【阪神大賞典2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/昨年のキタサンブラックに続き『地味目の血統馬』が混戦の長距離路線を盛り上げる!?

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2018年3月18日(日) 阪神競馬11レース

第66回 阪神大賞典(GⅡ) 阪神芝3000m

 

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《阪神大賞典2018 レース展望》

 

過去の阪神大賞典で自分の中で強烈に記憶に残っているのが96年のナリタブライアンvsマヤノトップガンの一騎打ちと、12年のオルフェーヴルの大逸走からの2着の2レースです。96年の阪神大賞典に関しては20年以上経った今でも伝説のレースとして語り継がれていて、YouTubeの動画再生数を見ればその凄さが理解できると思います。レースも2頭がまさに他馬は眼中にないといったばかりのレースを見せ、ゴールまで2頭の年度代表馬が見せた叩き合いは確実に人の心を打ち『感動』を与えるものであったのは間違いないでしょう。12年の阪神大賞典は新しい競馬ファンにとってもまだ記憶に新しいのではないかと思いますが、これだけ勝ち馬(ギュスターヴクライ)の記憶が残らないレースも過去にほとんどないのではないかと思います。前年に牡馬三冠+有馬記念を制して現役最強馬として臨んだ古馬初戦として選んだのがこの阪神大賞典でしたが、その激しすぎる気性面が悪い方に出てしまった結果抑えが利かない状態で2週目2コーナー過ぎたところで先頭に立ってしまい、さらに3コーナーを回り切れずに外ラチまで飛んで行ってしまったにもかかわらずそこから再加速してゴール前クビ差まで追い詰めたその走りはまさに『怪物』を証明するのにいい意味でも悪い意味でも十分過ぎるものでした。

今年のメンバーは過去と比べるとやや小粒な感じの印象が拭えませんが、その中でも前走京都記念でダービー馬レイデオロを初めとするGⅠ馬4頭を撃破して重賞初制覇を飾ったクリンチャーが武豊騎手に乗り替わってどういったレースを見せるかが最大の焦点となりそうです。キタサンブラックとは全く違うタイプではありますが、同じ『先行馬』という意味で武豊騎手の天皇賞・春三連覇達成の立役者となれるのか注目したいところですね。

 

《阪神大賞典2018 予想オッズ》

 

①人気 クリンチャー     1.9倍

②人気 アルバート      3.2倍

③人気 レインボーライン   4.2倍

④人気 サトノクロニクル   6.6倍

⑤人気 カレンミロティック  23.7倍

⑥人気 ヤマカツライデン   30.2倍

⑦人気 トミケンスラーヴァ  38.4倍

⑧人気 シホウ        72.1倍

⑨人気 ムイトオブリガード  115.3倍

⑩人気 スーパーマックス   157.3倍

 

《阪神大賞典2018 出走予定馬分析》

 

① クリンチャー(牡4)

騎手:武豊 調教師:宮本(栗東)

主な勝鞍:京都記念(GⅡ)

すみれステークス(OP)

菊花賞(GⅠ)2

クラシック初戦の皐月賞では全くの人気薄ながらハイペースを強気で先行し、直線一旦は先頭に立つ正攻法のレースで内容の濃い4着でしたが、次走の日本ダービーではスローペースにも関わらず先行できずに直線失速する消極的な競馬で13着大敗を喫してしまいました。休み明けのセントライト記念でも9着に完敗し再び人気を落として迎えた菊花賞では極悪馬場の3000mの中直線早め先頭の競馬で最後まで粘って2着とそのスタミナ能力の高さを証明すると、今年初戦の京都記念でもレイデオロ以下のGⅠ馬4頭を相手に馬場の真ん中から堂々と抜け出して完勝し重賞初制覇を飾りました。菊花賞や前走の京都記念で証明したようにパワーの求められる馬場には滅法強く、間違いなく上がりの掛かる展開になる阪神3000mの舞台は同馬にとって確実にプラスに働くと思います。血統的にも長距離向きなのは間違いなく、瞬発力勝負になった際に不安が残るのは確かですが長距離戦で抜群の好成績を残す武豊騎手であればそういった展開に持ち込ませない可能性が高く、相手関係からも普通に走れば間違いなく好勝負必至だと思います。

 

② アルバート(牡7)

騎手:福永 調教師:堀(美浦)

主な勝鞍:ステイヤーズステークス(GⅡ)15~17年

     ダイヤモンドステークス(GⅢ)

オールカマー7着→アルゼンチン共和国杯4着と昨年の秋はそれまでの実績を考えるとやや物足りない成績が続きましたが、大目標の3連覇がかかった前走のステイヤーズステークスでは『仕事人』ムーア騎手を鞍上に迎え単勝1.3倍の圧倒的1番人気に推されると、先に仕掛けたフェイムゲームの動きを見ながら満を持して仕掛けると直線半ばで余裕十分に前を捉えて前人未到のステイヤーズステークス3連覇の偉業を達成しました。2着のフェイムゲームが次走のダイヤモンドステークスを制して同レース3勝目を挙げたことからも、同馬の長距離適性の高さが改めて証明されたと見ていいと思います。これだけの実績を残していながら今回阪神コースに出走するのは初めてでコースへの適性面が大きなカギとなりそうですが、3000m以上の距離においては天皇賞・春以外全て重賞で勝利していることからも長距離適性の高さはメンバー中断トツの存在と見ていいでしょう。今回ただ1頭57キロを背負うのは気になる点ですが、ここで強い勝ち方を見せるようであれば悲願の天皇賞・春制覇がグッと現実的なものになりそうですね。

 

③ レインボーライン(牡5)

騎手:岩田 調教師:浅見(栗東)

主な勝鞍:アーリントンカップ(GⅢ)

菊花賞(GⅠ)2着

天皇賞・秋(GⅠ)3着

一昨年の菊花賞2着以降は掲示板内に好走するものの馬券圏内にはあと一歩という消化不良の競馬が続いていましたが、宝塚記念5着以来となった天皇賞・秋では13番人気と大きく評価を落としながらも近年稀に見る不良馬場の中後方からしぶとく脚を伸ばして3着と好走し、重馬場適性に加えて精神的なタフさも証明する形となりました。続くジャパンカップ、有馬記念は掲示板外に敗れましたが、どちらも勝ち馬から1.0秒差以内だったことを考えると少なくとも古馬長距離路線において上位クラスの能力の持ち主であるのは間違いないでしょう。キャリア20戦で3勝と勝ち身に遅いタイプではありますが、GⅠで4度馬券圏内に入っているのは絶対能力が高くないと不可能で、ステイゴールド産駒らしく惨敗からでもアッサリ巻き返してくることが多いため常に注意が必要だと思います。全3勝中2勝が阪神コースでコース適性も悪くなさそうだけに、クリンチャー以外に目立つ強敵がいない今回は巻き返す可能性は十分ありそうですね。

 

④ サトノクロニクル(牡4)

騎手:川田 調教師:池江(栗東)

主な勝鞍:チャレンジカップ(GⅢ)

白百合ステークス(OP)

前走の有馬記念ではスタートから積極的に出していって先行集団のインコースを追走するも4コーナー手前から押っ付け気味になって徐々に遅れはじめましたが、直線インコースからジリジリと盛り返してレインボーラインと同タイムの9着まで盛り返す内容でした。その前走チャレンジカップでは上位4頭が0.1差にひしめく大接戦を直線早め先頭から押し切って重賞初制覇を飾った内容からも、先行して長くいい脚が使えるのは同馬にとっては大きな武器と言えそうです。GⅠ以外の2000m以上では全く崩れてないように本質的に距離が伸びていいタイプで、父ハーツクライという血統背景からも今回3000mに距離が延びるのはプラスに働くでしょう。瞬発力より『持続力』の方に特化しており、間違いなく上りが掛かる展開になる阪神3000mの舞台も適性が高そうで、『強い4歳世代』の1頭として今年の長距離路線を盛り上げる走りを見せてほしい1頭ですね。

 

《レース展望から見る今年の阪神大賞典を勝つのはこの馬!!》

 

クリンチャー(牡4)

前走:京都記念(GⅡ)4人気1着

父:ディープスカイ

母父:ブライアンズタイム

前走の京都記念では大本命馬レイデオロがスタートで遅れた上に道中掛かり、直線も早め先頭に立つといった強引な競馬による自滅の影響が大きかったのも事実ですが、直線4頭横1戦となった追い比べの中馬場のど真ん中を真一文字に伸びてゴール前抜け出した末脚は同馬の地力の強化を大きく印象付けました。馬場が非常に悪くパワー勝負になって同馬の『切れないけどバテない』といった特徴がプラスに働いたのも間違いなく、菊花賞に続く長距離適性を証明したのは大目標の天皇賞・春に向けても大きな意味を持つ勝利だったのではないでしょうか。父ディープスカイ×母父ブライアンズタイムといった血統背景からも距離は長ければ長いほどいいのは間違いなくまず瞬発力勝負にならない阪神3000mも同馬にとってはプラスになると思います。昨年に引き続き長距離戦で冴えわたる手綱捌きを見せている武豊騎手が騎乗するのも大きな魅力で、正直ここはアッサリ通過するくらいのレースを見せてほしいところですね。

 

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