【東京新聞杯2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/ハイレベルのメンバーが揃った今回、頼るべきは各馬の『サウスポー適性』!?

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2018年2月4日(日) 東京競馬11レース

第68回 東京新聞杯(GⅢ) 東京芝1600m

 

《東京新聞杯2018 レース展望》

 

近年は雪の影響による道悪馬場で行われた14年と15年以外ほぼ毎年のように上りが33秒台での決着となる同レースですが、昨年のような出走馬のほとんどの上りが32秒台(再開のタガノブルグで33.3)となるのはさすがに異常な傾向と言わざるを得ないでしょう。1600m戦ながら前半3Fが37.2というスローにさらに輪をかけたスローペースだっただけに上がりタイムが異常に速くなるのは当然と言えば当然ですが、個人的な考えですが瞬間的に脚を使う競馬はその分馬体に大きなダメージを与えると思っており、3着エアスピネルと4着同着ストーミーシー以外は昨年の同レース以降1勝も挙げることができなかったのも無関係ではないのではないでしょうか。特にこの時期は厳寒期で馬体が絞りにくい時期だけにさらに馬体にかかる負担は大きいものになりそうだけに、今後スローペースからの瞬発力勝負といった競馬が増えないことを心から祈るばかりです。今年は以前から『大器』と呼び声が高く昨年のGⅠ戦線でも見せ場たっぷりの走りでその能力を証明したグレーターロンドンが重賞未勝利ながら人気を集めそうですが、他にもアドマイヤリードサトノアレスといったGⅠ馬を筆頭にリスグラシュークルーガーカデナといった重賞馬やダイワキャグニーといったこちらも重賞未勝利ながらかなりの素質を感じさせる馬も揃っており、安田記念に向けてかなり注目度の高いレースとなりそうです。特にGⅠに向けてまだ賞金面で怪しい馬も多いだけに、各陣営の『本気度』と言ったものに注目してレースをチェックしておく必要がありそうですね。

 

《東京新聞杯2018 予想オッズ》

 

①人気 グレーターロンドン 2.9倍

②人気 ダイワキャグニー  4.0倍

③人気 ダノンプラチナ   5.9倍

④人気 リスグラシュー   5.9倍

⑤人気 クルーガー     6.9倍

⑥人気 アドマイヤリード  9.8倍

⑦人気 サトノアレス    21.0倍

⑧人気 デンコウアンジュ  29.0倍

⑨人気 ハクサンルドルフ  41.7倍

⑩人気 カデナ       44.7倍

 

《東京新聞杯2018 出走予定馬分析》

 

①グレーターロンドン(牡6) 騎手:川田 調教師:大竹(美浦)

主な勝鞍:東風S(OP)、毎日王冠(GⅡ)3着

体質的な弱さからこれまで休み休み使われていた同馬ですが、デビューから7戦6勝で迎えた重賞初挑戦の安田記念で勝ち馬サトノアラジンから0.1差の4着とGⅠ級の潜在能力を証明すると、秋の毎日王冠→天皇賞・秋でもトップクラスと互角以上のレースを繰り広げ改めてその能力の高さを見せつけました。前走のディセンバーSではスローペースをほぼ最後方からの競馬で差し届かず3着と完全な騎乗ミスでしたが、重馬場で4コーナー先頭のキツイ競馬をした天皇賞・秋のダメージがあったことも考えられ能力面で評価を下げり必要はないと思います。東京のマイル戦は4戦3勝で唯一着外となった安田記念の0.1差4着であることを考えれば同馬にとってかなり得意な舞台と言えるでしょう。新コンビとなる川田騎手とのコンビも魅力で、他馬に比べて重賞未勝利の身であることから56.0キロで出走できるのもプラスと言えそうで、今後GⅠ戦線に向けて賞金加算の重要性を考えるとここは落とせない1戦となりそうです。

 

②ダノンプラチナ(牡6) 騎手:田辺 調教師:国枝(美浦)

主な勝鞍:朝日杯フューチュリティS(GⅠ)、富士S(GⅢ)

体質的な弱さに加えて慢性的に爪の不安を抱えていることもあって4~5歳時はそれぞれ3戦ずつしかできない厳しいシーズンを送ることになりましたが、前走のニューイヤーSではメンバーレベルがかなり低かったこともありますが後方から外々を回っての貫録勝ちで約2年3か月振りの勝利を挙げました。元々秘める能力はGⅠ級のモノがあり、これまで順調に使えなかった分消耗も少なく能力的な衰えを心配する必要はないと見ていいでしょう。今回の舞台は重賞の富士Sで勝利しているように適性が高く近走は先行する競馬でも結果を残しているのは後方から競馬を進める馬が多い今回のメンバーの中でも有利に働くのではないでしょうか。今回主戦の蛯名騎手が先約のため騎乗できませんが、現在リーディングトップを走る田辺騎手であれば申し分なく、順調に使われているメリットを活かせればここで久々の重賞勝利を飾る可能性は十分あると思います。

 

③アドマイヤリード(牝5) 騎手:未定 調教師:橋田(栗東)

主な勝鞍:ヴィクトリアマイル(GⅠ)

非常に小さい馬体ながら抜群の瞬発力馬群を割る勝負根性を併せ持つ同馬で、昨年のヴィクトリアマイルでは道中緩いペースでレースが流れた中道中馬群の中でしっかり折り合うと、直線先行したソルヴェイグとスマートレイアーの間を割って一瞬の末脚で鋭く抜け出し重賞初制覇をGⅠ勝利で飾りました。クイーンSでは外枠の影響もあって6着と凡走し、前走の府中牝馬Sでもスローペースを後方から直線大外を回る非常にロスの多い競馬で3着とリズムの悪い競馬が続いていますが、メンバー中唯一32秒台の末脚を使った前走の内容を見てもその末脚が牡馬相手でもトップクラスであるのは間違いないでしょう。左回りで好成績を残しており3歳秋の本格化以降崩れていない1600m戦に替わるのも同馬にとっては条件が好転すると見ていいでしょう。GⅠ馬であることから牡馬相手に キロを背負うのは不安要素ではありますが、瞬発力勝負であれば今回のメンバー相手でも決して引けを取らない存在ではないでしょうか。

 

④クルーガー(牡6) 騎手:浜中 調教師:高野(栗東)

主な勝鞍:マイラーズC(GⅡ)

4~5歳時に故障による長期休養があったことで6歳馬ながらまだキャリア15戦と非常に消耗が少ないのもあり、故障明け2戦目の富士Sで重馬場競馬の中エアスピネル、イスラボニータに次ぐ3着に巻き返すとマイルCSで0.3差7着、そして前走の京都金杯でもトップハンデ&開幕週の大外枠という厳しい条件ながら2着と、古馬のマイル路線においてトップクラスの能力を持つ1頭であるのは間違いないと思います。これまで左回りは2戦して勝ち鞍がありませんが、富士Sのメンバー相手に3着した実績から大きく割り引く必要はないと思います。後方からの競馬を得意とする馬が多い中である程度先行力があるのは大きな武器で、実績上位ながらそれほど人気が被らない感じがする今回は軸候補として非常に頼りになる存在ではないでしょうか。

 

《今年の東京新聞杯を勝つのはこの馬!!》

 

ダイワキャグニー(牡4) 前走:中山金杯(GⅢ)3人気5着

父:キングカメハメハ  母父:サンデーサイレンス

 前走の中山金杯では5戦振りの右回りの中山コースでの競馬だったのが影響してか、3~4コーナーでややポジションを下げる不器用な面を見せて直線ジリジリと脚を伸ばしたものの勝ち馬と0.3差の5着が精一杯でした。強力メンバー相手に2番手追走から直線最後まで粘りを見せた毎日王冠や古馬相手に正攻法の競馬で完勝したキャピタルSのように、現時点では左回りの方が圧倒的にスムーズな競馬ができるのは間違いなく、逆に考えれば左回りの重賞でも大崩れしなかったのが同馬の地力強化の証明だと思います。東京コースにおいては明らかに距離が長かった日本ダービー以外は6戦5勝で非常に相性が良く、4着の毎日王冠もリアルスティールサトノアラジングレーターロンドンといった古馬のGⅠ好走馬相手に0.2差で走ったのは高い東京適性の証明以外何物でもないでしょう。先週の結果を見ても今の東京コースが比較的先行有利であることも前々で競馬をする同馬にとってはプラスと言えそうで、安田記念に向けて賞金を加算する意味でも陣営の本気度が高い今回は積極的に頭から狙ってみたいと思います。

 

では上記に挙げた今年の東京新聞杯で安田記念の有力馬に躍り出るのは?

その馬名は『最新競馬ブログランキング』の紹介文にてご確認下さい。