【日経賞2018】過去データから見る1着予想/連勝中の勢いそのままに鞍上が信じた素質馬がここで飛躍の重賞初制覇を飾る!?

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2018年3月24日(土) 中山競馬11レース

第66回 日経賞(GⅡ) 中山芝2500m

 

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先週のスプリングステークスでも前々で運んだエポカドーロマイネルファンロンが2、3着に残っているように重賞においては引き続き先行有利の傾向が続いていますが、条件戦においては徐々に中団から後方の差しも届いているように徐々に馬場が荒れ始めてきている印象です。特に今回は長距離戦の2500mとなるだけに馬場状態に注目しつつも人気馬の脚質を意識して馬券の組み立てを行いたいところですね。

 

《過去の日経賞好走馬 チェックポイント》

 

① 『格』が非常に重要!!前走GⅡ以上に出走していた馬が好成績!

有馬記念と全く同条件の中山2500mという条件であることに加えて天皇賞・春の前哨戦ということもあって、毎年前年の秋にGⅠを使った馬や年末年始の重賞を勝利した上り馬などが多く出走しそれなりにメンバーレベルが高いのが日経賞の特徴です。特に近年はこの傾向が顕著で、過去5年の馬券圏内に好走した15頭の内14頭が『前走がGⅡより上のクラスの重賞』を使っており、唯一の対象外となった14年3人気3着ラストインパクト(前走GⅢ小倉大賞典)も同年秋にジャパンカップを2着し、このレース後はGⅠ~GⅡクラスの常連となったことを考えると如何に同レースにおいて『格』が重要であるかといったことが理解できると思います。当然ながら前走GⅠ~GⅡクラスを走っていた馬は人気になりやすい傾向にありますが、その条件を『前走GⅡ以上の2400~2500mを使っていた馬』に限定するとその複勝率は52%と非常に優秀な数字を残しており、2頭に1頭は好走するといった計算になります。さらに13年7人気3着ムスカテール、14年10人気2着ホッコーブレーヴ、15年5人気2着ウインバリアシオン、17年6人気3着アドマイヤデウスといった人気薄での好走も見られ、複勝回収率も150%を越える数字を残していることからもまず真っ先に注目しておくべきポイントと言えそうですね。

今年の出走予定馬で『前走GⅡ以上の重賞を使っていた馬』はキセキ、サクラアンプルール、トーセンバジル、ロードヴァンドール、ショウナンバッハ、アルター、アクションスターの7頭で、その7頭から『前走が2400~2500m』の馬に限定するとキセキ、トーセンバジル、ロードヴァンドール、アルターの4頭となります。まだ重賞好走実績のないアルターはやや荷が重そうですが、それ以外の3頭は人気でも信頼度が高い存在と言えそうですね。

 

② 近年は『4~5歳のキャリアが浅い馬』に旨味アリ

長距離重賞と言えば古くは10歳でステイヤーズステークスを勝利したトウカイトリックや、近年では15~17年でステイヤーズステークス3連覇を達成したアルバートや今年のダイヤモンドステークスで同レース3勝目を挙げたフェイムゲームなど高齢馬の活躍が目立つ傾向が強かったですが、近年の日経賞においてはその傾向の逆を行くように『キャリアの浅い馬フレッシュな馬』が活躍しているといった特徴があります。過去5年において『キャリアが15戦以内』の馬は13年1人気1着フェノーメノ、14年3人気3着ラストインパクト、15年4人気1着アドマイヤデウス、16年2人気1着ゴールドアクター、1人気2着サウンズオブアース、4人気3着マリアライト、17年4人気1着シャケトラなどの好走で複勝率は45%と極めて高く、上位人気に推された馬は特に安定して好走する傾向が強いです。この要因としては近年の馬場整備能力の向上により芝コースの『高速化』が進み、2400m前後の距離においては3000m超級のレースと比べると道中の追走力がそれなりに問われることから高齢馬に比べるとまだキャリアが浅くて若いフレッシュな馬の方が対応しやすい面があるのかもしれません。さらに13年9人気2着カポーティスターや17年7人気2着ミライヘノツバサなどの人気薄での好走もあって複勝回収率も130%以上と期待できることから、該当馬がいればチェックしておくべきポイントと言えるでしょう。

今年の出走予定馬で上記条件に該当する馬はキセキ、ゼーヴィント、チェスナットコートの3頭で、特に今回重賞好走馬が多いことから人気の盲点になりそうなチェスナットコートは連勝中の勢いも含めて面白い存在となりそうですね。

 

③ 人気薄の激走に期待するなら『トニービン』の血を持つ馬に注目

中山の2500mはコーナーを6回回る小回りの中でも特殊なコース形態に分類され、さらに直線が短く急坂が待ち構えていることもあって間違いなく上がりタイムの掛かる決着になります。スローペースから直線得意の瞬発力を活かして好走する産駒が多いディープインパクト産駒が過去5年で14年3着ラストインパクトと16年3着マリアライトの2頭しか馬券になっておらず、その2頭もどちらかと言えば瞬発力より長くいい脚を使う『持久力』に特化したタイプの馬であったことも上記の傾向を証明していると思います。そういった持久力を問われやすい流れで好走するのがかつて東京の長い直線で息の長い末脚を武器に活躍することが非常に多かった『トニービン』の血を持つ馬で、その代表的存在ともいえるハーツクライ産駒は過去5年で13年9人気2着カポーティスター、14年1人気1着、15年5人気2着ウインバリアシオンと人気薄も含めて3年連続で好走しており要注目の存在と言えるでしょう。さらに15年4人気1着、17年6人気3着アドマイヤデウス母父トニービンといった血統で、出走各馬の血統をチェックしていく中でトニービンの血を持つ馬がいれば無条件で高評価してもいいのではないでしょうか。

今年の登録馬で血統内にトニービンの血を持つ馬はハーツクライ産駒チェスナットコート、ナスノセイカン、ピンポンの3頭に加えてジャングルポケット産駒ノーブルマーズを加えた4頭になります。4頭とも重賞実績の面では上位人気馬に劣るのは事実ですが、血統面の後押しからここで激走を見せても不思議ない存在と言えそうですね。

 

《過去データから見る今年の日経賞を勝つのはこの馬!!》

 

チェスナットコート(牡4)

前走:早春ステークス(1600万)3人気1着

父:ハーツクライ

母父:クロフネ

前走の早春ステークスでは道中ゆったりした縦長のスローペースの中後方3番手でしっかりと折り合い、直線自信をもって蛯名騎手が大外に持ち出すと残り400mから一気に加速して前を捉え、最後は半馬身差ながら着差以上の差を感じさせる完勝で1000万条件に続く連勝を飾りました。良馬場発表ながらまだ雪がかなり残る見た目以上に重たい馬場状態で後方から差し切ったそのスタミナ能力は、初距離となる2500mでも十分対応できると思います。これまでのキャリア14戦中実に12戦でメンバー中3位以内の上がりを使っているように確実に伸びてくる息の長い末脚は大きな武器で、まだ4歳でキャリアも浅いことからこれからの伸びしろも十分過ぎるほど残っているのではないでしょうか。同レースと好相性を誇るハーツクライ産駒で、主戦の蛯名騎手が重賞馬サクラアンプルールではなくこちらを選んだのも勝算を見込んでのものだと信じて、今回は思い切って同馬を本命に推したいと思います。

 

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