【東京新聞杯2018】過去データから見る1着予想/二度あることは三度ある!?人気薄でもアノ馬の大外一気の末脚が炸裂!!

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2018年2月4日(日) 東京競馬11レース

第68回 東京新聞杯(GⅢ) 東京芝1600m

 

先週の東京開催の芝レースを見た率直な感想は、開幕週らしく先行した馬とインコースを通った馬が有利な馬場ではありましたが、雪の影響で馬場が渋ったこともあってか『パワー型種牡馬の産駒』『ダート実績のある馬』の好走が目立ったのも注目すべきポイントと言えそうです。今週も厳しい寒波が続きそうで大幅に馬場が回復することはそれほど期待できないため、土曜日の芝レースの結果を確認した上で東京新聞杯においても各馬の血統や脚質も含めて柔軟な予想をする必要がありそうですね。

 

《過去の東京新聞杯好走馬 チェックポイント》

 

①スローからの瞬発力勝負でディープインパクト産駒が圧倒的好成績!!

同じ東京1600mという舞台でも安田記念はさすがにGⅠレースだけあって道中淀みない流れから直線でもう一伸びする総合的な高い能力が求められるレースになりやすいですが、東京新聞杯においてはまだ一線級のメンバーが休養していることに加えて、いかにも『GⅢクラス』といった馬の参戦が多くなることによって道中かなりのスローペースで流れることが多くなります。そうなると必然的に直線でどれだけ速い上がりを出すことができるかの勝負になり、この『道中ゆっくり流れてからの長い直線を使っての瞬発力勝負』というのはディープインパクト産駒にとってまさにおあつらえ向きの絶好条件であり、近5年で14年から4年連続でディープインパクト産駒が連対しているのが何よりの証拠ではないでしょうか。また、基本的に上位人気に支持されることが多いディープインパクト産駒ですが、これまで東京新聞杯で連対した5頭はそれぞれ3、3、5、6、5人気とそこまで断然の支持を集めているわけではなく、それに伴って回収率の面でも非常に優秀な数字を残しおり過去に速い上がりを使ったことのあるディープインパクト産駒は人気薄でも注目しておく必要がありそうですね。

 

今年の出走予定馬の中でディープインパクト産駒は🐴グレーターロンドン、🐴ダノンプラチナ、🐴サトノアレス、🐴カデナ、🐴ガリバルディ、🐴ベルキャニオンの6頭で、その中でも前走メンバー中最速の上がりを使っている🐴グレーターロンドン、🐴ダノンプラチナ、🐴サトノアレスの3頭は特に評価を挙げておきたいと思います。

 

②中距離志向が強く、『1800m以上でのOP勝ちor重賞連対実績』が重要

日本を代表する競馬場の一つで、広いコース・長い直線に加えて直線に坂が待ち構えていることもあって、東京のマイル戦は1600mがギリギリといった馬にとっては非常に厳しいコースとなっています。それと同時に1600m以上の距離で好走実績がありスタミナの裏付けがある馬が好成績を残しているコースでもあり、東京新聞杯においてはこの実績を持つ馬が非常に好成績を残しています。近年『1800m以上でのOP勝ちか重賞連対実績がある馬』は昨年3人気1着ブラックスピネル(1800mOP特別2勝)、5人気2着プロディガルサン(東京スポーツ杯2歳S2着)、16年5人気1着スマートレイアー(秋華賞2着、)、14年8人気1着ホエールキャプチャ(ローズS1着)など人気面を考えても好成績を残していると断言しても良く、有力馬を絞り込む上での有効な作戦と言えるのではないでしょうか。

 

今年の登録馬の中で『1800m以上でのOP勝ちor重賞連対実績』がある馬は🐴グレーターロンドン、🐴ダイワキャグニー、🐴サトノアレス、🐴リスグラシュー、🐴カデナ、🐴ベルキャニオンの6頭とそれほど多くなく、近走不振が続いているカデナや実績が不足していると思われる🐴ベルキャニオン辺りはかなりの人気薄になりそうだけに、穴馬として注目しておくべき存在だと思います。

 

③近年はニューイヤーS組が不振で、狙いは『前走1600m以上の重賞での一桁着順』

以前は前走に中山1600mのOP特別であるニューイヤーSを使ってここに参戦してくる馬が好成績を残していた東京新聞杯ですが、近年は馬場の高速化により1分32~33秒台の決着が多くなったことが影響してか、以前ほどの結びつきが弱くなっている傾向にあります。10~12年に3年連続で連対馬を輩出し、12年は前走ニューイヤーS組で1~3着を独占しましたがそれ以降は15年9人気2着のアルフレードが好走したのみで、以前は人気を集めての凡走が多かった『前走京都金杯組』が5年連続で馬券圏内に入っていることからも、こういった傾向の変化には敏感になっておく必要がありそうですね。そこで注目なのが『前走1600m以外の重賞を使っていた馬』で、昨年は唯一該当したプロディガルサンが5人気2着と好走しました。さらにその条件に『前走一桁着順だった馬』を付け加えると13年5人気2着ダイワマッジョーレ、14年8人気1着ホエールキャプチャ、5人気3着クラレント、16年5人気1着スマートレイアー、11人気3着マイネルアウラートといった穴馬を拾うことができ、回収率の面で見ても近5年で複勝回収率200%越えと非常に優秀な数字を残しているため、穴馬を見つける際にかなり参考になるデータとなるのではないでしょうか。

 

今年の出走予定馬で人気が予想される🐴ダイワキャグニー、🐴リスグラシュー、🐴アドマイヤリードの3頭を除いて上記条件に当てはまる馬は🐴デンコウアンジュと🐴ストーミーシーの2頭で、特に🐴デンコウアンジュ2歳時に今回と同じ舞台のアルテミスSを勝利し、昨年のヴィクトリアマイルでも僅差の2着に激走していることから個人的にイチ押しの穴馬としてピックアップしておきたいと思います。

 

《データから見る今年東京新聞杯を勝つのはこの馬!!》

 

🐴デンコウアンジュ(牝5)

前走:ターコイズS(GⅢ)7人気3着

父:メイショウサムソン

母父:マリエンバード

2歳時はアルテミスSでGⅠ2勝馬メジャーエンブレムを差し切って勝利したり昨年のヴィクトリアマイルで並み居る強豪場を相手に大外を強襲しての2着など、ハマった時の能力はGⅠでも通用するものがありますが牝馬同士のレースでも凡走するなどムラっ気な面があるのは否めない同馬ですが、昨年は阪神牝馬S以降は全て0.9差以内で走っており前走のターコイズSもスローペースの中最速の上がりを使ってタイム差なしの3着まで猛追したように、年齢を重ねて安定感が増してきた印象です。同馬の好走は全て1600~1800mであることからも、牡馬相手でも同レースを使ってきた陣営の本気度も高いものがあるのは間違いないでしょう。近年スマートレイアーやホエールキャプチャなどGⅠ連対実績のある牝馬が勝利を飾っていることから、ヴィクトリアマイル2着がある同馬もデータ的に非常に有利だと思います。乗り慣れている蛯名騎手がGⅠ馬ダノンプラチナではなく同馬を選択したのも好材料で、東京1600mに対する高いコース適性を最大限発揮すれば強豪牡馬相手でも十分好勝負できる1頭だと思っています。