【さきたま杯2019予想/最終予想】地方競馬で培ったプライドとどんな展開になっても対応できる自在性を武器に中央の強豪馬を返り討ちにするのはアノ馬!?

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2019年5月29日(水)

浦和競馬11レース

第23回 さきたま杯(Jpn2)

浦和ダ1400m

 

《さきたま杯2019/予想オッズ》

 

①人気 サンライズノヴァ  2.2倍

②人気 キタサンミカヅキ  3.3倍

③人気 サクセスエナジー  3.6倍

④人気 モーニン      6.5倍

⑤人気 ウインムート    8.5倍

 

《さきたま杯2019/出走予定馬分析》

 

キタサンミカヅキ(牡9)

騎手:森 調教師:佐藤(大井)

主な勝鞍:東京スプリント(Jpn2)

東京盃(Jpn2)

JBCスプリント(Jpn1)3

7歳夏にオープンクラスでの成績が頭打ちになったことで地方競馬へと移籍した同馬ですが、よほど地方ダートの水が合うのか地元では複勝圏を外さない非常に安定した走りで勝利を重ね、昨年の東京盃ではマテラスカイ、グレイスフルリープ相手に堂々の差し切りで連覇を達成すると、次走のJBCスプリントでは中央の京都コースでも上記2頭相手に次ぐ3着に好走してダート短距離路線トップクラスの能力を自らの走りで証明しました。明け9歳を迎えた2走前の東京スプリントでもコパノキッキング相手に堂々勝利を飾っているように衰えを感じさせず、老いてなお盛んといったところでしょうか。今回『ホーム』とも言える地方で中央馬を迎え撃つことができる利点は非常に大きいものがあり、浦和コースも昨年のさきたま杯2着を含めて3戦して複勝圏内を外しておらず適性面に関しては全く問題ないと思います。昨年のさきたま杯でハナ差屈したサクセスエナジーとの再戦となりますが、昨年と比較して【同斤量の57キロで出走できる点】に加えて以前より脚質に自在性が加わった今であれば昨年以上の結果が期待できそうで、ここは素直に高評価しておくべき1頭と言えそうですね。

 

サンライズノヴァ(牡)

騎手:戸崎 調教師:音無(栗東)

主な勝鞍:武蔵野ステークス(G3)

ユニコーンステークス(G3)

3歳時には後のチャンピオンズカップ3着馬サンライズソア以下を完封する圧勝でユニコーンステークスを勝利するなど早くからその素質の高さを証明してきた同馬ですが、出遅れ癖といった弱点から4歳夏まではオープン特別でも2着に取りこぼすレースが続きました。その後オープン特別を含む3連勝で昨年の武蔵野ステークスを勝利して重賞2勝目を飾ったものの、その後はG1で相手関係が強かった面もありますが6、8、7着と物足りないレースが続いており、ややスランプに陥っている印象です。純粋な末脚の破壊力だけ見ればキタサンミカヅキに全く引けを取らないモノがあるのは確実で、中央重賞2勝の加えてG1フェブラリーステークス4着の実績も今回のメンバーの中では最上位と言えそうですが、その反面スタートの出遅れ癖が年々酷くなっているのは大きなマイナスポイントで、地方の小回りコースだけに追込み一手の脚質も不利に働く可能性が高そうです。これまでキャリア21戦中20戦が中央コースで地方コースへの適性面でも他馬と比べて不利な面があるのは否めず、ここは地力の高さでどこまでといったところでしょうか。

 

サクセスエナジー(牡5)

騎手:池添 調教師:北出(栗東)

主な勝鞍:黒船賞(Jpn3)

さきたま杯(Jpn2)

かきつばた記念(Jpn3)

遅生まれということもあってか3歳時は500万条件で勝ち切れないレースが続いたものの、同年12月から3連勝でオープン入りを飾るとかきつばた記念→さきたま杯と地方交流重賞を連勝して一気に本格化を印象付け、今年もすばるステークスを完勝して挑んだフェブラリーステークスこそハナを奪えず8着に大敗しましたが、前走の黒船賞では58キロを背負いながら好位追走から4コーナーで早くも先頭に立つ正攻法の競馬で押し切り重賞3勝目を飾りました。昨年のさきたま杯では今回も上位人気確実のキタサンミカヅキ相手に勝利している実績から能力面・コース適性共に不安がないのは非常に大きく、前に行く馬とって圧倒的に有利な浦和コース形態も先行しての好走実績が豊富な同馬にとっては大きな追い風と言えるでしょう。今回主戦の松山騎手が騎乗停止中で乗れないのはマイナスポイントですが、同馬に一度騎乗経験のある池添騎手であればそこまで評価を下げる必要はなさそうだけに、今年も強気の先行策から早め先頭の押し切りに期待したいところですね。

 

モーニン(牡7)

騎手:藤井 調教師:石坂(栗東)

主な勝鞍:フェブラリーステークス(G1)

根岸ステークス(G3)

コリアスプリント(韓G1)

3歳5月の遅いデビューから7戦6勝でフェブラリーステークスを勝利したように非常に高い能力を持っている同馬ですが、続くかしわ記念で8着に大敗して以降は10戦して勝ち切れない競馬が続き大スランプに陥ってしまいました。しかし、昨年のコーラルステークスを58.5キロのトップハンデながら完勝して2年振りの勝利を上げると、その後もJBCスプリント4着、今年のフェブラリーステークスでも9人気4着と強敵相手に好走して復調を印象付けました。前走のかしわ記念では3人気7着と崩れたものの、今は本質的に長い1600mの距離でスタミナを問われる流れになってしまっただけに参考外と見ていいでしょう。1400mはダート戦に限れば中央・地方含めて【4・1・0・1】と掲示板を外しておらず最も得意とする距離であるのは間違いなく、17年のさきたま杯で2着している実績から浦和コースへの適性面への裏付けがあるのも好材料と言えるでしょう。あまり揉まれたくないタイプだけに今回は内枠とメンバー中最多の58キロの斤量克服が最大のカギとなりますが、能力的にはここで復活しても全く不思議ない1頭だと思います。

 

《さきたま杯2019/展開予想》

 

12頭立てとなっている今年のさきたま杯ですが、これまでの実績や近走の成績を見ても勝ち負けに加わってこれるのは中央馬のサンライズノヴァ、サクセスエナジー、モーニン、ウインムートの4頭、そして地方馬のキタサンミカヅキ、ブルドッグボスの2頭を含めた実質6頭立てと見て展開予想をしたいと思います。今回の枠順の並びを見る限りでは、スタートさえ決まればサクセスエナジーがハナに立つ可能性が高いのは間違いないでしょうが、これに対して内からキタサンミカヅキ、外からウインムートがどれくらいプレッシャーを掛けていくかで全体のペースが大きく変わってきそうな印象です。昨年は前3頭がハイペースで飛ばして行く展開もあって好位追走から直線キタサンミカヅキとのの併せ馬を辛くも制したサクセスエナジーですが、今年は自らが目標になる展開を考えると仕掛け所が難しいのが正直なところと言えそうで、松山騎手の騎乗停止で池添騎手へと乗り代わりをどう考えるかが大きな注目ポイントになりそうですね。その前の動きを見ながら仕掛け所を伺うのがモーニンブルドッグボスの2頭、そして有力馬の中では最も後ろのポジションになりそうなのはサンライズノヴァでほぼ間違いないでしょう。中央のダートレースでは速い流れでどうしても道中のポジションが後方になってしまうモーニンですが、前走かしわ記念のように元々先行する脚はあるだけに前が思った以上に飛ばさないようであれば同馬が一番展開の恩恵を受ける可能性があることは頭に入れておきたいところです。一方でサンライズノヴァに関してはスタートの出遅れと言った明確な弱点に加えて直線が長くない地方コースにおいて直線一気だけで前を捉えるのはさすがに簡単ではなく、さらに道中追走で脚を使わされて末脚の伸びを欠いてしまう展開は十分あり得そうなだけに、これまで抜群の好成績を残している左回りコース実績は認めつつも今回は連下評価にとどめておきたいところですね。

 

《さきたま杯2019》

《最終予想》

 

【◎キタサンミカヅキ】

前走のかしわ記念では中央のダート路線でも最上位クラスであるゴールドドリーム、インティの2頭が相手で、さらには本質的に1ハロン長い1600mの距離が影響して5着に敗れたものの、着を拾いに行く競馬でなく勝ちに行く競馬での5着だったのは高評価すべきだと思います。地方競馬移籍直後は後方待機から終いの脚を活かす競馬が多かったですが、昨年夏に森泰斗騎手とコンビを組んだあたりから競馬に自在性が出てきたのは小回りコースが多い地方交流重賞においてこれ以上ない大きな武器と言えそうで、昨年の東京盃では狭いところを割る競馬で抜け出し、2走前の東京スプリントでは好位追走から直線早め先頭の正攻法で完勝と中央実績馬相手の重賞勝利実績からも能力的には互角以上のモノがあるのは間違いないでしょう。雨でドロドロになった馬場でも好走実績が豊富であるように馬場状態不問なのも他馬が苦にする分有利と言えそうで、もし中央馬に必要以上にオッズが集中するようであれば思い切って頭から狙ってみたいですね。