2018年3月25日(日) 中京競馬11レース
第48回 高松宮記念(GⅠ) 中京芝1200m
↓ 1日1回応援クリックお願いします(^^)
今開催の中京コースは好天に恵まれたこともあって、先週までは比較的いい馬場状態でのレースが多かったことからも高松宮記念もそれなりに速いタイムでの決着が予想されます。ただ、今週前半に日本全国で雨予報が出ており、馬場状態が稍重以上になると一気にスタミナを求められる馬場状態に変化する傾向があるだけに、土曜日の芝コースの状態や勝ちタイムは必ずチェックしておくべきだと思います。
《過去の高松宮記念好走馬 チェックポイント》
① 近年好走しているのは『前走3番人気以内』か『前走重賞連対馬』の条件を満たす馬
近年の中京競馬場の芝コースは年によって馬場傾向が急に変わったりすることが多く、馬場改修後の12年以降は基本的に良馬場であれば1分8秒台での決着が多いですがビッグアーサーが勝利した16年は1.06.7.という開催最終週としては信じられないような高速決着となったことからも、馬場状態に関しては常に注意を払っておく必要があります。とは言え直線が長く、さらに急坂が待ち構える中京1200mは『強い馬が強いレースをするコース』であり、特に近年はその傾向が強く過去5年で馬券圏内に好走した15頭中実に14頭が『前走3番人気以内』か、もしくは『前走重賞連対馬』のどちらかのデータを満たしています。簡単に言えば既に重賞実績があって着順に関わらず前走は上位人気に推されていたような馬か、前走重賞で好走できている調子が上向きである馬しか好走できておらず、データ上唯一該当しなかった17年1人気3着レッドファルクスは前走が香港スプリントに出走しており、スプリンターズステークスを連覇するような実績馬であることからも、出走馬の中から好走馬を見つける上でまず最初に注目しておくべきポイントと言えるでしょう。
今年の出走予定馬で上記のどちらかのデータに該当するのはレッドファルクス、ダンスディレクター、レーヌミノル、ファインニードル、ダイアナヘイロー、セイウンコウセイ、キングハート、ナックビーナス、ソルヴェイグの9頭で、勝ち馬はこの中に含まれている可能性が高そうですね。逆に上位人気に推される可能性が高そうですがどちらにも該当しなかったレッツゴードンキにとってはやや評価を下げざるを得ないデータとなりそうですね。
② 年齢別に見ると『5歳馬』が圧倒的好成績！
過去10年の馬券圏内に入った30頭の内、世代別の成績で見ると『5歳馬』が5勝2着5回3着3着2回で半数近い12頭を占めるように、高松宮記念は短距離馬として一番脂が乗ってくる5歳馬が強い傾向にあります。その中でも上位人気に支持された5歳馬はほとんどと言っていいほど崩れておらず、上記の12頭は全て当日『1～4番人気』に支持されており、さらに『前走重賞で掲示板内』といった条件を満たしていることからも、それまでの実績が評価されている上に前走で好走できている体調面での不安のない馬が順当に好走していると見ていいのかもしれません。逆に気になるデータとして注意しておきたいのが『4歳馬の不振傾向』で昨年こそセイウンコウセイが14年コパノリチャード以来となる勝利を挙げましたが、過去10年で2勝3着4回で5歳馬と比べても半数の6頭しか好走できていないのは心もとない数字と言っていいでしょう。上記に挙げた4歳で勝利した2頭には『馬場状態が稍重以下』であるという共通点があり、純粋なスピード勝負では5歳馬に対して分が悪い面があるのと同時にそれまでに重馬場での好走実績のある4歳馬がいれば注目しておいた方がいいのは間違いないでしょう。歴史的短距離馬のロードカナロアでさえ4歳時には1人気3着と負けており、どちらにしても良馬場でレースが行われる場合4歳馬は3着までといった馬券の組み立ても有効かもしれませんね。
今年の出走する可能性のある5歳馬はファインニードル、ダイアナヘイロー、セイウンコウセイ、キングハート、ナックビーナス、ソルヴェイグ、ビップライブリーの7頭で、当日上位人気に推される可能性があり、且つ前走重賞で勝利しているファインニードルとダイアナヘイローは注目の存在と言えるでしょう。逆に4歳馬であるレーヌミノル、リエノテソーロ、ジューヌエコールの牝馬3頭にとっては過去のデータからもやや向かい風が吹いていると言わざるを得ないかもしれません。
③ 近年出走馬の増えている牝馬の取捨は『当日の人気』に注目
昨年は6頭の牝馬が出走していたように近年高松宮記念への出走頭数が増えてきている牝馬の存在ですが、過去10年の牝馬の成績を見てみると勝ち馬は12年2人気1着カレンチャンのみで、全体成績で見ても【1・2・2・33】で5頭しか好走していない事実からもと牝馬の好走確率は決して高くないと言えそうですが、これを近5年だけで見てみると14年1人気3着ストレイトガール、16年3人気3着アルビアーノ、17年2人気2着レッツゴードンキと3頭が馬券圏内に好走しており、近年は徐々に傾向が変わってきていると見てもいいのかもしれません。上記に挙げた5頭の内残り1頭は09年1人気2着スリープレスナイトですが、ここまで挙げた5頭には『当日1～3番人気』に支持されていたといった共通点があり、要は牡馬に交じっても実績・能力共に上位と認められた馬しか好走できる資格がない、と言い切ってもいいのかもしれません。さらに細かく見ていくと、上記に挙げた5頭の内ストレイトガールを除く4頭にはそれまでに『GⅠで連対した実績』があり、ストレイトガールもその後GⅠ3勝を上げる活躍を見せたことからも牝馬の取捨選択を行う際には非常に有効なデータと言えるのではないでしょうか。
今年の出走予定馬で牝馬は昨年2着のレッツゴードンキ以外にレーヌミノル、ダイアナヘイロー、リエノテソーロ、ジューヌエコール、ソルヴェイグの6頭で、この中で当日1～3番人気に推される可能性があるのはレッツゴードンキとレーヌミノルの2頭でしょうか。この2頭は既にGⅠ勝ち実績があることからも上位人気に推されるようならかなり信頼度の高い存在となりそうですが、もし穴で注目するのであれば近走は不振が続いているものの3歳時に牡馬に交じってNHKマイルカップ2着の実績があるリエノテソーロが面白いかもしれませんね。
《過去データから見る今年の高松宮記念を勝つのはこの馬！！》
ファインニードル(牡5)
前走：シルクロードステークス(GⅢ)4人気1着
父：アドマイヤムーン
母父：Mark of Esteem
前走のシルクロードステークスは得意な内枠からスムーズに先行できる展開利があったとはいえ、それなりに速い流れを楽に好位で追走しつつ直線半ばで逃げ馬を捉えて後続を2馬身突き放したのは同馬の絶対能力の証明だと思います。二の脚が速く、早め早めの仕掛けから直線長くいい脚を使える持続力は中京の長い直線においては適性的にもピッタリだと思います。血統的にも過去5年中3年でアドマイヤムーン産駒が好走しているようにコース適性の面でも追い風が吹いている印象で、昨年強い相手に揉まれつつ地力を強化してきた今であればGⅠで能力が足り合いということもないと思います。前走プラス18キロの余裕残しで完勝したことから今回の上積みも相当大きそうで、得意の内枠を引いて前走と同じようなレースができるようであれば悲願のGⅠ初制覇の可能性も十分あると思っての本命評価です。
↓ 1日1回応援クリックお願いします(^^)
