🐎2018年 重賞レース◎52戦39勝🐎
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2018年9月2日(日)
新潟競馬11レース
第54回 新潟記念(G3)
新潟芝2000m
《新潟記念2018/レース展望》
『サマー2000シリーズ』の最終戦を飾るレースとなっていますが、それまでの七夕賞・函館記念・小倉記念・札幌記念が全て『右回りで直線が短い小回りコース』で行われるのに対してこの新潟記念は『左回りで直線が長い広いコース』で行われることもあって着順の逆転現象が起こりやすく、特に近年は13年小倉記念6着→新潟記念7人気3着ファタモルガーナ、14年小倉記念6着→新潟記念3人気3着ラストインパクト、15年小倉記念6着→新潟記念6人気1着パッションダンス、17年小倉記念5着→新潟記念12人気3着カフジプリンスといったように小倉記念凡走からの巻き返しが多く目につきます。そもそもの適性が真逆とも言える小倉記念と新潟記念の両レースですが、サマーシリーズを使う馬は基本的に2～3戦の参戦が一般的となっており、最終戦である新潟記念を使ってくる馬というのはサマー2000シリーズの逆転優勝を狙っての参戦か、もしくは直線の長い新潟コース適性に対して絶対の自信を持っての参戦と見ていいのかもしれません。それを証明するように14～16年とディープインパクト産駒が3連勝(14年は馬券圏内独占)を飾っていますが、昨年は4頭の参戦がありながら全て掲示板外だったように展開一つで極端な前残りの競馬になるように非常に極端な結果になりやすいのも新潟記念の特徴と言えそうで、馬券を買う際には思い切った脚質の狙い撃ちで買って見るのも面白いかもしれませんね。
今年の目玉は何といっても菊花賞を見据えてここから始動する日本ダービー0.2差5着ブラストワンピースの参戦でしょう。2週前の関屋記念で同じ『シルクレーシング』のプリモシーンが古馬相手に勝利したように十分に勝算を見据えての参戦でしょうが、対する古馬陣も骨折休養明けでここから始動する重賞2勝馬セダブリランテスや同じく屈腱炎による長期休養明けから復帰して前走エプソムカップ3着と好走したグリュイエール、他にもメートルダールやマイネルハニーといった重賞馬も出走を予定しており、簡単に勝てる相手出ないのもまた事実でしょう。もしここで完勝するようなら一躍菊花賞の本命候補にもなり得るだけに、そのレース内容はしっかりチェックしておきたいと思います。
《新潟記念2018/予想オッズ》
①人気 ブラストワンピース 1.8倍
②人気 セダブリランテス 4.0倍
③人気 グリュイエール 4.2倍
④人気 メートルダール 10.6倍
⑤人気 エンジニア 24.1倍
《新潟記念2018/出走予定馬分析》
🐎 ブラストワンピース(牡3)
騎手：池添 調教師：大竹(栗東)
主な勝鞍：毎日杯(GⅢ)
デビューから3連勝で毎日杯を制し最大の惑星として2番人気に推された3歳最大の大舞台である前走の日本ダービーではやや遅れ気味のスタートから二の脚で押し上げて道中は先行集団の馬群の中を追走する形となり手応え良く直線を向きましたが、残り400ｍの地点で前のコズミックフォースと外のワグネリアンが壁となって完全に仕掛けが遅れ、残り100ｍから盛り返して猛追したものの僅か0.2差届かない不完全燃焼の5着惜敗でした。一瞬の切れよりは持続的に長くいい脚を使えるタイプだけに前走の踏み遅れた不利は見た目以上に大きく、それでいて0.2差しか負けてないのは3歳トップクラスの能力がある証明だと思います。ゆりかもめ賞では直線一気の競馬で圧勝し、毎日杯では2番手追走から直線最内を突いて抜け出したように展開に応じてどんなレースでもできるのは非常に大きな武器で、関屋記念を同じ3歳のプリモシーンが制したようにレベルの高い3歳世代の勢いも味方に付けての圧勝も十分あり得る存在だと思います。
🐎 グリュイエール(牡6)
騎手：戸崎 調教師：藤原(栗東)
主な勝鞍：エプソムカップ(GⅢ)3着
府中ステークス(1600万)
屈腱炎による2年以上の休養明けとなった府中ステークスを先行抜け出しの正攻法で完勝してその能力の高さと衰えがないことをこれ以上ない形で証明し、その反動が心配された前走のエプソムカップでも直前の大雨で重馬場となった厳しい条件の中好スタートから控えて道中は中団馬群の外目を追走し、直線は大外からサトノアーサーを追うように長くいい脚を使ったもののゴール前はさすがに一杯となって後方から伸びたハクサンルドルフに交わされての3着でした。重くなった馬場にノメるような面を見せながらも最後までしぶとく脚を伸ばしたのは同馬の高い能力の証明で、血統面からも良馬場で速い時計の決着になりやすい新潟記念への適性はかなり高いものがあるのではないでしょうか。休み明けは2戦2勝といきなりでも動けるタイプで今年調教師リーディングを独走する藤原厩舎だけに仕上がりに関しても抜かりはなさそうで、常に脚元に不安を抱えている弱点はありますが能力は十分重賞を勝つだけのものがあるのは間違いないと思います。
🐎 セダブリランテス(牡4)
騎手：石川 調教師：手塚(美浦)
主な勝鞍：中山金杯(GⅢ)
ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
今年初戦となった前走の中山金杯では好スタートから積極的に出していって逃げ馬の番手を追走し、向こう正面でマイネルミラノが一気に先頭に立ったところで手応えが悪くなりかけましたが戸崎騎手が追って追って直線に入ってトーセンマタコイヤとの併せ馬の形に持ち込んで、最内を掬って一気に抜け出したウインブライトを坂を上って捉えると同時に外からの追い上げもギリギリ凌いで重賞2勝目を挙げました。今回は骨折休養による8か月の休み明けとなりますが、2勝目の早苗賞も骨折による5か月の休み明けに加えて初芝という厳しい条件をクリアして完勝しており、休み明けが【1・0・1・0】といった成績からも今回十分動けるだけの状態にあるのは間違いないと思います。とにかく騎手に追わせるタイプで非常に長くいい脚を使える反面瞬発力勝負は苦手としているため新潟外回りコースは適性的にやや疑問が残るのも事実ですが、キャリア5戦とまだ伸びしろは十分で実績も最上位の存在だけにここで復活の勝利を挙げて秋のGⅠ舞台に堂々乗りこむ可能性は十分あると思います。
🐎 メートルダール(牡5)
騎手：福永 調教師：戸田(美浦)
主な勝鞍：中日新聞杯(GⅢ)
今年に入っての金鯱賞と大阪杯の2戦では共に8着、11着と大敗を喫していますが、金鯱賞はスローペースでの前残り決着、大阪杯では向こう正面でスワーヴリチャードが一気にマクって動いたところで後方に置かれてしまって差し届かなかったことが原因と明確な敗因が存在し、昨年末の中日新聞杯では後に宝塚記念を制するミッキーロケット相手に直線一気の競馬で完勝しておりハマれば重賞を勝ち切るだけの能力があるのは既に証明済みだと思います。右回りが【1・1・2・2】といった成績であるのに対して左回りコースは【5・0・3・3】と完全にサウスポーであるのは明らかで今回直線の長い新潟コースに変わるのは大きなプラスと言っていいでしょう。休み明けも4戦2勝といきなりでも十分動けるタイプだけに、上位とやや離れた人気が濃厚な今回は馬券的にも面白いかもしれませんね。
《出走予定馬分析から見る本命馬》
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（17位くらい）
2走前の毎日杯や3走前のゆりかもめ賞で見せたようにゴーサインが出てから段階的に加速して長くいい脚を使うタイプだけに、前走の日本ダービーで直線前が詰まって追い出しが遅れた影響は見ている以上に大きく、ゴール前もう一度伸びてきたように完全に脚を余してしまったのは誰が見ても明らかでしょう。それだけに今回直線平坦でゴールまで持続的な末脚が問われる新潟記念というレースの性質に適性の面で合致しているのは間違いなく3歳馬ながら神戸新聞杯やセントライト記念といった菊花賞トライアルを使わず古馬相手の新潟記念を選択したのは十分に勝算を感じてのものであるのは明らかだと思います。先行決着か追込み決着の極端な決着になりやすい新潟記念において自在性のある脚質も圃場に大きな武器と言えそうで、秘めたる潜在能力を最大限発揮できるようであれば今回の骨っぽい古馬相手でも十分勝ち切れると信じて本命評価に推したいと思います。
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新潟記念2018【1番人気分析】ブラストワンピース【消去データ】4頭
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