【フェブラリーステークス2018】予想オッズ/レース展望/出走予定馬分析/1着予想/昨年からパワーアップした姿でここを完勝し、いざドバイへ!!

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2018年2月18日(日) 東京競馬11レース

第35回 フェブラリーステークス(GⅠ) 東京ダ1600m

 

《フェブラリーステークス2018 レース展望》

 

過去14~15年と同レースを連覇し、昨年の東京大賞典でGⅠ(JpnⅠ)11勝の新記録を樹立したコパノリッキーが引退したことで再び戦国時代に戻った印象のある現在のダート路線ですが、持ったまま後続を置き去りにする圧倒的な競馬スタイルから『クロフネの再来』と言われるテイエムジンソクが急成長してGⅠでも堂々主役と言える位置まで上り詰め、そしてチャンピオンズカップでそのテイエムジンソクのGⅠ初制覇の夢を打ち砕いたゴールドドリームの存在もあって、今後のダート界は『2強』が引っ張っていく形となりそうです。ただ、ゴールドドリームに関しては得意条件以外だとアッサリ大敗を喫しているようにややムラっ気な面があり、テイエムジンソクに関しても追って甘い面があることからGⅠを勝ちきれてない事実があるように、まだそこまで『盤石』とも言えない存在であるのも事実でしょう。今年は昨年以上に実績馬の登録が多く好メンバーが揃った印象で、前走久々の勝利を飾ったケイティブレイブノンコノユメ、他にも近走やや一息の成績ながら実績上位のサウンドトゥルー、アウォーディー、ベストウォーリアなど伏兵陣のメンツも豊富で、ダートNo.1を決めるにふさわしい好レースが期待できそうですね。余談ではありますが、昨年1番人気3着のカフジテイクがレーティング・賞金面共に不足して出走できそうにない事実からも『賞金加算の重要性』が今後のダート路線においてはさらに重要になりそうですが、能力上位の馬がGⅠに出走できないのは何ともモヤモヤした気持ちになり、今後の大きな課題となるかもしれませんね。

 

《フェブラリーステークス2018 予想オッズ》

 

①人気 テイエムジンソク  2.3倍

②人気 ゴールドドリーム  3.0倍

③人気 ノンコノユメ    6.9倍

④人気 サンライズノヴァ  7.0倍

⑤人気 ケイティブレイブ  16.5倍

⑥人気 アウォーディー   24.6倍

⑦人気 ベストウォーリア  29.0倍

⑧人気 インカンテーション 31.2倍

⑨人気 サウンドトゥルー  31.5倍

⑩人気 カフジテイク    40.6倍

 

《フェブラリーステークス2018 出走予定馬分析》

 

① ゴールドドリーム(牡5)

騎手:M.デムーロ 調教師:平田(栗東)

主な勝鞍:チャンピオンズカップ(GⅠ)

フェブラリーステークス(GⅠ)

ユニコーンステークス(GⅢ)

昨年のフェブラリーステークスを中団からの差し切りでGⅠ初制覇を飾った後はドバイワールドカップを含めてGⅠ(JpnⅠ)を3戦して掲示板がやっとといった不本意な競馬が続きましたが、前走のチャンピオンズカップでは初騎乗となるムーア騎手を背に道中は後方集団でじっくりと脚を溜め、直線を向いて外に出されると前で競り合うテイエムジンソクとコパノリッキーを並ぶ間もなく一瞬の脚で差し切って最優秀ダート馬の座に就きました。東京ダートではGⅠも含めて連対率100%と圧倒的な好成績を残しており、武蔵野ステークスで休み明けながら2着と好走したことから昨年のチャンピオンズカップからぶっつけのローテーションも問題なさそうで、極端な馬場状態にさえならなければ好勝負する可能性は非常に高い1頭と言えるでしょう。

 

② テイエムジンソク(牡6)

騎手:古川 調教師:木原(栗東)

主な勝鞍:東海ステークス(GⅡ)

みやこステークス(GⅢ)

みやこステークスで初重賞制覇を飾って勢いそのままに挑んだチャンピオンズカップではGⅢ1勝の実績ながら1番人気に支持され、ゴール前ゴールドドリームに交わされたものの正攻法の競馬でコパノリッキーを捻じ伏せて後続を完封したのは勝ち馬と並ぶくらいの高評価をしてもいいと思います。前走の東海ステークスでは自らハナを奪ってそのまま余裕十分に押し切ったように安定した先行力は同馬の持つ大きな武器で、展開に左右されないのは他の有力馬と比べても非常に有利だと思います。過去5年でフェブラリーステークスにおいて2勝3着1回と高い好走率を誇る東海ステークス勝ち馬で、昨年夏の本格化以降は全く連対を外していない安定感も大きな魅力だと思います。ワンターンの1600mコースに戸惑う面さえなければ間違いなく一旦は先頭に立つ競馬で勝ち負けを演じてくれるのではないでしょうか。

 

③ ケイティブレイブ(牡5)

騎手:福永 調教師:目野(栗東)

主な勝鞍:川崎記念(JpnⅠ)

帝王賞(JpnⅠ)

浦和記念(JpnⅡ)

昨年の帝王賞ではそれまで先行して好結果を残していた中で内枠の道悪で出遅れる致命的な競馬となりましたが、直線外に出すと素晴らしい切れ味の末脚で差し切ってしまう予想外の競馬でJpnⅠ初制覇を飾りました。その後秋シーズンの4戦は先行して安定するも勝ちきれない競馬が続きましたが、7戦振りに逃げる競馬に出た前走の川崎記念ではスローペースに落として後続を完封し改めてその高い能力を証明しました。逃げ差し自在の脚質は時に乱ペースになりやすいフェブラリーステークスにおいても非常に有利に働きそうで、昨年のチャンピオンズカップの結果を考えても純粋な能力上位も明らかだと思います。今回使い詰めのローテーションで来ている疲労残り一気の距離短縮が不安ではありますが、そこに対応さえできればここで連勝を飾っても全く驚けない存在ではないでしょうか。

 

④ ノンコノユメ(セ6)

騎手:内田博 調教師:加藤(美浦)

主な勝鞍:根岸ステークス(GⅢ)

武蔵野ステークス(GⅢ)

ユニコーンステークス(GⅢ)

16年の帝王賞2着後に去勢してからは自慢の破壊力ある末脚が影を潜め6戦連続馬券圏外と予想外のスランプになってしまいましたが、昨年の武蔵野ステークス以降は追い込み切れないながらも徐々に末脚の切れが戻ってきた印象で、内田博騎手との初コンビとなった前走の根岸ステークスでは息の長い末脚が復活してゴール前サンライズノヴァとの叩き合いを制し、久々の勝利をレコード勝ちで飾りました。東京ダートでは連対率66%、複勝率77%と長い直線と相性がいいこともあって好走率が高く近2年連続で根岸ステークス連対馬が好成績を残しているのも同馬にとっては大きな後押しと言えそうです。ゴールドドリームとテイエムジンソクの2頭がお互いを意識して先行激化の流れになるようであればさらに有利となりそうで、直線一気の差し切りで悲願のGⅠ初制覇があっても全く驚けないと思います。

 

《レース展望から見る1着予想はこの馬!!》

 

ゴールドドリーム(牡5)

前走:チャンピオンズカップ(GⅠ)8人気1着

父:ゴールドアリュール

母父:フレンチデピュティ

フェブラリーステークスが東京ダート1600mで行われることを考えれば、やはり一番有力になってくるのは同馬で間違いないと思います。基本的に中央の左回りのダートコースでは3歳時のチャンピオンズカップ以外全く崩れておらず、マイルチャンピオンシップ南部杯は小回りの地方ダート、ドバイワールドカップでは海外の極端なハイペースに2000mの距離が影響しての大敗で度外視してもよさそうで、東京ダート1600mでは全てのレースでメンバー中上位の上がりを出していることからも如何にこのレースに対するコース適性が高いかが理解できると思います。ゴールドアリュール産駒は同レースに加えて冬の力のいるダートで高い好走率を誇っており、5歳という年齢もダート馬として脂が乗ってくる時期であることを考えると大きなメリットだと思います。昨年のチャンピオンズカップで同馬から目覚ましい末脚を引き出したムーア騎手が引き続き騎乗するのも大きな魅力で、普通の状態で出走できれば好勝負は間違いないと思います。