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2018年9月23日(祝)
中山競馬11レース
第64回 産経賞オールカマー(G2)
中山芝2200m
《産経賞オールカマー2018/追い切り後展望》
今回は海外遠征明けながら上位人気に推される可能性が高い2頭の動きを中心に取り上げたいと思います。まず1番人気濃厚でドバイ遠征明けとなるレイデオロの追い切りですが、美浦ウッドにて主戦のルメール騎手が騎乗して3頭併せ馬での最終追い切りで、同週の神戸新聞杯に出走するゴーフォザサミットを含む2頭を先に行かせて最後方追走から直線最内に潜り込むと直線半ばではそのゴーフォザサミットとの叩き合いに持ち込み、最後は5F68.8-12.8のタイムで併入を果たしてのフィニッシュでした。昨年のジャパンカップの時などと比べてまだ本調子にないのは明らかで若干反応面で鈍い面は感じるものの、それでも休み明けとしては十分動ける状態にはありそうで同じ休養明けだった京都記念と同じくらいの状態ではないでしょうか。課題とされていた折り合い面に関しても動きを見る限りではスムーズだっただけに、追い切りの動きから大きく評価を割り引く必要はないと思います。もう1頭香港遠征明けとなるアルアインですが、栗東坂路で今回初コンビとなる北村友騎手が騎乗して僚馬と2頭併せ馬での最終追い切りで、先行する僚馬に対して残り1Fを切ってから仕掛けられるとしっかりした脚取りで加速して前との差を詰め、ラストは4F52.4-12.2のタイムで何とか併入に持ち込んでのフィニッシュでした。大型馬の休み明けということもあってさすがに反応面からは重苦しさを感じさせる追い切りではあったものの、最後まで一杯に追っていないことから余力を十分に残すといった意味では好印象の追い切りだったと思います。ただ、適性的には1600～2000ｍがベストといった印象を感じさせるだけに、3歳時のセントライト記念2着の実績はありますが今回それなりに骨っぽいメンバーが揃ったことを考えるとレイデオロ、ダンビュライトといった距離実績のある馬に対してスタミナ面で劣勢にあるのは間違いなさそうで、個人的には今回やや評価を下げざるを得ない1頭と言えそうですね。
《産経賞オールカマー2018/最終予想オッズ》
①人気 レイデオロ 2.2倍
②人気 アルアイン 3.5倍
③人気 ダンビュライト 3.6倍
④人気 ガンコ 6.8倍
⑤人気 エアアンセム 14.9倍
《産経賞オールカマー2018/展開予想》
今回少頭数の割には明確に前に行きたいタイプの馬が揃った印象で、七夕賞、新潟記念と共に大敗ながら速いペースでの逃げを打っているマイネルミラノ、牡馬相手の重賞でも逃げた時はそれほど大きく負けてはいない牝馬プリメラアスール、そして今回1年半ぶりの長期休養明けになりますが前走の日経賞では2週目向こう正面で先頭に立つ積極的な競馬で2着に好走したミライヘノツバサの3頭のどれかがハナを奪う可能性が高そうな印象です。今年のアメリカジョッキークラブカップでは上手くスローペースの単騎逃げに持ち込んで3着に粘ったマイネルミラノにとってはこの先行争いをいかに上手く捌けるかが好走への大きなカギとなりそうだけに、逃げ争いがすんなり決まるようならスローペース、意外と競り合う形になっても平均ペースくらいといったところでしょうか。この3頭の後ろで先行する可能性が高いのはアルアイン、ガンコ、ダンビュライト、エアアンセムといった面々になりそうです。今回上位人気を集めるアルアイン、ガンコの2頭が先行することから後方でレースを進める馬にとってはある程度レースの組み立てはしやすそうですが、2頭とも前走は道中淀みない流れを強気に先行して終いの脚を失ってしまっただけに今回そこまで前を深追いする可能性は低そうで、今年のアメリカジョッキークラブカップと同じような展開・ペースとなるようであればダンビュライトにとってはかなりの追い風になりそうな印象ですね。そして中団から後方に控えて直線での差し切りを狙うのがレイデオロ、ゴールドアクター、マイネルフロスト、ブラックバゴといったところでしょうか。ここ2戦折り合い面での不安を見せているレイデオロは次走以降も見据えて今回後方で折り合いに専念すると予想しましたが、ルメール騎手が先週のセントライト記念において全弟レイエンダで見せたレースを見る限りその可能性はさらに高いと言えそうです。ただ、一旦ペースが落ち着いてしまうとなかなか後方からポジションを押し上げるポイントがない中山外回り2200ｍだけに、先行勢に中山適性の高いアルアイン、ガンコがいる今回はレイデオロにとってはなかなか難しいレースになるかもしれませんね。
《最終予想》
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（10位くらい）
前走の天皇賞・春では結果として14着に大敗してしまったものの、初距離＆初の58キロを背負って前年秋から使い詰めの厳しいローテーションながらも終始2番手追走の強気の競馬で前年2着シュヴァルグランに対して真っ向勝負を挑み直線一旦先頭に立ったのは十分評価に値する内容だったと思います。前走を度外視とするならば昨年秋に再び芝長距離に転向して以降はまだ底を見せてないとも言えそうで、常に安定して前々に付けることができる先行力も今回のコースにおいては大きな武器になるのは間違いないと思います。レイデオロがドバイ以来の海外遠征明け、アルアインも海外遠征明けに加えて今回は北村友騎手が初騎乗、ダンビュライトも57キロ以上ではまだ勝利経験がないなど上位人気陣にそれぞれ不安要素がある中で春に無理をせずここに向けてしっかり調整を積んできた順調度を考えれば実績で不足している面は十分相殺できそうで、これまで通り強気の先行策を取ることさえできれば直線長くいい脚を使って押し切ることは十分可能と信じて本命評価にしたいと思います。
おすすめ動画／1番人気分析／消去データ(5頭)
オールカマー2018【1番人気分析】レイデオロ【消去データ】5頭
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