【阪急杯2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/父フランケルを彷彿とさせる末脚で今年の『短距離路線の顔』になるのはアノ馬!?

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2018年2月25日(日) 阪神競馬11レース

第62回 阪急杯(GⅢ) 阪神芝1400m

 

《阪急杯2018 追い切り後見解》

 

・3枠6番 レッドファルクス (川田 58kg)

美浦ウッドにて単走での最終追い切りで、直線に入って強めに追われると首を大きく使ってのスピード感あふれる動きを見せ、最後は5F68.3-12.7のタイムでのフィニッシュでした。周りに馬がいない時間帯で1頭での追い切りでしたが非常に集中力を感じさせる動きで、GⅠ馬として恥ずかしくないレースができるだけの状態で出走できそうですね。

 

・6枠12番 ディバインコード (岩田 56kg)

美浦ウッドにて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、直線に入って内から並びかけますが最後まで併走相手に前に出ることなくラストは5F68.6-13.6のタイムで半馬身程度遅れてのフィニッシュでした。ただ鞍上の手はほとんど動いておらず、休みなくコンスタントに使われていることもあり余力を十分に残した印象の追い切りで、特に体調に悪い面もなさそうな今回も安定した走りを見せてくれそうですね。

 

・7枠13番 ダイアナヘイロー (武豊 54kg)

栗東坂路にて単走での最終追い切りで、強めにしっかり追われて力強く駆け上がり最後は4F51.8-12.3のタイムでのフィニッシュでした。前走からそれほど間隔が開いてないですがしっかりと追った上に好タイムを叩き出しているように引き続き体調自体は問題なさそうで、前走の大敗からアッサリ一変しても不思議ない1頭ではないでしょうか。

 

・7枠15番 カラクレナイ (池添 54kg)

栗東Cウッドにて単走での最終追い切りで、4コーナー辺りで気性面での若さを見せて鞍上とやや折り合いを欠いた印象の動きながらゴール前一杯に追われると4F52.5-12.1のタイムでのフィニッシュでした。ラスト1F12.1の動きから追えばいくらでもタイムが出てしまうようにスピード能力は一級品ですが、その反面気性面での激しさは相変わらずな印象で好走か凡走かは当日のペースが大きなカギを握ることになりそうです。

 

・8枠17番 モズアスコット (ルメール 56kg)

栗東坂路にて僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、終始馬なりの手応えで最後はやや外に流れる面を見せながらも併走相手を突き放し、最後は4F52.9-11.7のタイムで3馬身程度先着してのフィニッシュでした。まだ頭の高い面は気になりますが追われてからの加速は非凡なものを感じさせ、自慢の末脚が生きる流れになれば十分に好勝負が期待できる仕上がりにあるのは間違いないでしょう。

 

《阪急杯2018 追い切り後展望》

 

今回上位人気に推されそうなレッドファルクスモズアスコットの2頭ですが、共に休み明けとしては十分な仕上がり状態にあると見ていいと思います。ただあくまで個人的な印象ですが、GⅠ馬らしく大人びた優等生な動きを見せたレッドファルクスに対してまだ気性的な若さを見せながらも迫力ある伸び脚をみせたモズアスコットと動き自体は非常に対照的で、今後の伸びしろや未知の魅力も含めて今回の調教の動きからはモズアスコットの方を上位に取りたいと思います。また同じ意味で気性面での激しさはマイナスながらもその分鋭い末脚も使えるカラクレナイの巻き返しにも期待してみたいと思います。

 

《阪急杯2018 最終予想オッズ》

 

①人気 レッドファルクス  2.8倍

②人気 モズアスコット   2.9倍

③人気 ディバインコード  6.5倍

④人気 カラクレナイ    6.8倍

⑤人気 ダイアナヘイロー  11.9倍

⑥人気 モーニン      14.7倍

⑦人気 ヒルノデイバロー  17.7倍

⑧人気 シュウジ      22.5倍

⑨人気 アポロノシンザン  36.1倍

⑩人気 ムーンクレスト   72.3倍

 

《阪急杯2018 展開予想》

 

逃げるのはおそらくアポロノシンザンで間違いないと思いますが、前走の石清水ステークスを逃げて勝利したニシノラッシュもある程度先手を主張してくる可能性があり、開幕週の先行有利の馬場を考えればある程度ペースは流れてきそうな印象です。共にサクラバクシンオー産駒で1400m実績も豊富なだけにマイペースで逃げれるようであれば先行有利の馬場も加わって『行った行った』の結果になる可能性も十分あることを想定しておいた方がいいかもしれませんね。それらを見ながら先行集団を作りそうなのは、ダイアナヘイロー、ディバインコード、ムーンクレストといったところでしょうか。今回福永騎手の乗り替わるシュウジもスタートとペース次第によっては先行する可能性もあるかもしれません。ただ、全体的に見てみると短距離戦の割に逃げ・先行馬が少ない印象で、さらに人気を集めそうなレッドファルクスモズアスコットの2頭が後方からの競馬を得意とするタイプだけに、開幕週の馬場を考えると『人気薄の先行馬』が波乱を演出する可能性はかなり高そうな気がしますが果たしてどうなりますでしょうか。そして後方から直線での差し切りを狙って末脚を温存するのは先に挙げたレッドファルクスモズアスコットの2頭を筆頭に、カラクレナイ、ヒルノデイバロー、モーニン、ミッキーラブソング、ペイシャフェリシタといった面々になりそうです。レッドファルクスは主戦のM.デムーロ騎手が中山記念のペルシアンナイトに騎乗するため今回は川田騎手に乗り替わるのが大きなポイントで、道中のペースによっては早めに馬を動かしていくタイプのM.デムーロ騎手に対して、どちらかと言うと直線まで溜めてから追い出すイメージの強い川田騎手への乗り替わりは開幕週の馬場を考えると個人的にはややマイナスポイントではないかと思っています。それなら去にモズアスコットに騎乗した際は2戦2勝で、どちらも最速の末脚を引き出しているルメール騎手騎乗のモズアスコットの方を上位に取りたいところですね。

今回多くの騎手が先行有利の馬場状態を意識して乗ってくるのは間違いないと思いますが、そういった時にそれまでの脚質をガラッと変えてくる騎乗を何度も見せられてきた『ルメールマジック』が炸裂する可能性が高そうで、個人的に評価しておきたい存在です。

 

《阪急杯2018 最終1着予想》

 

モズアスコット(牡4)

前走:阪神カップ(GⅡ)1人気4着

父:Frankel

母父:Hennessy

未勝利勝ちから全て完勝での4連勝を評価され重賞初挑戦ながら1番人気に推された前走の阪神カップでしたが、イスラボニータサングレーザーなど初めて経験するGⅠ級のメンバーが相手だったこともあって直線伸びてはいるもののゴール前は脚が止まってしまっての4着完敗でした。しかし道中初めてと言っていいほど馬群の中で揉まれ、さらに厳しいペースの中4コーナーで自ら動いて上がっていき一旦は先頭に立とうかという末脚を使っての0.4差の4着は非常に内容が濃く、これからの伸びしろを考えれば十分及第点を与えてもいい内容だったと思います。今回人気が予想されるレッドファルクス2キロの斤量差があるのは非常に有利で、賞金面で問題なくGⅠ前の一叩きである相手に対して高松宮記念出走には賞金加算が絶対の同馬とでは同レースへの本気度の高さも間違いなくこちらが上で、休み明けながら十分動ける状態で出走してくるのは間違いないと思います。中団より前で競馬ができる自在性に加えて今回騎乗するルメール騎手とは2戦2勝と相性も良く実績に対して人気し過ぎな点はやや気になるところではありますが頭から狙うのであれば本番ではなくここだと思うので、今回本命評価にしたいと思います。