【札幌記念2018予想/過去データ分析】強い相手に揉まれた古豪が思い出の地で復活!強い相手が揃った今年の札幌記念で貫録の連覇を達成するのはアノ馬!?

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2018年8月19日(日)

札幌競馬11レース

第54回 札幌記念(G2)

札幌芝2000m

 

先週の札幌競馬は雨の影響があって土曜日は稍重馬場での開催となりましたが、良馬場に回復した日曜日のHTB賞では少頭数でスローペースだったこともありますが勝ち時計が2.02.7であることを考えれば洋芝でも比較的タイムが出やすい馬場状態を維持していると考えていいでしょう。ハイレベルのメンバーが揃っただけにペース次第では2分を切ってくる可能性も十分ありそうだけに、速い勝ちタイムを持っている馬や高速時計を得意としているような血統の馬は高評価しておいた方がいいかもしれませんね。

 

《過去の札幌記念好走馬/チェックポイント》

 

① 実績がモノを言うGⅡ戦だけに、『5歳以下のGⅠ馬』の信頼性は抜群!!

昨年はGⅠ馬の出走がなかったこともあってか1着サクラアンプルール(6人気)-2着ナリタハリケーン(12人気)で馬連が37,670円という大波乱の決着に終わりましたが、GⅠを目指す馬が秋へのステップとして出走してくることが多いGⅡレースだけにGⅠ馬が出走してきた場合は好走する可能性が高いのが札幌記念の特徴です。ただ、GⅠ馬全てが好走するかと言えば決してそういったことはなく、まず注意しておきたいのが『5歳以下と6歳以上のGⅠ馬における成績の差』で、過去10年の札幌記念において5歳以下のGⅠ馬が出走した場合の成績は【1・5・3・7】と勝ち馬こそ14年2人気1着ハープスター(3歳・桜花賞)のみとなっていますが、08年1人気2着マツリダゴッホ、09年1人気2着ブエナビスタ、10年5人気2着ロジユニヴァース、14年1人気2着ゴールドシップ、16年1人気2着モーリス連対率で見れば37.5%と優秀な数字を残しているため軸馬としての信頼度は高いと言ってよさそうです。ただ、1倍台の圧倒的人気を集めたブエナビスタ、ゴールドシップ、モーリスといった『歴史的名馬』でも2着に取りこぼしている現実からも小回りの2000mで後方からの競馬だと前を捉えきれない可能性も高くなるだけに、馬券を買う上では2着付けを押さえておくのも有効かもしれません。逆に6歳以上のGⅠ馬の場合【0・0・1・6】と14年7人気3着ホエールキャプチャしか好走歴がなく、過去の実績が通用しにくい傾向が数字の上で証明されている事実からも基本的には軽視の方向で、もし買うのであれば人気薄の馬のみでいいかもしれませんね。

 

今年の札幌記念に出走を予定しているGⅠ馬はマカヒキ(牡5)モズカッチャン(牝4)ネオリアリズム(牡7)の3頭ですが、上記の傾向からはマカヒキ、モズカッチャンの2頭は軸馬候補として有力な存在になるでしょう。今回モレイラ騎手が騎乗予定で16年の札幌記念勝ち馬であることから上位人気を集めそうなネオリアリズムですが、7歳といった年齢からデータ的には今回やや評価を下げざるを得ない1頭と言えそうですね。

 

② かつては関西馬優勢も、頭から狙うなら近年巻き返しつつある『関東馬』に注目

北海道シリーズの札幌競馬場で行われるレースで涼しい気候から体調管理がしやすいこともあって、毎年美浦・栗東関係なく多くの馬が札幌、もしくは函館に滞在して札幌記念に臨むことが多いですが、かつては08年タスカータソルテ(藤原英厩舎)から14年ハープスター(松田博厩舎)まで7年連続関西馬が勝利していたように『西高東低』の傾向が強いのが特徴でした。もちろんその7年間で6頭の関東馬が馬券圏内に好走しているように必ずしも関東馬のレベルが低いと言った訳でないのはこれまでの実績から明らかですが、近年になって15年ディサイファ(小島太厩舎)、16年ネオリアリズム(堀厩舎)、17年サクラアンプルール(金成厩舎)3年連続で関東馬が勝利しており傾向が変わってきているのは注目すべきポイントと言えるでしょう。これには美浦トレーニングセンターの調教施設改装やこれまで関西厩舎に集中しつつあった有力馬の入厩が関東にも流れ始めているのが大きく影響しているのは間違いなく、15年は馬券圏内を関東馬が独占し16年は堀厩舎のワンツーフィニッシュを決めていることからも外厩制度が確立されるようになってから美浦・栗東での調教技術の差はほとんど皆無になったと言っても過言ではないのかもしれません。ただ、これまでの『西高東低』のイメージから札幌記念では関東馬が不当に人気を落とすことが多く、15年1~3着のディサイファ、ヒットザターゲット、ダービーフィズは順に5、8、4人気と実績に対してそれほど評価が高くなく、16年勝ち馬ネオリアリズムも5人気、そして昨年勝ち馬のサクラアンプルールも同年の中山記念でネオリアリズムの2着した実績がありながら6番人気と低人気での勝利だったことから、それまでに重賞実績がありながら関西馬に比べて人気を落としているような関東馬がいた場合は積極的に買っておきたいところですね。

 

今年の出走予定馬で関東所属馬はネオリアリズム、サクラアンプルール、ミッキースワロー、マルターズアポジー、ゴーフォザサミット、アストラエンブレムといったところでしょうか。ネオリアリズム、サクラアンプルール、ミッキースワロー、ゴーフォザサミットの4頭はGⅡでの勝利実績があり実績としては申し分なく、マルターズアポジーGⅢ3勝に加えて今年の中山記念3着の実績からここでも十分通用能力があるのは確かなだけにこれらの馬が人気を落としているようなら注目しておいた方がいいかもしれませんね。

 

③ 波乱の立役者になりやすい『関西騎手騎乗の関東馬』に要注目!

近年は関東馬が巻き返しつつあるのは上記で説明しましたが、今回注目してほしいポイントが札幌記念で関東馬に騎乗する『騎手』の存在です。多くの競走馬が北海道シリーズの開催中そのまま函館や札幌に滞在するのも上記で述べましたが、馬だけでなく騎手も同様に札幌開催が終わるまで北海道に滞在する騎手が多く、近年の有名どころとしてはルメール、岩田、横山典、藤岡佑、藤岡康、三浦、池添、丸山といったところでしょうか。同時期に新潟・小倉開催もあるため参戦騎手がある程度固定化されやすい夏のローカル重賞では関東馬に関西所属騎手が騎乗したり、逆に関西馬に関東所属騎手が騎乗するケースが増えるのもローカル重賞ならではの醍醐味と言えるでしょう。そして札幌記念で馬券的に要注目しておきたいのが前者である『関西所属騎手が騎乗した関東馬』の存在です。過去10年の結果を見てもこのコンビを組んだ人馬は度々波乱を演出しており、10年7人気3着アクシオン(岩田)、11年5人気2着アクシオン(吉田隼)、15年5人気1着ディサイファ(四位)、8人気2着ヒットザターゲット(小牧)、16年5人気1着ネオリアリズム(ルメール)とGⅠ勝利実績の騎手が騎乗しながら人気薄となっている関東馬は激走期待値が高くなるだけに見落とさないようにしておきたいですね。

 

今年の札幌記念に出走予定の関東馬で関西所属騎手が騎乗予定の馬は藤岡康騎手が騎乗するアストラエンブレム1頭のみとなっており、去勢明け3戦を叩いて確実に成績が上向いてきているのは確実だけに上位人気に推されることが多かった近走と比べて一気に人気が落ちそうな今回は穴馬として注目しておいても面白いかもしれませんね。

 

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サクラアンプルール(牡7)

前走の函館記念では明らかに実績上位の存在ながら57.5キロのトップハンデであることに加えて前年の函館記念を9着に凡走していることもあって7番人気と評価が低かったですが、好スタートから終始中団のインを手応え良く追走して3~4コーナーで馬群の中を上手く捌いて直線外に持ち出すと一完歩ごとに前との差を詰めて長くいい脚を使い先に抜け出していたエアアンセムの2着に好走しました。勝ち馬とはハンデ差と道中1列前のポジションで競馬をした分の差で、前走が休み明けであったことを考えても一番強い競馬をしたのが同馬であるのは間違いないと思います。今年に入ってのGⅡ~GⅢを3戦して全て勝ち馬から0.2差以内に好走している事実から昨年に比べて地力がアップしているのは確実で、昨年と比べて相手関係は大幅に強化されていますがそれでも全く引けを取ることはないと思います。前年の札幌記念やこれまでの中山競馬場での好走歴から小回り適性が高いのも間違いなく、休み明け2戦目が3戦2勝であることを考えても今回の上積みはかなり大きいものがありそうで、GⅠ馬3頭を抑えて連覇を達成しても全く不思議ないのではないでしょうか。

  

 

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