【きさらぎ賞2018】過去データから見る1着予想/強力なデータの後押しを受けて、カツジがカツゾ!?

 

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2018年2月4日(日) 京都競馬11レース

第58回 きさらぎ賞(GⅢ) 京都芝1800m

 

連続開催後半に入り少しずつ外差しの競馬も目立ってきましたが、全体的な印象としてはまだまだ先行&内枠有利な馬場状態が続いている印象です。ただ年明けに降った雨で開催が行われた影響でそれなりにパワーが求められるのも事実で、特に中~長距離戦においてはその傾向が強くなっているため、同じ父を持つ産駒であっても『母父の血統』によってパワー型の血を持っている馬は評価を上げておく必要があり、しっかりチェックしておきたいところですね。

 

《過去のきさらぎ賞好走馬 チェックポイント》

 

① ディープインパクト産駒を筆頭に『近2走で最速or前走2位以内』の上がりに注目! 

直線平坦の外回りコース、そして経験の浅い3歳馬同士で道中スローペースの可能性が非常に高いレースとなった場合、導き出される答えとは……正解は当然『ディープインパクト産駒の瞬発力』でしょう。近5年だけでも14年から4年連続連対中で、さらに16年は少頭数だったこともありますが1~3着で馬券圏内を独占するなど圧倒的な存在感を放っています。さらに自慢の瞬発力が殺されてしまうため重い馬場を苦手とするディープインパクト産駒ですが、きさらぎ賞においては馬場が悪くても結果を残しており、やや重馬場の4年はトーセンスターダムが2人気1着、そして良馬場発表ながらかなり馬場が荒れていた昨年もサトノアーサーが1人気2着と連対を確保しており、これまでの成績から末脚の裏付けがあるディープインパクト産駒がいれば高評価すべき存在と言えそうですね。またディープインパクト産駒以外でもこの条件を満たしている馬は15年1着ルージュバックを筆頭に安定して好走していることから、ディープインパクト産駒ではないからと言って評価を下げるのは危険だと思います。

 

今年の出走予定馬では登録馬15頭の内約半数の8頭が上記条件に該当しますが、上位人気に推されそうな🐴レッドレオンや穴人気の可能性が高い🐴スラッシュメタルなどはこのデータからは外れてしまうため、個人的にはやや評価を下げておきたいと思います。

 

②『キャリア2戦以上で複勝率100%』の人気馬は鉄板の信頼感!

さすがにクラシックとの繋がりが強いレースだけあって前走新馬勝ち直後の『キャリア1戦』の馬は過去10年で見ても1頭も馬券圏内に入っておらず、13年1人気8着リグヴェーダ、16年3人気7着ロワアブソリューなど人気での凡走も含まれるため注意が必要でしょう。それなら過去10年で6頭が馬券圏内に入った『前走未勝利組』を狙った方がまだ旨味があり、6頭中5頭が5人気以下であることからもそれは明らかでしょう。ここで本命馬を絞り込む上で非常に有効な作戦になるのが『キャリア2戦以上で複勝率100%』の馬の存在です。過去10年で上記の条件を満たす馬は連対率が50%を越えているように好走率が非常に高く、09~16年まで8年連続でこの条件を満たす馬が勝利していることからもその信頼性の高さが理解できると思います。昨年も2着ではありますがサトノアーサーがこれに該当しており、1着候補を決める際にかなり有効なデータと言っていいのではないでしょうか。

 

今年の出走予定馬で上記条件に該当するのは🐴カツジ、🐴グローリーヴェイズ、🐴エポカドーロ、🐴ノーブルカリナンの4頭とそれほど多くなく、その中でも500万条件以上を使って上記条件を満たしている🐴カツジと🐴グローリーヴェイズの2頭は高く評価しておきたいと思います。

 

③ 波乱を期待するのであれば『先行しての好走実績』が絶対条件!

元々紛れが少ないことコースであることに加えて過去5年全て10頭立て以下で少頭数のレースになりやすいこともあって基本的に固い決着が多いレースではありますが、11年8人気2着リキサンマックスや13年6人気2着マズルファイヤー、昨年6人気1着アメリカズカップなど人気薄での好走がないわけではありません。そしてこれらの馬に共通するのが『先行しての粘り込み』といった競馬だった点です。基本的に切れる末脚を持つ馬が人気しやすいこともあってレース全体の意識が後方に傾くことが多いですが、そういった後傾ペースで逃げ・先行馬が穴をあけるのはこれまで何度も繰り返されてきており、きさらぎ賞においてもそれは例外ではありません。特に京都外回りコースは距離こそ違えどイングランディーレが大差で逃げ切った04年天皇賞・春や、クイーンスプマンテーテイエムプリキュアの『行った行った』で大波乱となった09年のエリザベス女王杯のように大逃げがハマりやすいコースで、ある程度淀みない流れで先行しての好走実績がある馬は要注目の存在だと思います。

 

今年の出走予定馬の中で先行する競馬で好成績を残しているのは🐴カツジ、🐴グローリーヴェイズ、🐴エポカドーロ、🐴サトノフェイバー、🐴レッドレオンの5頭で、この中でもそれほど人気のなさそうな🐴エポカドーロと🐴サトノフェイバーの2頭は他馬の意識が後方で脚を溜める有力馬に傾けば傾くほど有利な展開になりそうで、注目すべき存在と言えるでしょう。

 

《データから見る今年のきさらぎ賞を勝つのはこの馬!!》

 

🐴カツジ(牡3)

前走:デイリー杯2歳S(GⅡ)4人気2着

父:ディープインパクト

母父:ホワイトマズル

データ的には同馬とグローリーヴェイズの2頭が本命評価にふさわしい成績を残していますが、これまで戦ってきた相手のレベルを考えた上で同馬を上に評価しました。デイリー杯2歳Sでは2番手からの正攻法の競馬で一旦は完全に抜け出しながらも内からジャンダルムに交わされての2着でしたが、これは一瞬の脚の差だけに悲観する必要はないと思います。それよりもデビュー2戦を異なるペースで好走している事、そして重馬場と良馬場どちらにも対応している点は大きく評価すべきポイントだと思います。前走の勝ち馬ジャンダルムは次走GⅠホープフルSで勝ち馬と互角以上のレースをして2着だったことから同馬が重賞級の能力を有しているのは間違いなく先行力があることから展開に左右される可能性が低そうなのもプラスと言えるでしょう。同レースで圧倒的好成績を誇るディープインパクト産駒でもあり、初距離となる1800mさえ問題なければ確実に上位争いができるだけの能力を持っていると思います。