2018年4月1日(日)阪神 競馬11レース
第62回 大阪杯(GⅠ) 阪神芝2000m
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《大阪杯2018 追い切り後見解》
・1枠2番 サトノダイヤモンド (戸崎 57kg)
栗東Cウッドにて初コンビの戸崎騎手が騎乗して僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、前半は僚馬を前に行かせて追走する形から直線に入って内から並びかけるとそこから鋭い伸びを見せて、ラストは6F85.4-11.7のタイムで1馬身から1馬身半の先着を果たしました。絶好調時と比べるとまだ上積みが見込める状態にある気はしますが、少なくとも海外遠征初戦であった前走から確実に上向いてきたのは間違いなく、スムーズな加速ができさえすれば勝ち負けできる状態だと思います。
・2枠4番 シュヴァルグラン (三浦 57kg)
栗東坂路にて今回コンビを組む三浦騎手が騎乗して僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、古馬GⅠ馬らしく力強い堂々とした動きでしっかり坂路を駆け上がり、直線に入って一杯に追われるとラストは4F53.0-12.4のタイムで先着を果たしました。同馬自身の調教タイムの中でもかなりの好時計を叩き出しており、今回流れの速い2000m仕様に一杯に追われた調教内容からもGⅠ馬として恥ずかしくない状態に仕上がったのは間違いないでしょう。
・4枠8番 アルアイン (川田 57kg)
栗東Cウッドにて川田騎手が騎乗して同じく大阪杯に出走するペルシアンナイトを含めての3頭併せ馬での最終追い切りで、3頭の最内を通る形になりましたが終始馬なりながらも非常に軽快な動きを披露し、最後は4F50.1-11.7の素晴らしいタイムでペルシアンナイトと併入でのフィニッシュでした。全く無理をしてないにもかかわらずこのタイムを出せたのはまさに絶好調であることの証明と言えそうで、間違いなく好勝負可能な状態にあると思います。
・7枠14番 ダンビュライト (浜中 57kg)
栗東坂路にて今回初コンビとなる浜中騎手が騎乗して2頭併せ馬での最終追い切りで、前半から速いラップを刻んでいたことから最後はやや一杯になりかけましたが、それでも全体時計としては4F50.5-13.2の好タイムでまとめて、最後はクビ差程度遅れてのフィニッシュでした。併せた相手のレッドアヴァンセが調教駆けする馬だけに遅れ自体は全く問題なく、全体タイムで見ても素晴らしい時計で走っていることからもまさに充実期といった印象で、人気はなさそうですが要注目の1頭だと思います。
・8枠15番 スワーヴリチャード (M.デムーロ 57kg)
栗東CウッドにてM.デムーロ騎手が騎乗して単走での最終追い切りで、終始馬なりの疲労を残さないように意識した軽めの内容でラストは6F83.3-12.4のタイムでのフィニッシュでした。1週前に3頭併せ馬でしっかり負荷を掛けられていることからも軽めの内容は全く問題なさそうで、少なくとも前走から悪い状態でないのは明らかだと思います。
《大阪杯2018 追い切り後展望》
調教において『速いタイムを出す=能力が高い』というわけでないのは十分理解してますが、それでも今回2000mのスピード勝負に臨むにあたって調教で抜群のタイムを叩き出してきたアルアインとダンビュライトに注目しないわけにはいかないでしょう。特にその中でも全くの馬なりながら全体タイム・ラスト1F共に切れ味を感じさせる動きを披露したアルアインは中距離適性の高さを考慮してもかなり有力な存在であるのは間違いないでしょう。ダンビュライトに関してもスピードを活かして前々で粘る競馬を想定したような調教が好印象で、GⅠらしく強い馬同士の持久力勝負になりそうな今回は体調の良さを感じさせる上記2頭をより高評価しておきたいと思います。
《大阪杯2018 最終予想オッズ》
①人気 アルアイン 3.0倍
②人気 スワーヴリチャード 3.6倍
③人気 サトノダイヤモンド 3.9倍
④人気 シュヴァルグラン 8.2倍
⑤人気 ミッキースワロー 12.5倍
⑥人気 ダンビュライト 14.2倍
⑦人気 ペルシアンナイト 15.4倍
⑧人気 ウインブライト 22.8倍
⑨人気 トリオンフ 27.2倍
⑩人気 ヤマカツエース 42.2倍
《大阪杯2018 展開予想》
マルターズアポジーがダービー卿チャレンジトロフィーの方に回ったことで明確な逃げ馬がヤマカツライデンしかいなくなり、ペースを作るのは同馬でほぼ間違いないと思います。サトノノブレスも前走逃げましたが明らかに逃げ馬がいない中で押し出されたイレギュラーな逃げだっただけに、今回は控える可能性が高そうです。ただヤマカツライデンに関しては前走阪神大賞典から中1週であることに加えて、近走は長距離での逃げが多いことからそれほど速いペースで逃げる可能性は低そうで、前半1000mは60秒を切るかどうかの平均ペースといったところでしょうか。その後ろで先行集団を作るのはアルアイン、ウインブライト、ダンビュライト、トリオンフといったところでしょうか。昨年は中団からの競馬が多かったヤマカツエースも近2走は意識的に先行しており前に行く可能性が高そうですね。今年の先行勢は全て長くいい脚を使って粘りこむ競馬が得意なタイプだけに、内回りコースを考えるとおそらく3コーナーを過ぎた辺りから動き始めると思いますが、あまり早く動けばその分後ろに控える後続勢を有利にしてしまうだけに強気の先行が持ち味の川田騎手と松岡騎手が騎乗するアルアインとウインブライトが今年の大阪杯のペースのカギを握っていると見てよさそうですね。そして中団から後方で脚を溜め直線勝負に賭けるのはスワーヴリチャード、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、ミッキースワロー、ペルシアンナイト、ゴールドアクター、スマートレイアーといった面々になりそうです。このメンバーの中では直線に入ってからの加速力に優れた『瞬発力タイプ』のサトノダイヤモンド、ミッキースワロー、ペルシアンナイト、スマートレイアーに対して、4コーナーからゴールまで長くいい脚を使える『持続力タイプ』のスワーヴリチャード、シュヴァルグラン、ゴールドアクターの2タイプに分かれますが、今回先行勢が早めに仕掛ける流れが想定されるだけに個人的には後者の『持続力タイプ』の3頭を上位に取りたいと思います。
勝つ可能性がある馬は少なく見積もっても10頭くらいいそうですが展開次第で3~4頭まで絞り込めそうな印象だけに、各陣営のコメントや週中の天気による馬場状態の変化はしっかりチェックしておくことが馬券的中には必須と言えそうですね。
《追い切りから見る1着予想》
🐎ウインブライト(牡4)
前走:中山記念(GⅡ)2人気1着
父:ステイゴールド
母父:アドマイヤコジーン
昨年の福島記念以降の3戦は全てコーナー4回の1800~2000mで先行する競馬をしていますが、おそらくこの3戦は今回の大阪杯を見据えてのレースだったのではないでしょうか。一瞬の切れる脚はないものの先行して長くいい脚を使えるの脚質は阪神内回り2000mにおいて非常に大きな武器となるのは間違いなく、福島記念と中山金杯はスローペースでしたが前走の中山記念では淀みない流れを先行し最後まで長くいい脚を使って前を捕まえただけに、好走できるペースの幅が広がったと言う意味でも収穫の多い勝利だったと思います。今回GⅠで実績を残している有力馬が多く出走してくるだけに重賞3勝の実績に対してそこまで人気がなさそうですが、強い本命馬がいるときに本領を発揮する『スナイパー血統』のステイゴールド産駒だけに大駆けも期待しやすく、13年に同産駒のオルフェーヴルが大阪杯を勝利しているのも追い風と言えそうです。これまでの成績を見ても好走が続いているうちは人気に関わらず買い続けた方がよさそうで、他馬に惑わされず自分のレースに徹すれば自然とと結果はついてくるのではないでしょうか。
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