【日経賞2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/長距離重賞で幾度となく繰り返される変幻自在の『横山典騎手マジック』で重賞初制覇を飾るのはアノ馬!?

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2018年3月24日(土) 中山競馬11レース

第66回 日経賞(GⅡ) 中山芝2500m

 

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《日経賞2018 レース展望》

 

近年は13年1着フェノーメノや12年2着、14年1着ウインバリアシオン、そして16年1着ゴールドアクターと2着サウンズオブアースなど前年秋のGⅠレース(有馬記念、ジャパンカップなど)で好走した馬がその強さを見せるレースとなっている印象が強いですが、個人的には12年に12番人気でウインバリアシオンルーラーシップといった実績馬に影も踏ませない逃げ切りを見せたネコパンチと、古くは98年に同じく12人気の最低人気ながら並み居る重賞実績馬を差し切る大激走を見せたテンジンショウグンの2頭が『単勝万馬券』を演出したイメージの方が強く残っている重賞です。有馬記念と同じ中山2500mという舞台ながら、天皇賞・春を目指す馬が叩き台として余裕を残した仕上がり状態であることが多く、さらにこの時期の中山コースが天候の影響によって非常に重い馬場になることが多いのもこういった波乱が演出される要因の一つとなっているのではないでしょうか。また、東京や京都の広々とした『王道コース』と比べて中山2500mが小回りでコースを1周半近く回る『特殊なコース』であることからも、各馬の脚質やコース適性といったものに対して他のコース以上に重要視する必要があるのかもしれませんね。

昨年の勝ち馬シャケトラが故障により回避したのは残念ですが、今年は昨年の菊花賞馬キセキに香港ヴァーズで3着に好走したトーセンバジル、そして中山コースで抜群の安定感を誇るサクラアンプルールや、まだ重賞未勝利も既に好走実績のあるロードヴァンドールガンコなどなかなか面白いメンバーが揃った印象で、混戦の天皇賞・春を占う意味でも同レースの内容はしっかり見ておきたいところですね。

 

《日経賞2018 予想オッズ》

 

①人気 キセキ        2.3倍

②人気 トーセンバジル    5.4倍

③人気 ロードヴァンドール  6.2倍

④人気 ゼーヴィント     8.1倍

⑤人気 ガンコ        9.9倍

⑥人気 サクラアンプルール  12.1倍

⑦人気 ソールインパクト   17.3倍

⑧人気 チェスナットコート  21.1倍

⑨人気 ノーブルマーズ    25.9倍

⑩人気 ショウナンバッハ   41.1倍

 

《日経賞2018 出走予定馬分析》

 

① キセキ(牡4)

騎手:ルメール 調教師:角居(栗東)

主な勝鞍:菊花賞(GⅠ)

神戸新聞杯(GⅡ)2着

前走の香港ヴァーズではややスムーズさを欠いたスタートで道中前半は最後方を追走する形となり、3コーナー手前辺りから徐々に押し上げてポジションを上げていく動きを見せて直線大外に出しましたが、そこから他馬と同じ脚色になってしまい最後は流れ込むような形での9着惨敗でした。結果的に先行馬と内枠の馬が上位を占めるレースとなっただけに展開面が向かなかった面もあったでしょうが、それと同時にスタート面での課題も浮き彫りになったと言えそうです。これまでの好走が比較的広いコースに限定されているだけに今回は小回りの中山コースへの対応力がカギとなりそうですが、菊花賞で不良馬場のスタミナ比べとなったレースを完勝しているだけにタフな流れになるのは大歓迎だと思います。昨年春のクラシックに早めに見切りをつけて成長を促し無理使いをしてないので今年の上積みもまだ十分に残っている可能性が高く、今回ルメール騎手に乗り替わって前走見せた課題の出遅れ癖を出さなければ十分巻き返しは可能だと思います。

 

② トーセンバジル(牡6)

騎手: 調教師:藤原(栗東)

主な勝鞍:京都大賞典(GⅡ)2着

香港ヴァーズ(香GⅡ)3着

前走の香港ヴァーズでは互角のスタートから意識的に中団に控える形を取り、3コーナー辺りで外からキセキが押し上げてきた辺りから徐々に手綱を動かして進出を開始し直線上手く馬群を捌いて鋭く伸びると一旦は先頭に並びかけましたが、直線半ばで内からハイランドリールが盛り返してもう一度伸びると最後は脚色が一緒になってしまっての3着完敗でした。ただ重賞未勝利の身ながら他国の強豪馬と互角以上のレースを見せており、昨秋でかなり地力が強化されているのは間違いないと見ていいと思います。昨年の阪神大賞典でサトノダイヤモンドシュヴァルグラン相手に見せ場たっぷりの3着と好走した実績から距離は全く問題なく、京都大賞典では好位追走から早めに抜け出して2着に粘ったように騎手に指示に対して自在に動ける機動力の高さも小回りの中山コースにおいて大きな武器となるのは間違いないでしょう。まだ重賞未勝利の身であることからキセキなどの実績馬に対して斤量面でのアドバンテージがあるのも有利に働きそうで、昨年秋以降充実著しい今の状態であれば重賞初制覇を飾る可能性は高いのではないでしょうか。

 

③ サクラアンプルール(牡7)

騎手:蛯名 調教師:金成(美浦)

主な勝鞍:札幌記念(GⅡ)

2年連続の好走を狙って今年初戦の臨んだ前走の中山記念でしたが、前年に比べて1000m通過が2秒以上速いペースの違いに加えて1キロ斤量が増えていたこともあって、手応え良く直線を向いたもののやや伸びを欠いて4着という結果となりました。ただ、使われつつ好調をキープしていた昨年と異なり休み明けで多少仕上げに余裕があり、同馬自身は前年とほぼ同じタイムで走っていることからも、能力の衰えは心配しなくてもよさそうで有馬記念で受けた不利による精神的ダメージも問題ないと見ていいと思います。現状ゆっくりとした流れから直線で一瞬の脚を活かす競馬が向いているのは間違いなく、コーナーを6回回るコース形態や有馬記念の4コーナーでの手応えからも2500mの距離に関しては十分守備範囲内ではないでしょうか。中山コースへの適性の高さはこれまでの成績から既に証明済みで、使いつつ上昇する叩き良化型だけに条件が好転する今回は人気が落ちていても積極的に狙うべき存在と言えそうです。

 

④ ロードヴァンドール(牡5)

騎手:横山典 調教師:昆(栗東)

主な勝鞍:日経新春杯(GⅡ)2着

金鯱賞(GⅡ)2着

前走の日経新春杯ではスタートから横山典騎手が押して先手を主張し後続を引きつけながらも徐々にスローペースに落として逃げ、4コーナー手前から2番手のガンコに並びかけられる厳しい展開となりましたが、直線に入って内ラチ沿いに進路を取るとそこからもう一伸びを見せて後続を振り切ったところを外からパフォーマプロミスに強襲されての2着惜敗でした。しかし、横山典騎手の絶妙のペースメイクに対して従順に対応できる自在性はスローで前残りになりやすい長距離戦において大きな武器で、前走広いコースの2400mの距離を克服できたのも大きな収穫だと思います。今回のメンバー構成を見ても先行馬が少ないため間違いなく単騎で行ける可能性が高く、展開面での恩恵は非常に大きそうです。今回も距離の克服が最大の課題となりそうですが、小回りの中山2500mであれば道中息を入れやすく十分に対応できそうだけにここで重賞初制覇を飾って是非とも天皇賞・春に向かってほしい1頭です。

 

《レース展望から見る今年の日経賞を勝つのはこの馬!!》

 

ロードヴァンドール(牡5)

前走:日経新春杯(GⅡ)4人気2着

父:ダイワメジャー

母父:Storm Cat

昨年の金鯱賞でもヤマカツエースの2着したように重賞級の能力は既に証明済みでしたが、札幌記念からブリンカーを着用するようになってから気性的なコントロールが利くようになり、さらに中日新聞杯から横山典騎手が騎乗するようになると自在なペースでの逃げで重賞でも安定して上位争いができるようになりました。ダイワメジャー産駒ながら初めて2000m以上の重賞で連対したのが同馬であるように、同産駒の中でも異質な存在であるのは間違いないだけに過去の産駒傾向に同馬を当てはめるのは危険ではないでしょうか。今回も同型のガンコとの先行争いが好走への大きなカギとなりそうですが、昨年の小倉大賞典ではハイペースを2番手からの競馬で粘っているように気分良く先行できれば多少ペースが速くても我慢できそうで、長距離戦で圧倒的存在感を誇る横山典騎手が引き続き手綱を取るのは大きなプラスでしょう。サトノダイヤモンドを始めとするかつては『最強世代候補』と言われた現5歳世代の今年の活躍への期待も含めて、同馬の逃げ切りに期待したいと思います。

 

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