【きさらぎ賞2018】追い切り後見解/枠順確定後見解/展開予想/最終1着予想/結果的に少頭数となった同レースで頼るべきは『勢い』か『経験』か!?

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2018年2月4日(日) 京都競馬11レース

第58回 きさらぎ賞(GⅢ) 京都芝1800m

 

《きさらぎ賞2018 追い切り後見解》

 

🐴ダノンマジェスティ

栗東坂路にて松若騎手が騎乗して2頭併せ馬での最終追い切りで、ビッシリ馬体を接してほぼ一杯に追われると残り100mを切って半馬身ほど前に出て、最後は4F51.1-12.5のタイムで先着しました。自己ベストタイムを叩き出ししっかり負荷を掛けられたことからも、賞金加算が必須なここに向けて目一杯の仕上げであるのは間違いないと思います。

 

🐴グローリーヴェイズ

美浦ウッドにて黛騎手が騎乗しての3頭併せ馬での最終追い切りで、直線3頭の一番内に入ってゴール前軽く仕掛けられると4F53.9-12.9のタイムで併入に持ち込んでのフィニッシュでした。まだキャリアが浅いこともあってプレッシャーを掛けられる調教内容でも怯まなかったのは好印象で、後は相手関係との戦いではないでしょうか。

 

🐴カツジ

栗東Cウッドにて松山騎手が騎乗しての単走での最終追い切りで、終始馬なりの手応えでしたがラストだけ軽く促されると6F85.3-11.8のタイムで余力を十分に残した内容でのフィニッシュでした。コースの外々を回りながらの好時計を出しているのは休み明けながら体調がいい証拠で、実績からも高評価すべき1頭ではないでしょうか。

 

🐴レッドレオン

栗東Cウッドにて岩田騎手が騎乗して僚馬と3頭併せ馬での最終追い切りで、直線に入って3頭の真ん中に入って一杯に追われるも手応えに勝る未勝利馬相手に対して最後まで前に出ることができず、最後は6F86.2-11.7のタイムで若干遅れてのフィニッシュでした。遅れはしたもののタイム自体に問題なく、2戦目だけにしっかり負荷を掛けられたのも好印象で、後は距離が克服できるかどうかといった点だけでしょう。

 

🐴サトノフェイバー

栗東坂路にて僚馬との2頭併せ馬での最終追い切りで、やや左右にふらつきながらも強めに追われると残り200mを切って併走相手を突き放し、4F53.3-12.0のタイムで先着を果たしました。大型馬だけに冬場でまだ絞り切れてない面はありそうですが、2戦目の上積みと先行脚質を考えれば無視できない1頭と言えそうですね。

 

《きさらぎ賞2018 追い切り後展望》

 

1戦1勝で比較的ビッシリ追われた🐴ダノンマジェスティ、🐴レッドレオン、🐴サトノフェイバーに対してキャリア2戦でやや余力残しの印象が強い🐴グローリーヴェイズと🐴カツジの調教比較をどう考えるかですが、調教の動きだけを考えるのであれば個人的には🐴グローリーヴェイズと🐴カツジの方を上位に評価したいと思います。キャリアが浅い馬同士のレースだけにレースに向けて余力を残した上で軽快な動きを見せた2頭がどういったレースを見せるかどうかで、今後の3歳重賞でもある程度参考になりそうだけに注目ですね。

 

《きさらぎ賞2018 最終予想オッズ》

 

①人気 ダノンマジェスティ  2.3倍

②人気 グローリーヴェイズ  2.8倍

③人気 カツジ        3.5倍

④人気 レッドレオン     11.3倍

⑤人気 サトノフェイバー   13.1倍

⑥人気 オーデットエール   23.1倍

⑦人気 ラセット       24.0倍

⑧人気 ニホンピロタイド   45.7倍

⑨人気 スラッシュメタル   81.2倍

⑩人気 スーサンドン     309.9倍

 

《きさらぎ賞2018 展開予想》

 

近走のレースを見た上で積極的にハナを主張してくるのはサトノフェイバーで間違いないと思いますが、今回M.デムーロ騎手が騎乗することでデビュー戦と同じように先手を主張してきそうなグローリーヴェイズも前に行く可能性が高く、少頭数の割には比較的平均ペースで流れるかもしれません。先行集団を形成するのはカツジ、レッドレオン、ニホンピロタイド、ラセット、メイショウヒサタカといったところでしょうか。この集団はこれまで1600mやダートを中心に使っていた馬が多く、道中のペースが遅ければその分展開面での恩恵が大きそうですが、もし全体的にペースが上がるようであればスタミナ面での不安が露呈する可能性もあり、全体的なペースを予想した上で評価を上下する必要がありそうですね。後方で直線勝負に賭けるのはダノンマジェスティ、スラッシュメタルと言ったところになりそうです。この中でダノンマジェスティはデビュー戦が超スローペースであったため、今回ペースが流れるようであれば追走に脚を使わされてしまいの伸びを欠く可能性も十分考えられるため、デビュー戦の豪快な勝ち方ながら気性面の幼さも露呈した中で抜けた人気になるようであれば疑問視しておくのも一考かもしれませんね。これまでは直線での末脚勝負が多かったきさらぎ賞ですが、今年はある程度流れての自力勝負になるケースも想定しておいた方がいいかもしれません。また、当日の馬場状態を見て先行有利か後方有利かのチェックも忘れないようにしておきたいところですね。

 

《きさらぎ賞2018 最終1着予想》

 

🐴グローリーヴェイズ(牡3)

前走:こうやまき賞(500万)2人気2着

父:ディープインパクト

母父:スウェプトオーヴァーボード

個人的に狙っていたノーブルカリナンやエポカドーロが回避した結果、消去法に近い形で本命評価となった同馬ですが決して能力が足りないわけでないのは先に述べておきます。前走のこうやまき賞では前半3F39.0という信じられないようなスローペースで、スタートで出遅れて道中も口を割ってやや掛かり気味になる最悪に近い展開の中、ソツのないレースで完全に抜け出したカフジバンガードを残り100mで一気にクビ差まで追い詰めた瞬発力は同馬の大きな武器だと思います。デビュー戦では逃げる競馬で道中マクられる展開になりながらも全く動じずに完勝した精神的な強さも今回のメンバーにおいては非常に有利だと思います。今回初の関西圏でのレースとなりそれほど馬体が大きくないことから輸送減りの不安はありますが、早々とM.デムーロ騎手を確保したのは陣営の期待の表れでしょう。馬主が今年に入って非常に好成績が目立つシルクレーシングであるのも好印象で、当日の大幅馬体減さえなければ十分勝ち負けできるだけの素質を持った馬だと思います。