【葵ステークス2019予想/追い切り後分析】王道路線で堂々戦い抜いてきた地力の高さを武器に初年度王者である鞍上のエスコートで重賞初制覇を飾るのはアノ馬!?

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2019年5月25日(土)

京都競馬11レース

第2回 葵ステークス(重賞)

京都芝1200m

 

《葵ステークス2019/追い切り後展望》

まず最初に挙げておきたいのがこれまで11戦とメンバー中最多のキャリアを誇りながらもレースを使いつつ1戦毎に成長し、今回の最終追い切りでも抜群の動きを見せてくれたディープダイバーです。栗東坂路コースにおいて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、2馬身ほど先行する相手に対して終始楽な感じの手応えで追走しながらも軽く促されただけでスッと加速して並びかけ、そこから反応よく一気に抜け出すと最後は4F53.4-12.0のタイムで1馬身近く先着を果たしてのフィニッシュでした。一杯に追われる併走相手に対して軽く仕掛けられただけで先着したようにまだまだ余力を十分に残しており、レースに向けて前走以上に上積みが見込めるのは他馬と比べても非常に有利と言えるでしょう。『ゆとりローテ』が横行する現在の日本競馬の中でも使われながら確実に地力をアップしており、血統的にもまだまだ素質の奥が深いのは間違いないだけにスムーズなレースができれば確実に好勝負してくれるのではないでしょうか。逆に、今回上位人気が確実ながらも最終追い切りの動きを見る限りではまだ本調子にない印象を受けたのがディアンドルです。同じく栗東坂路コースにおいて単走での最終追い切りで、終始馬なりのそれほど負荷を掛けない内容であったのは間違いないでしょうが非常に淡々とした走りで駆け抜けると、最後は4F56.3-12.4のタイムでのフィニッシュでした。中間の追い切りでもしっかり時計を刻んだ追い切りが1本のみとなっており、前走に比べて一気に相手関係が強化される今回強調材料に欠ける追い切りであったのが正直なところです。前走から3か月間隔が開いての出走で牝馬にしては比較的雄大な馬体を誇る同馬だけに、【余力残しの仕上げでやや太め残り】の可能性も否定できず、もしこの状態でも好走できるようであれば今後G1でも好勝負できる能力を秘めているのは間違いなさそうですが、個人的にオッズ的な魅力がない今回はやや評価を下げておきたい1頭ですね。

 

《葵ステークス2019/最終予想オッズ》

 

①人気 アウィルアウェイ  2.2倍

②人気 ディアンドル    3.0倍

③人気 ディープダイバー  4.0倍

④人気 アスターペガサス  8.0倍

⑤人気 ドゴール      21.1倍

 

《葵ステークス2019/展開予想》

スピード自慢の短距離馬が多く揃ったことで先行争いもそれなりに激しいものになりそうな印象ですが、その中でもスタート後の二の脚の速さと言った面で見ればハナに立つ可能性が高いのは前走の橘ステークスでも先行争いを演じたファイトフォーラヴ、ジャスティンの2頭のどちらかと思っていましたが、ファイトフォーラヴが回避したことでジャスティンが逃げる可能性が高いと見ていいでしょう。枠順の並びやスタート次第ではメイショウケイメイ、マリアズハートあたりもある程度先手を主張してくるかもしれませんが、それほど逃げに拘るタイプでもないだけにジャスティンが行く気を見せるようであれば控える可能性が高いとみていいでしょう。さらに上位人気確実のディアンドルも逃げようと思えば逃げれるだけの脚を持っているのは間違いないですが、人気を背負って他馬からマークされる立場であることを考えると全馬の目標になるハナは避けたいのが正直なところと言えそうで、ここでは好位に控える展開で予想したいと思います。逃げ馬を見ながら比較的前々で先行集団を形成するのは、ディアンドル、メイショウケイメイ、ジャカランダシティ、ドゴール、マリアズハートといったところでしょうか。これまで逃げもしくは先行する競馬で4連勝中のディアンドルは自在性のある脚質に加えて速い流れも遅い流れも経験済みだけに能力・実績共に最上位の存在であるのは間違いないですが、唯一不安要素を挙げるとすればこれまで強いプレッシャーを受けるレースを経験していない点で、前走の6頭立てから今回一気にフルゲートの16頭立てとなることでもし道中激しく揉まれるような展開になった場合は直線伸びを欠く面があるかもしれませんね。個人的には近走クラシック戦線の強い馬相手に善戦を続け、多頭数も経験済みな上に1200m戦では2戦2勝とまだ底を見せていないメイショウケイメイの巻き返しに期待したいところです。そして中団から後方で脚を溜めて速い流れに乗じて直線での差しきりを狙うのが、ディープダイバー、アウィルアウェイ、アスターペガサス、アズマヘリテージ、アイラブテーラー、ウインターリリー、ホープフルサインといった面々になりそうです。今回の出走馬中最多となる11戦のキャリアを誇るディープダイバーですが、これまで番手、先行、差しと様々な展開を経験しておりどんなペースになっても対応可能であるのは非常に有利と言えそうで、前にペースのカギを握るディアンドルがいることでレースの組み立てがしやすいのも間違いないでしょう。さらに、近2走は展開面や距離が影響して凡走が続いているものの終いにかける形であれば安定して速い上がりを使うことができるアウィルアウェイも1200mの速い流れにさえ戸惑わなければ巻き返す可能性が高そうだけに注目しておいて損のない存在ですね。

 

《葵ステークス2019》

《最終予想》

 

【メイショウケイメイ】

前走の桜花賞はG1でさすがに相手が強かった面がありましたが、阪神ジュベナイルフィリーズで11着に敗れた実績から考えても本質的に1600mの距離が長かったのも事実と言えるでしょう。さらに2走前のフィリーズレビューでは直線で馬群に包まれてスペースがない不完全燃焼の中でも勝ち馬から0.2差5着と好走しており、3走前の紅梅ステークスで2着に負かしたプールヴィルが次走でそのフィリーズレビューを勝利したことから同馬が重賞級の能力を秘めているのは誰の目にも明らかだと思います。京都コースでは2戦2勝と直線が平坦になる先行有利なコースに替わるのは先行する競馬で好走経験のある同馬にとって間違いなくプラスと言えそうで、デビューから一貫して手綱を握り続けている古川騎手が昨年の同レースを9人気1着ゴールドクイーンで勝利しているのも大きな追い風と言えるのではないでしょか。2歳時の成績だけに当てにしすぎるのは危険かもしれませんが、これまで1200m戦では2戦2勝と全く底を見せていないように今回久々に経験する1200mの速い流れで新たな一面を見せる可能性を残しているのも魅力で、スムーズな先行策が取れるようであればここでも十分通用すると信じて本命評価にしたいと思います。

 

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