【阪急杯2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/開幕週の先行有利の馬場を味方に『脱・善戦マン』へ挑むのはアノ馬!?

f:id:jikuuma:20180222020848j:plain

 

2018年2月25日(日) 阪神競馬11レース

第62回 阪急杯(GⅢ) 阪神芝1400m

 

《阪急杯2018 レース展望》

 

同レースへと出走してくれば人気が予想されたレッツゴードンキがフェブラリーステークスにまわったことで昨年の最優秀短距離馬レッドファルクスが圧倒的1番人気に推されそうな感じですが、昨年強烈な末脚を武器に4連勝を飾り阪神カップではイスラボニータレーヌミノルといったGⅠ馬を差し置いて1番人気に推されたモズアスコット(4着)がどういったレースを見せるかで今年の短距離路線がさらに面白くなりそうな印象です。もちろんレッドファルクス自身もそう簡単に王者の座を渡すつもりはないでしょうし伏兵陣も虎視眈々と重賞初制覇を狙っている馬が多いだけに、高松宮記念を占う意味でもレース内容は要チェックしておくべきだと思います。また余談ですが、この時期になると当週を最後に勇退される調教師が毎年話題に上がりますが、今年の阪急杯にも正真正銘最後の重賞チャレンジとなる福島厩舎所属のダイアナヘイローが出走を予定しています。古くは安田記念→宝塚記念とGⅠ連続2着に好走した名品イクノディクタスや、近年では11年の天皇賞・春で2週目向こう正面から一気にマクる掟破りの競馬ながら3着に好走したナムラクレセントなど『記録』より『記憶』に残る馬が多かった印象で、今回も数々のレースで我々に大きな感動を与えてきてくれた武豊が騎乗することからも何かが起こりそうな気がするのは自分だけでしょうか。最後の最後に感動の重賞勝利で大団円の結末が実際に起こるのも競馬の魅力の一つだけに、そういった視点に注目してみるのも面白いかもしれませんね。

 

《阪急杯2018 予想オッズ》

 

①人気 レッドファルクス   2.5倍

②人気 モズアスコット    2.9倍

③人気 カラクレナイ     6.4倍

④人気 ディバインコード   7.2倍

⑤人気 ダイアナヘイロー   12.2倍

⑥人気 ヒルノデイバロー   17.0倍

⑦人気 モーニン       18.1倍

⑧人気 シュウジ       21.8倍

⑨人気 ムーンクレスト    51.4倍

⑩人気 アポロノシンザン   59.3倍

 

《阪急杯2018 出走予定馬分析》

 

① レッドファルクス(牡)

騎手:川田 調教師:尾関(美浦)

主な勝鞍:スプリンターズステークス(GⅠ)

京王杯スプリングカップ(GⅡ)

CBC賞(GⅢ)

昨年のスプリンターズステークスでは前半3F33.9と前年より0.5秒も遅い実質スローペースといってもいい流れの中を後方馬群で待機して脚を溜め、坂の手前でもまだ先頭とはかなりの差がありましたが坂を上り切ってから馬体がグッと沈んで一気に加速すると上がり33.0の極限の末脚で差し切ってサクラバクシンオーに続く連覇を達成しました。安田記念でも3着に好走したことから続くマイルチャンピオンシップでも3番人気に支持され、雨で渋った馬場と乗り変わりが堪えて8着に敗れましたが0.4差であれば及第点と言えるのではないでしょうか。昨年の京王杯スプリングカップを完勝しているように1400mの距離自体は全く問題なく休み明けで6戦4勝3着1回といった成績が示すようにいきなり動けるタイプなのも心強いデータと言えそうです。メンバー中唯一の58キロの斤量が気になる点ではありますが、明け7歳で大きな能力減さえなければ間違いなく好勝負必至の存在でしょう。

 

② モズアスコット(牡4)

騎手:ルメール 調教師:矢作(栗東)

主な勝鞍:渡月橋ステークス(1600万)

初勝利から4連勝で一気にオープン入りを果たした勢いを評価されて1番人気に支持された前走の阪神カップでしたが、後方からしっかり伸びてはいるものの上位3頭とはやや差を感じさせる内容での4着でした。ただ重賞初挑戦で古馬のトップレベル相手に堂々としたレースができたこと自体は評価してもよさそうで、自己ベストタイムの1分19秒台で走れたのは能力がなければできないのは間違いないでしょう。前走に比べてレッドファルクス以外目ぼしい相手がいない今回は相対的に上位の評価をすべきではないでしょうか。連勝中は全てメンバー中1~2位の上がりタイムを計時しており、後方一辺倒ではなく中団から競馬ができるのも強みと言えそうで、同馬にとって今後GⅠ路線に向かっていく上で今回の走りが試金石となりそうですね。

 

③ ダイアナヘイロー(牝5)

騎手:武豊 調教師:福島(栗東)

主な勝鞍:北九州記念(GⅢ)

昨年の夏は500万条件から全て先行抜け出しの競馬での4連勝で北九州記念を制したようにそのスピード能力は現役でも上位のものがありますが、メンバーが強化されたGⅠでローテーションが厳しかったスプリンターズステークスはまだしも、十分に休養を取って臨んだ前走のシルクロードステークスでも直線全く伸びずに二桁着順に大敗したのは体調面がまだ本物でなかった可能性が高そうです。血統面から5歳で急に衰えるのは考え辛く、気性面一つでアッサリ巻き返してくる可能性も十分だけに注意が必要と言えそうです。好スタートから持ったまま先行できる天性のスピードが最大の武器だけに、かなり荒れ馬場になっていた京都コースから開幕週で先行有利の馬場になりそうな阪神コースに替わるのは大きなプラスではないでしょうか。叩き2戦目は2戦2連対で上積みも見込めそうで、今週で勇退する福島調教師に最後の栄冠をプレゼントする可能性も十分あるのではないでしょうか。

 

④ カラクレナイ(牝4)

騎手:池添 調教師:松下(栗東)

主な勝鞍:フィリーズレビュー(GⅡ)

未勝利勝ちから3連勝でフィリーズレビューを制し、続く桜花賞でも上位と僅差の4着に好走したことからも『強い4歳牝馬世代』の中でも好位クラスに属する馬なのは間違いないでしょうが、NHKマイルカップでは1番人気に推されながらブービーの17着に大敗したように強さと脆さが同居するタイプで、その後2戦でも二桁着順に大敗したのがその証拠でしょう。ただ、年明けの2戦は馬券圏内にこそ入れていないもののその着差は0.4、0.3と明らかに復調気配を示しており気性的に距離短縮がプラスに働いているのは間違いないと思います。今回の舞台である阪神1400mは2戦2勝でコース実績は抜群で、追わせるタイプの馬と相性のいい池添騎手とのコンビも3戦目でより前進が見込めそうなのもプラスと言えるでしょう。年明けから相変わらず重賞路線で猛威を振るっている4歳世代の勢いも魅力で、ここで結果を残せば高松宮記念でも面白い1頭になりそうですね。

 

《レース展望から見る今年の阪急杯を勝つのはこの馬!!》

 

ディバインコード(牡4)

前走:東京新聞杯(GⅢ)11人気5着

父:マツリダゴッホ

母父:ヘクタープロテクター

前走の東京新聞杯では逃げるトウショウピストの2番手をやや掛かり気味に追走し、直線末脚の切れ味勝負になった中早め先頭に立つ形になりながら最後まで大きく失速せずに0.3差の5着に粘ったのは強い内容だったと見ていいでしょう。他の先行馬が総崩れとなった中先行馬で唯一粘っている内容も濃く、これまで掲示板を外したのがNHKマイルカップの1回のみといった抜群の安定性も大きな武器だと思います。左回りで直線の長い東京コースに比べて複勝率100%の右回りコースに替わるのは大きなプラスで、さらに1400mでも複勝率100%であることから右回りの1400mは同馬にとってまさにベストの条件と言ってもいいでしょう。どんな相手でも大崩れしない安定性は今回のメンバーの中でも有利に働く可能性が高そうで、人気的にもそこそこ単勝オッズが付きそうな今回は狙ってみても面白いと思い本命にしたいと思います。