いでしょうし、最近の競馬ファンであれば2005~2007年に函館記念3連覇を飾り、翌2008年には8歳馬で57.5キロのハンデを背負いながら0.1差の4着に好走し函館コースでは水を得た魚のような走りを見せたエリモハリアーなどが印象的な活躍馬として挙げられると思いますが、函館記念で個人的に強く印象に残っているのは2016年に13番人気で2着に好走したケイティープライドの存在です。52キロのハンデに加えて道中内々を回ってこられる4枠8番を引いたこともあって、好スタートからこちらが予想した通りのレースを見せてくれて直線最内から抜け出し外から勢いよくツクバアズマオ―が伸びてきた時には『もらった!!』と思いましたが、マイペースの逃げを打っていたマイネルミラノが逃げ切った時に膝から崩れ落ちてしまったのは今となってはいい思い出です(笑)。これだけ『夏』を感じさせてくれる重賞も珍しいだけに、穴党には毎年非常にワクワクするレースではないでしょうか。今年も既に重賞での勝利経験があるサクラアンプルールスズカデヴィアス、ブレスジャーニーといった『実績馬』に対して、近走の充実著しいトリコロールブルー、エアアンセム、カレンラストショーといった『上がり馬』、そして毎年お馴染みの『巴賞組』と面白いメンバーが揃って予想のし甲斐があるレースとなっており、ここでもう一つ夏の大きなボーナスゲットと行きたいところですね。

 

《函館記念2018/予想オッズ》

 

①人気 トリコロールブルー  2.6倍

②人気 スズカデヴィアス   5.7倍

③人気 サクラアンプルール  6.4倍

④人気 ブレスジャーニー   7.3倍

⑤人気 エアアンセム     7.4倍

 

《函館記念2018/出走予定馬分析》

 

🐎サクラアンプルール(牡7)

騎手: 調教師:金成(美浦)

主な勝鞍:札幌記念(GⅡ)

日経賞(GⅡ)3着

昨年夏の札幌記念ではエアスピネルヤマカツエースといったGⅠ出走の常連馬を相手に完勝し、前走の日経賞でも中団待機からしっかり最速の末脚を使って天皇賞・春でも上位人気を集めたガンコや天皇賞・春5着チェスナットコート相手に僅差の3着と、その能力がGⅢ戦においては明らかに上位であるのは間違いないでしょう。昨年の函館記念では後方のまま9着と結果を残せませんでしたが、そこから明らかに地力が強化している今回は昨年と違った結果を期待してもいいでしょう。実績も今回のメンバーにおいてはトップクラスですが、昨年と比べてハンデが増える可能性が高いのがどう影響するでしょうか。函館コースも2戦して共に着外でコース適性にも若干不安が残るのも事実で、今回は地力に期待といったところでしょうか。

 

🐎スズカデヴィアス(牡7)

騎手: 調教師:橋田(栗東)

主な勝鞍:新潟大賞典(GⅢ)

白富士ステークス(OP)

これまでGⅡ・GⅢ戦で4度馬券圏内に好走しながらなかなか勝ちきれないレースが続いていましたが、前走の新潟大賞典では最内枠スタートから道中は中団馬群の中で折り合ってしっかり脚を溜めると、直線ばらけた馬群の真ん中を鋭く伸びて一気に先頭に並びかけ、そこから長くいい脚を使って先行各馬を捉える完勝で念願の重賞初制覇を飾りました。今年に入っての4戦はマイル戦の京都金杯を除けばメンバー中上位の上がりを使っており、確実に伸びる末脚は混戦において大きな武器と言えるでしょう。函館コースは初出走となりますが近走で同じ小回りコースの小倉や福島コースの重賞でも好走しており対応できる可能性は高そうで、充実著しい今であれば重賞連勝の可能性も十分あるのではないでしょうか。

 

🐎トリコロールブルー(牡4)

騎手: 調教師:友道(栗東)

主な勝鞍:大阪城ステークス(OP)

鳴尾記念(GⅢ)3着

前走の鳴尾記念では開幕週の高速馬場の中をマルターズアポジーが淀みない流れで逃げる息の入りにくい流れとなりましたが、中団から後方でしっかり折り合って脚と溜め直線先に抜け出していたストロングタイタントリオンフには離されてしまったものの、自分自身の脚はキッチリ使っての好内容での3着でした。昨年夏以降は明らかに距離が長く、且つ歴史的な不良馬場だった菊花賞を除けば4戦3勝3着1回とほぼ完璧な成績を残しており、近走の充実度だけ見れば今回のメンバーにおいてもトップクラスだと思います。函館コースは初となりますが昨年夏の札幌での復帰戦をプラス32キロで完勝しているように洋芝適性を秘めている可能性も高く、【3・1・1・0】と大得意としている2000mの距離であれば重賞実績馬に対しても十分好勝負できるだけの能力を秘めている1頭だと思います。

 

🐎ナイトオブナイツ(牡5)

騎手:池添 調教師:池添兼(栗東)

主な勝鞍:巴賞(OP)

前走の巴賞では11頭立てという少頭数での競馬だったこともあって馬群が一団となってレースが進む中、好スタートから終始馬群の中を追走する形になりながらも手応えは十分で、直線を向いて一旦は前が壁になりながらも池添騎手が冷静に捌いて狭い間を割って抜け出すとゴール前5頭横一線となった大接戦を制してオープン特別初勝利を飾りました。ハービンジャー産駒らしからぬ一瞬の鋭い脚を使えるタイプで、馬群が一団となりやすい小回り競馬においてこの鋭い脚は大きな武器になるのは間違いないでしょう。鞍上の池添騎手ともコンビを組んで6戦4勝3着1回と非常に相性が良く、洋芝で4戦3勝と馬場適性も高そうなことから連勝で重賞初制覇を飾る可能性も十分あるのではないでしょうか。

 

《現時点での本命馬》

 

この馬 ⇒ 

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前走の巴賞ではスローペースの少頭数の中、スタート後意識的に後方に控えて3コーナー過ぎから一気に大外をマクって動いていく強引な競馬を見せましたが、直線口向きの悪さを見せて体勢を立て直すロスがあって一瞬鋭い脚を使ったものの最後は脚色が一緒になって勝ち馬から0.1差の5着惜敗でした。ただ、メンバー中最速の末脚を使っているのは事実で、先行馬と内を通った馬が上位を占めたことを考えると負けてなお強しの競馬と言ってもよさそうです。これまでのキャリアでGⅠ・GⅡレース以外では確実にメンバー中1~2位の上がりタイムを計時しており、昨年の長期休養で能力が衰えてないのは明らかだと思います。また前走11頭立てだった巴賞から頭数が増えて全体的なペースが上がりそうなのも確実にプラスに働きそうで、約1年振り&距離が長い&極悪馬場の三重苦だった菊花賞を除けばコンビを組んで複勝率100%の柴田善騎手に戻る今回は復活の勝利を挙げても不思議ないのではないでしょうか。