【目黒記念2019予想/追い切り後分析】凱旋門賞に向けて最後のコンビとなるかもしれない今回、悔いを残さない最高の走りを見せてその実力をアピールするのはアノ馬!?

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2019年5月26日(日)

東京競馬12レース

第133回 目黒記念(G2)

東京芝2500m

 

《目黒記念2019/追い切り後展望》

今回59キロのトップハンデに加えて凱旋門賞を見据えて100%の仕上げでないことは明確なだけに常識的には厳しい戦いになりそうなブラストワンピースですが、最終追い切りの動きからは陣営の負けられないといった強い気持ちが感じられました。美浦ウッドコースにおいて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、1~2馬身近く先行する相手に対して道中動きの中にやや重苦しい面を感じさせながらも気合を入れながら徐々に前との差を詰め、直線に入って一杯に追われると大きなフットワークで並びかけて併走相手を交わし切り、ラストは6F80.1-12.9のタイムで1馬身近く先着を果たしました。終始馬なりの手応えであった相手に対して一杯に追われながら何とか先着した内容からまだ本調子にないのは明らかで、【馬体面に関してもかなり余裕を残している】のは間違いないと思います。ただ、直線目一杯に追われてキッチリ先着したことで馬自身に前向きさが見られるようになったのは好材料と言えそうで、これまでの実績や相手関係を考えてもここはたとえ6~7割の状態であったとしても勝ち負けしなければならないのが正直なところではないでしょうか。逆に近走の成績こそ一息ではあるものの、今回最終追い切りで抜群の動きを見せたのが同コースのアルゼンチン共和国杯2着馬ムイトオブリガードでした。栗東Cウッドコースにおいて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、道中は併せ馬でしっかり負荷を掛けられながら直線を向いてゴーサインが出されると一気に反応して瞬く間に併走相手を突き放し、最後は6F81.2-11.6のタイムで5馬身近くの大差先着する内容でのフィニッシュでした。全体時計・ラスト1Fの時計を見ても非常に優秀なタイムで走っており、前走G1大阪杯を使った疲れは全く心配しなくてよさそうで、ここまでしっかり追い切られたことからも同馬自身が充実期にある可能性はかなり高いものがあるでしょう。東京コースは【3・1・0・0】と抜群の好成績を残しており好状態で得意舞台に戻るのは非常に大きな魅力と言えそうだけに、約2年振りのコンビとなる武豊騎手の手腕で好走しても全く不思議ない1頭と言えそうですね。

 

《目黒記念2019/最終予想オッズ》

 

①人気 ブラストワンピース  2.1倍

②人気 ルックトゥワイス   4.5倍

③人気 ポポカテペトル    5.7倍

④人気 ムイトオブリガード  6.8倍

⑤人気 ゴーフォザサミット  12.1倍

 

《目黒記念2019/展開予想》

近走こそ1800~2000mを中心に使われていることもあってか他馬の出脚の方が速くなかなか得意の逃げに持ち込めていませんが、今回2500mに距離が伸びてそれほど先行馬が多くない組み合わせであればケイティクレバーがハナを奪う可能性が高そうですが、前走サンシャインステークスを逃げ切ってオープン入りを決めたパリンジェネシスも行こうと思えばハナに立つだけの脚はあるだけに、この2頭の出方次第で全体のペースが大きく変わってきそうな印象です。共に54キロと比較的ハンデに恵まれており、さらに全体の意識が後方に控えているであろうブラストワンピースに向きすぎて仕掛けが遅れるようであれば展開面の恩恵はかなり大きいものがありそうで、『人気薄の先行馬』としての逃げ残りは注意しておきたいところです。それらを見ながら比較的前々で先行する競馬を見せるのは、ウインテンダネス、アドマイヤエイカン、ゴーフォザサミット、ソールインパクト、アイスバブル、ポポカテペトルといったところでしょうか。この中でもM.デムーロ、アブドゥラの両外国人騎手が騎乗するポポカテペトル、アイスバブルの2頭は他馬よりさらに先行する競馬に対する意識が強そうで、前のペースが遅いようであれば積極的に動いてきそうだけに、共に休み明けでの参戦だけに仕上がり面が気になるものの日本ダービーが高速時計での決着になるようであれば俄然注目度の増す存在となるでしょう。逆に、前走日経賞5着で復調気配を見せたゴーフォザサミットですが、他馬との比較で57キロのハンデは正直やや見込まれた印象が強く、ハンデが嫌われて人気を落とすようなら狙い目ですが馬券的にはやや狙いにくい1頭と言った印象です。そして中団から後方で脚を溜めて長い直線での差仕切りを狙うのが、ブラストワンピース、ムイトオブリガード、ルックトゥワイス、アクションスターと言った面々になりそうです。今回圧倒的1番人気となりそうなブラストワンピースにとって59キロの克服がこのレース最大の焦点となりますが、全体的に見た感じ他馬との斤量差がそこまで大きくないのは好材料と言えそうで、『1キロ=1馬身』と考えるのであればやはり勝ち負けにおいて最右翼の存であるのは間違いないでしょう。ルックトゥワイス、ムイトオブリガードの2頭はG2好走実績に加えてレーン騎手、武豊騎手騎乗で注目を集めそうですが、どちらも展開が嵌っての好走でどうしても展開面での注文が付くのもまた事実だけに、オッズ的な面でも個人的には今回やや評価を下げておきたいところですね。

 

《目黒記念2019》 

《最終予想》

 

【◎ブラストワンピース】

今回59キロといった酷量を背負うことになりましたが、それでも重賞勝ち馬がウインテンダネス、ゴーフォザサミットと2頭しかいないメンバー構成で、さらにその2頭が近走不振のスランプ気味であることを考えればここでは『好走』だけではなくキッチリとした『結果』が求められる舞台と言えそうで、たとえ6~7割の状態であったとしても負けてはいけない立場であるのは間違いないでしょう。前走の大阪杯での6着凡走は終始外々を回らされた展開面に加えて直線の短い内回りコース、さらには本質的にやや距離不足の2000mと三重苦ながら0.3差まで差を詰めたのは同馬の絶対的能力の高さの証明と言えそうで、明確な敗因があった日本ダービー、菊花賞、大阪杯のG1以外のレースでキッチリ勝利している事実からも能力・実績共に最上位の存在であるのは間違いないと思います。非常にスタミナが問われやすい東京2500mの舞台においてはハービンジャー×キングカメハメハといった血統背景でサンデーサイレンスの血が限りなく薄いのは大きな追い風となりそうだけに、一度は乗り替わりとなりながらコンビ続行が決まった池添騎手が2走前の有馬記念で見せたような自ら仕掛けて直線で上がりの掛かる消耗戦の展開に持ち込めばここで太刀打ちできる相手はいないと信じて本命評価にしたいと思います。

 

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