【函館2歳ステークス2019予想/過去データ分析】母から受け継いだ高い洋芝適性を武器に、年末のG1だけでなく来年の桜花賞に向けても期待が膨らむ走りを見せてくれるのはアノ馬!?

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おすすめ軸馬 197戦162勝(184/197)
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先週 函館記念 気になる馬(2着/9人気)

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2019年7月21日(日)

函館競馬11レース

第51回 函館2歳ステークス(G3)

函館芝1200m

 

先週の函館記念を見ていると開催後半に入って芝の黒くなった部分が徐々に目立ち出したと同時にかなりパワーを要する馬場状態になっている印象を受けました。ただ、時計面で見ればそこそこ速い勝ち時計が記録されているようにペース次第で先行決着から差し・追込み決着まで極端な展開も目立っただけに、当日の馬場状態やメンバー構成次第で柔軟な予想をすることが求められそうですね。

 

《過去の函館2歳ステークス好走馬》

《チェックポイント》

 

① 前走でしっかりコース適性を

証明しているのが勝利への絶対条件!!

函館2歳ステークスを使ってくる馬は前走の新馬・未勝利戦も函館コースを使ってくる馬が出走馬の7~8割を占めており、それ以外は他場での新馬・未勝利戦を勝ち上がってきた馬が数頭、といったメンバー構成になりやすいといった傾向があります。阪神や中京コースであれば1400mの新馬戦があり、函館コースでは1200m戦だけでなく芝・ダート共に1000m戦も設定されていることから、年代によっては1200m以外の距離を勝ってここへ参戦してくる馬が存在するのも事実ですが、近年の函館2歳ステークスにおいては【前走函館芝1200mを使ってきた馬】が圧倒的な好成績を残しており、過去10年の連対馬20頭の内18頭が上記に該当するようにほぼパーフェクトな成績を残しているのは見逃せないポイントと言えるでしょう。これを3着以内まで広げても30頭中27頭が前走芝1200組となっており、複勝率は驚異の90%といった数字からも好走馬を選定する上でまず前走のコースと距離をチェックするのは必須項目であると言ってもよさそうですね。逆に言えば、昨年こそ前走函館芝1800mからといった異質ローテーションで臨んできた7人気2着ラブミーファインが好走したものの、前走が芝・ダート問わずに1000m戦であったり他場の1400mといったローテーションで参戦してきた馬はどれだけ圧勝していたとしても人気面での信頼度が低くなるのが現状と言えそうで、その圧勝で人気を集めることから馬券的な旨味もなくなるため基本的には消しの方向でいいのではないでしょうか。

 

今年の出走予定馬の中で前走函館芝1200m戦を使っている馬は、イーサンティラノ、ケープコッド、スマートカーリー、パフェムリ、ビアンフェ、プリンスリターン、メイショウナパワン、レッドヴェイパーの8頭となっており、勝ち馬を絞り込む上では上記8頭から絞り込むのが非常に有力と言えそうですね。

 

② デビュー戦圧勝組は盤石の好成績!

未勝利組も圧勝馬は人気薄で要注目

函館競馬の開幕と共に行われる新馬戦が始まってから2ヶ月経たずに行われる1200m重賞だけあって、翌年へと続いていくクラシック戦線への将来性といったものよりは『完成度の高さ』が最も重要視される傾向の強い函館2歳ステークスですが、それを証明するように新馬戦で他馬との完成度の違いを見せて圧勝した馬は軒並み同レースでも好成績を残す傾向にあります。過去10年の勝ち馬の中で17年1人気1着カシアスを除く9年で前走新馬戦で勝利した馬が続く函館2歳ステークスも連勝で勝利しており、11年まで同レースの前哨戦として行われていたラベンダー賞が廃止された12年以降の7年においては複勝圏に入った21頭の内17頭を前走新馬戦勝利馬が占めているのは注目すべきポイントと言えるでしょう。ただ、毎年前走新馬戦を勝利して臨んでくる馬は数多くいるためある程度絞り込みをしたいのが正直なところですが、そこで非常に頼りになるのが『新馬戦で圧勝した馬』の存在です。17年カシアスを除く過去9年の新馬戦勝ち馬において『2着に0.4差以上の着差』を付けて勝利した馬の6頭が本番の函館2歳ステークスを勝利しており、昨年も2人気1着アスターペガサスがデビュー戦で2着に2馬身半差(0.4差)を付けて完勝していた事実からも、既に高い能力を証明しているようなタイプの馬は上位人気でも素直に信頼して問題ないと思います。また、前走未勝利戦を勝ち上がった馬に関しても2着以下にしっかりした着差を付けて完勝した馬は好走しやすい特徴があり、現在と同じ日程になった12年以降に限定すれば13年9人気2着プラチナティアラ(0.8差)、14年11人気2着タケデンタイガー(0.4差)、17年1人気1着カシアス(0.6差)と人気薄での好走も多く配当冥利もあることから、もし人気の盲点となっているような馬がいれば要注目の存在と言っていいのではないでしょうか。

 

今年の出走予定馬の中で前走2着以下に0.4差をつけて勝利した馬は、ケープコッド、タイセイビジョン、パフェムリの3頭が該当します。上記3頭が有力な存在であるのは間違いないでしょうが、前走未勝利戦を0.9差で圧勝したケープコッド相手に新馬戦で勝利したレッドヴェイパーも個人的には高評価しておきたいと思います。

 

③ 波乱の主役となるのは

『新馬戦を人気薄で勝利or函館以外での新馬戦勝利』の馬

前哨戦のラベンダー賞が存在していたこともあって、函館2歳ステークスの時点である程度の能力比較がしやすかった08~11年の間は4年連続で馬券圏内を6番人気以内の馬が占めていたように比較的人気サイドでの決着が多かった同レースですが、現在の施行条件に変更されて以降は12年こそ上位人気サイドでの決着でしたが、13年以降は毎年のように波乱決着が続いており、2歳戦特有の非常に難しいレースとなることが多くなっています。特に14年以降は14年11人気2着タケデンタイガー、15年10人気3着ヒルダ、16年13人気3着タイムトリップ、17年12人気2着ウインジェルベーラと4年連続で二桁人気馬が馬券に絡んでいるだけでなく、昨年もラブミーファインが7人気2着に好走したように近年特に波乱傾向が強い重賞と断言して問題ないでしょう。他にも08年5人気3着アイアンデューク、13年8人気3着トーセンシルエットなど波乱を演出した馬は数多くいますが、ここで注目してもらいたいのが『新馬戦を人気薄で勝利した馬』の存在です。上記に挙げた08年アイアンデュークは新馬戦8人気、13年トーセンシルエットは10人気での勝利だったことから函館2歳ステークスにおいても人気がありませんでしたが、こういったタイプは総じて連続好走しやすい傾向が多々あるだけに、人気がない内に後追いして高配当を期待するのも悪くないと思います。さらにもう波乱が期待できるのが『函館以外の新馬戦を勝利して人気薄の馬』の存在で、16年3着タイムトリップは福島の新馬戦を2人気1着しておきながら函館2歳ステークスでは13人気と大きく人気を落としていました。函館コースで好走した馬が上位人気になっている時ほどこういったタイプが人気の盲点になりやすいだけに、該当馬を発見した場合は必ず馬券の中に入れておきたいところですね。

 

今年の出走予定馬で新馬戦を6人気以下で勝利した馬は、ゴッドスター、ブルーパピヨンの2頭となっており、この中でも1000m戦ではありましたが函館の新馬戦で勝利したブルーパピヨンはもし当日人気薄であれば積極的に買っておきたい存在と言えそうですね。

 

《函館2歳ステークス2019》 

《過去データ分析から見る本命馬》

 

【◎パフェムリ】

勝ちタイムの面では今回上位人気確実のレッドヴェイパー、ケープコッドに劣るものの、新馬戦で14頭と比較的多頭数の競馬を経験している点に加えて道中の手応えからまだまだ今後に向けての大きな上積みを感じさせた点を高評価した上で、今回思い切って本命評価にしたいと思います。前走良馬場発表ながら多少雨を含んだ力のいる馬場状態を加味しても前半3F34.8とそれほど速くないペースで若干押っつけ気味の追走だったのはやや不安材料ですが、それでも直線で一追い毎に伸びて後続を突き放した息の長い末脚は非凡なものがあり、血統的に開催後半の荒れ馬場も全く問題なさそうなのは他馬が苦にする分同馬にとっては大きなプラスに働くのではないでしょうか。同馬の母タイヨウパフューム自身も現役時代400キロに満たない小柄な馬体ながら函館1200mで勝利しているように血統的に洋芝適性が高そうなのもこれ以上ない魅力と言えそうで、まだ不確定要素の多い2歳馬同士の重賞であればここで大駆けがあっても不思議ない1頭だけに、配当的な期待も込めて狙っていたいですね。

 

おすすめ軸馬 197戦162勝(184/197)
勝率82.2%馬券圏内率93.4%

気になる軸馬 279戦212勝(258/279)
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