2018年3月18日(日) 中山競馬11レース
第67回 スプリングステークス(GⅡ) 中山芝1800m
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第2回中山開催が始まって中山記念、弥生賞、中山牝馬ステークスと3つの重賞が行われましたが、中山牝馬ステークス3着レイホーロマンス以外全ての馬券圏内好走馬が『4コーナー4番手以内』であったことは見逃せないポイントであるのに加えて、馬券的にも大きなヒントと言っていいでしょう。今の中山コースにおいては『先行脚質』であること自体大きなアドバンテージと言えそうだけに、各馬の脚質はしっかりチェックしておいた方がいいと思います。
《過去のスプリングステークス好走馬 チェックポイント》
① 1人気馬は過去10年で複勝率90％と抜群の安定感！
GⅠ馬がクラシック前の始動戦に同レースを選択することや、前走共同通信杯やきさらぎ賞を好走した馬が参戦することもあって基本的に上位人気馬が強いスプリングステークスですが、その中でも1人気に支持された馬は過去10年で【3・3・3・1】と抜群の好成績を残しています。昨年こそ前走朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬サトノアレスが4着と馬券圏内を外す凡走をしてしまいましたが、それまで1人気で馬券圏内に好走した馬の中で08年1人気3着ショウナンアルバ以外は同レース以降、もしくは以前に『GⅠで連対経験』のある馬で、今年の中山記念を制した昨年のスプリングステークス勝ち馬ウインブライトも後にGⅠで好走する可能性があることからも、スプリングステークスを1人気で好走すること自体がGⅠで好勝負できるだけの能力の証明であると言ってもいいかもしれませんね。さらに過去10年において1人気でスプリングステークスを勝利した3頭(09年アンライバルド、11年オルフェーヴル、13年ロゴタイプ)は全て次走で皐月賞を勝っている事実からも、この舞台でキッチリ人気に応えて勝利した馬は皐月賞においても最上位の評価をしていいと共にその後のGⅠレースにおいても注目の存在になってくると思います。
今年の出走メンバーで1人気に推される可能性が高いのはサウジアラビアロイヤルカップ、朝日杯フューチュリティステークスと重賞で2戦連続ダノンプレミアムの2着しているステルヴィオの可能性が高そうです。同馬は距離適性からNHKマイルカップに回る可能性も高そうですが、ここを1人気で勝利するようであれば初の2000ｍ戦となる皐月賞においても非常に有力な1頭になるのは間違いなさそうですね。
② 基本的に前走重賞組が強いレースも、近年は『前走500万条件組』が好成績！
1800ｍという距離から前走朝日杯フューチュリティステークスを好走したマイラーや、前走ホープフルステークスを使った馬が皐月賞への一叩きで出走してくることが多く、基本的には前走重賞を使っていた馬の方が強いレースでしたが、近年は前走500万条件を使っている馬の好走が目立ってきており、14～17年と4年連続で前走500万条件勝ち馬が勝利している事実からも徐々に傾向が変わってきているのが見て取れると思います。これには既にGⅠや重賞で好走して賞金が足りている馬が本番前の一叩きとして余裕を残した仕上がりで臨んでくることに加えて、近年は共同通信杯やきさらぎ賞から直接皐月賞へ臨んでくる陣営が多く有力馬が分散化しているのも大きな要因の一つとして考えられると思います。特に14、16、17年は前走500万条件連対馬が2頭馬券圏内に好走していることからも、今年の結果次第で来年以降も有力なデータとなりそうだけに注目しておいて損のない傾向ではないでしょうか。
今年の出走予定馬で『前走500万条件勝ち馬』はエポカドーロ、ハッピーグリン、レノヴァールの3頭で、『前走500万条件連対馬』まで条件を広げるとマイネルファンロンも該当します。人気は前走重賞好走馬のステルヴィオやサトノソルタスが集めそうだけにオッズ的にもそこまで被った人気にはなりそうにないだけに、これらの馬を頭に置いた馬券を買ってみるのも面白いかもしれませんね。
③ 人気薄での大駆けに注目するなら『前走4コーナー2番手以内の先行馬』
上記にて今回際の中山重賞が圧倒的に先行馬有利の芝状態であるのは述べましたが、過去のスプリングステークスにおいても明らかに『先行馬有利』の傾向が出ているのは非常に大きなポイントと言えそうです。特に近年は馬場整備能力の向上もあってかその傾向が一層顕著なものとなってきており、東日本大震災の影響で阪神開催となった11年以降馬場状態が大きく整備された12～17年の6年間で『前走で4コーナー2番手以内の競馬をした馬』は8頭が馬券圏内に好走しており、それなりに人気馬が多いのも事実ですが13年11人気3着マイネルホウオウ、15年5人気1着キタサンブラック、16年5人気2着マイネルハニー、そして17年6人気3着プラチナヴォイスと人気薄での好走が続いていることからも要注目のポイントと言えるでしょう。特に人気馬が後方から競馬をするようなタイプの場合さらに先行有利の展開になる可能性が高いだけに、出走メンバーを見て展開を予想する上でも注目の存在となるのは間違いなさそうです。
今年の出走予定馬で『前走で4コーナー2番手以内の競馬をした馬』はエポカドーロ、コスモイグナーツ、ビッグスモーキーの3頭と決して多くなく、1番人気に推されそうなステルヴィオが後方から競馬をするタイプで展開利も大きそうだけに強気の先行策からの前残りは十分想定しておいた方がいいと思います。
《過去データから見る今年のスプリングステークスを勝つのはこの馬！！》
エポカドーロ(牡3)
前走：あすなろ賞(500万)1人気1着
父：オルフェーヴル
母父：フォーティナイナー
前走のあすなろ賞では開幕週でありながら降り続く雨で稍重の馬場状態の中、好スタートから他馬が行かないと見るや積極的にハナに立って淀みないペースで馬群を引っ張り、4コーナーでは一旦後続を引きつけながら直線に入って再び後続を突き放す強い内容での完勝で未勝利戦からの連勝を飾りました。新馬戦でもそうだったように末脚勝負では瞬発力不足から伸びを欠く面があるだけに、現時点では速いペースで逃げて後続に脚を使わせる競馬があっているのは間違いなさそうです。近4年連続で前走500万条件勝ち馬が勝利しているのは好材料で、16年に同じあすなろ賞勝ち馬マウントロブソンがスプリングステークスを勝利しているのも同馬にとっては追い風と言えそうです。前走外連味のない逃げを打った戸崎騎手が引き続き騎乗してくれるのもプラスに働きそうで、父オルフェーヴルに続く親子制覇に期待して本命に推したいと思います。
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