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2018年9月2日(日)
小倉競馬11レース
第38回 小倉2歳ステークス(G3)
小倉芝1200m
《小倉2歳ステークス2018/レース展望》
小倉の最終週に行われる小倉2歳ステークスはこれまで毎年欠かさずに現地で観戦しており、個人的に非常に重い入れの深い重賞だけあってここで印象的なレースを見せた馬はその後も長く注目して追い続けていますが、近年はそれらの馬が後のレースで思わぬ高配当をゲットさせてくれることがあります。かつては仕上がりの早さを武器にここで重賞制覇を飾るものの、その後にデビューした素質馬相手に凡走が続くといったように早熟傾向の強い馬が勝つレースと言ったイメージが強かったですが、近年は徐々にその傾向が変わってきており11年2人気1着エピセアロームが翌年のセントウルステークスで後の短距離界の王者ロードカナロア相手に勝利を飾ったのを筆頭に、13年2人気1着ホウライアキコは次走デイリー杯2歳ステークスを勝利して3連勝を飾り、同年1人気2着ベルカントも15～16年アイビスサマーダッシュ連覇を含む重賞4勝を上げて長らく短距離界の強豪として名を馳せました。さらに15年1人気1着シュウジが翌年の阪神カップを勝利して16年1人気1着レーヌミノルは翌年『屈指のハイレベル世代』と言われ、ソウルスターリング、リスグラシュー、アドマイヤミヤビといった強豪相手に堂々の正攻法で桜花賞を勝利して小倉2歳ステークス勝ち馬として06年勝ち馬アストンマーチャン以来のGⅠ馬となりました。昨年の勝ち馬アサクサゲンキも今年のファルコンステークス2着、古馬相手のCBC賞4着と好走を続けており、前半3Fが32秒台になることも珍しくない小倉の1200ｍで先行押し切りの正攻法で重賞を勝利できるような馬は絶対能力が高い証明であると同時にその後の活躍が証明されると見ていいのかもしれませんね。
今年もまだまだ粗削りの競馬ながらフェニックス賞を制して2戦2勝のシングルアップを筆頭に、それぞれ阪神と中京で強い勝ち方を見せてデビュー勝ちを飾ったジャカランダシティとファンタジスト、さらには小倉での未勝利戦で1.08.2という優秀なタイムで勝利したルチアーナミノルなどなかなか面白いメンバーが揃った印象だけに、3年連続的中を狙ってしっかり各馬の特徴を考察していきたいと思います。
《小倉2歳ステークス2018/予想オッズ》
①人気 シングルアップ 1.8倍
②人気 ルチアーナミノル 4.0倍
③人気 セプタリアン 5.0倍
④人気 ミヤジシルフィード 9.0倍
⑤人気 ファンタジスト 10.1倍
《小倉2歳ステークス2018/出走予定馬分析》
🐎シングルアップ(牡2)
騎手：松山 調教師：寺島(栗東)
主な勝鞍：フェニックス賞(OP)
新馬戦(阪神1400ｍ)
デビュー戦を完勝して圧倒的1番人気で臨んだ前走のフェニックス賞では好スタートからの二の脚こそ他の馬の方が速かったですが、そこから軽く促し気味にハナを奪うと4コーナーまで2番手の馬に絡まれながらの逃げとなったものの、直線を向いてジワジワと後続との差を広げてセーフティリードを奪うと最後は余裕を持って押し切りデビューから無傷の2連勝を飾りました。非常に飛びの大きい走りで一瞬の加速力では他馬に劣るものの一旦加速してしまえば長くいい脚を使えるのは消耗戦になりやすい小倉2歳ステークスにおいては大きな武器になるのは間違いないでしょう。デビュー戦では控える競馬でも結果を残しており逃げなくても問題ないのは既に実証済みで、今回頭数が増えてペースが上がれば気性的に折り合いもつけやすくなりそうだけに内枠で包まれるといったような展開のアヤさえなければ3連勝も十分期待できる存在ではないでしょうか。
🐎ファンタジスト(牡2)
騎手：武豊 調教師：梅田(栗東)
主な勝鞍：新馬戦(中京1200ｍ)
デビュー戦となった前走は好スタートから二の脚速くハナを奪いそうになりましたが武豊騎手が抑えてなだめながら2番手を追走し、直線馬場の真ん中で早めに先頭に立つと首を外に向けてソラを使うような面を見せましたが内から迫るディアンドルが馬体を併せようと伸びてきたのを余裕を持って抑えきり着差以上の完勝でデビュー勝ちを飾りました。とにかくスタートが速く、行こうと思えば楽にハナを奪うことができるスピードがありながらそれをコントロールできる気性面はまだ未熟な馬の多い2歳戦においては非常に大きく、相手が来た分だけ伸びたようにまだまだ余裕を残しての勝利だったことからも今回の上積みは十分に残っているのではないでしょうか。直線での走りに若さを覗かせた面があるのも事実ですが、前走のような早め先頭の競馬ができるようであればアッサリの勝利があっても驚けない能力を持った1頭ではないでしょうか。
🐎タムロドリーム(牝2)
騎手：幸 調教師：西園(栗東)
主な勝鞍：新馬戦(小倉1200ｍ)
デビュー戦では他馬より半馬身速い絶好のスタートから二の脚速く楽にハナに立ちましたが終始2～3番手追走の馬に絡まれながらの逃げで前半3Fが33.2というデビュー戦にしてはかなり速い流れとなり、直線に入って後続馬を振り切って3馬身のリードを奪うと最後はさすがに一杯になりながらも外から猛追してくるタマモメイトウの追い込みをクビ差凌ぎ切ってのデビュー戦勝利を飾りました。着差こそ僅かではあったもののハイペースで逃げて勝ちきったのは高い能力の証拠で、メンバー的に今回もハナに立つことができそうだけに展開を気にせず自らの能力を出し切れるのは間違いないでしょう。今回は強力な先行馬が揃っており小倉1200ｍは先行馬に厳しいコース形態であるのはやや不安要素に映る面もありますが、抜群のスタートでハナを奪って先行争いがアッサリ落ち着くようであれば簡単には止まらない先行馬にとっては厄介な存在になりそうな気がします。
🐎ルチアーナミノル(牝2)
騎手：浜中 調教師：本田(栗東)
主な勝鞍：未勝利戦(小倉1200ｍ)
デビュー戦では3番手追走から直線でしっかり伸びたものの逃げたローゼンクリーガーを捉えきれずの2着惜敗でしたが3着以下は完封する好内容で、前走の小倉での未勝利戦では好スタートから押し出され気味にハナを奪う形となり、3コーナー過ぎから並びかけてきた2番手追走のカネコメアサヒに4コーナーで一旦は前に出られたものの直線に入って先頭を奪い返すとノーステッキで加速して後続を突き放し、最後は1.08.2の好タイムで2着を3馬身突き放しての完勝でした。デビュー2戦で見せたようにとにかくスタートセンスが抜群で、好スタートから楽に好位のポジションを奪うことができるだけに展開面での恩恵も大きいのではないでしょうか。またデビュー戦では先行抜け出し、前走は逃げる競馬での完勝と異なる競馬で結果を残したのもレースセンスの高さを証明するもので、このまま最終週まで高速馬場が続くようであれば今回のメンバー中断トツの持ちタイムを武器に重賞勝利を飾る可能性は十分あるのではないでしょうか。
《出走予定馬分析から見る本命馬》
この馬 ⇒ 
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（14位くらい）
先週の新潟2歳ステークスにおいてデビュー戦でアドマイヤマーズの2着だったケイデンスコールが完勝、そして3着だったヤマニンマヒアが小倉の未勝利戦をレコードタイムで完勝したようにデビュー戦で下した相手のその後の成績で新馬戦のレベルの高さは確認可能で、デビュー戦の2着ディアンドル、3着オーパキャマラード、4着スタークォーツが全て勝ち上がっている事実からも同馬が勝利した新馬戦のレベルがかなり高いものであったのは明らかでしょう。さらに掛かり気味に先行しながらも2番手折り合いをつけて直線も相手が来た分だけ伸びる内容は余力を十分残したもので、逃げる競馬をしなかったのも限りなく前傾ペースになりやすい小倉1200ｍにおいて必ずプラスに働くのも間違いないと思います。ケイデンスコールが新潟2歳ステークスを勝利し相変わらずの高い勝ち上がり率を誇るロードカナロア産駒のレベルは今年になってさらに高いものになっていそうなだけに、アーモンドアイに続くGⅠ馬の誕生の期待も込めて今回は先物買いで本命にしてみたいと思います。
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🐎おすすめ動画／消去データ(6頭)🐎
小倉2歳ステークス2018【1番人気分析】シングルアップ【消去データ】6頭
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