【フェブラリーステークス2018】過去データから見る1着予想/昨年のゴールドドリームに続くゴールドアリュール産駒の新星(ノヴァ)になるのはアノ馬!?

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2018年2月18日(日) 東京競馬11レース

第35回 フェブラリーステークス(GⅠ) 東京ダ1600m

 

13~15年までは3年連続で前走1800m以上を使ってきた馬が馬券圏内を独占したようにどちらかと言えば『パワー』の方が求められる印象が強かったフェブラリーステークスですが、重馬場でスピード勝負になった16年に前走根岸ステークス組のモーニンが勝利すると昨年も前走根岸ステークス1、2着のカフジテイク、ベストウォーリアが本番でも3、2着したように、徐々にレース全体が『スピード』寄りになってきている印象です。特に今年は記録的な寒波の襲来によって重~不良馬場でのレースが多いだけに、当日の馬場状態によって予想スタイル自体を柔軟に変えていく必要があるかもしれませんね。

 

《過去のフェブラリーステークス好走馬 チェックポイント》

 

① 近年は前走1800m以上を使った馬が圧倒的好成績!

近年は冬場に雪の影響を受けることが多く、ダートの馬場に凍結防止剤をまく回数が以前と比べて増えている印象です。この凍結防止剤を散布すると脚に絡みつくようなネチャネチャしたイメージの馬場状態になりやすく、雨や雪での水が浮くような脚抜きのいい重馬場と比べて非常にパワーが求められる傾向が強くなります。そうなると当然ながら全体的にスピードよりもスタミナの方が求められやすくなり、1600mよりも長い距離に実績のある馬にとって有利な展開になるのが理解できるのではないでしょうか。過去5年のフェブラリーステークスで『前走ダート1800m以上の距離』を使ってきた馬は複勝率が30%を越えているように好走率が高く、13年グレープブランデー、14、15年コパノリッキー、17年ゴールドドリームと4頭が勝利しているのは見逃せない事実だと思います。さらに13年9人気2着エスポワールシチー、7人気3着ワンダーアキュート、14年16人気1着コパノリッキー、15年5人気2着インカンテーション、16年7人気3着アスカノロマンほぼ毎年のように人気薄での激走もあって複勝回収率も154%と高い数字を残しており、単純ではありますが非常に有効な作戦と言っていいのではないでしょうか。

 

今年の出走予定馬で前走1800m以上を使っているのは前走東海ステークス組、チャンピオンズカップ組、東京大賞典組、川崎記念組などを含めて24頭中14頭とそれなりに数が多いですが、この中に高配当を演出してくれる『お宝馬』が眠っている可能性が高いため要注目ではないでしょうか。

 

② 根岸ステークス組で狙えるのは『メンバー中上位の上がりを使って3着以内の馬』

上記の条件とは全く正反対の傾向にはなりますが、過去2年に限って言えば馬券圏内に入った6頭の内半数の3頭を前走根岸ステークス組が占めているように、近年は根岸S好走馬が勢いを取り戻しつつある印象です。今年も登録馬24頭中8頭が前走根岸ステークス組で上位人気に推される可能性が高いノンコノユメサンライズノヴァなどが出走を予定していますが、根岸ステークス組の取捨選択は非常に単純明快で16年1着モーニン、17年2着ベストウォーリア、2着カフジテイクの3頭は全て『根岸ステークスでメンバー中4位以内の上がりを使って3着以内に好走』した馬で、要はしっかりした数字の裏付けのある末脚を使って好走した馬だけがフェブラリーステークスにおいて好走できる権利を得ることができると言ってもいい気がします。

 

今年の登録馬で前走が根岸ステークスで3着以内に入っているのは1着ノンコノユメ、2着サンライズノヴァ、3着カフジテイクの3頭ですが、この3頭が計時した上がりはそれぞれ1位、3位、2位で3頭とも34秒台の上がりを使っており、4着以下の最速が35秒台であることからも上位の3頭はフェブラリーステークスでも好勝負できるだけの能力と権利がある存在だと考えて問題ないと思います。

 

③ 圧倒的好走率を誇るゴールドアリュール産駒に要注目!!

近年のフェブラリーステークスにおいて圧倒的な存在感を放っているのがゴールドアリュール産駒で、近5年だけで13年にエスポワールシチーが9人気の低評価ながら2着に激走し、14、15年にコパノリッキーが連覇を達成、そして昨年はゴールドドリームがGⅠ初制覇を達成したようにほぼ毎年のように好走馬を輩出しているのは素晴らしい好成績と言っていいでしょう。13年2着のエスポワールシチーは10年に同レースを勝利しており、同産駒の勝ち上がり率を考えても如何に東京ダート1600mにおける適性が高いかが理解できるのではないでしょうか。ゴールドアリュール自身も03年にフェブラリーステークスを制していますが、この年は東京競馬場改装のため中山ダート1800mでレースが行われて2着ビワシンセイキ相手にクビ差の勝利でしたが、同馬自身が東京ダートで一度も走っていなかったことからもし東京ダート1600mでレースが行われていたらもっと圧倒的強さを見せつけていた可能性もあり、何よりも産駒の活躍がそれを証明しているのと思います。同馬は17年2月28日に心臓疾患のため急死してしまいましたが、来年以降も産駒が出走してくる可能性は非常に高いため、注目しておいた方がいいと思います。

 

今年の出走馬でゴールドアリュール産駒は昨年の勝ち馬ゴールドドリームに加えて根岸ステークス2着のサンライズノヴァ、そして昨年中央馬相手にJBCレディースクラシックを勝利したララベルの3頭と少数ながらレベルの高いメンバーがスタンバイしており、今年も要注意の存在であるのは間違いないと思います。

 

《データから見る今年のフェブラリーステークスを勝つのはこの馬!!》

 

サンライズノヴァ(牡4)

前走:根岸ステークス(GⅢ)1人気2着

父:ゴールドアリュール

母父:サンダーガルチ

前走の根岸ステークスでは上位に入った3頭の中では一番最初に動き、先行馬を差し切って一旦は完全に抜け出しましたが外から内田博騎手の剛腕に応えて猛追してきたノンコノユメとの叩き合いでゴール前僅かにハナ差交わされての2着でした。ただ同馬自身もレコードタイムで走っており結果は2着でしたがほぼ勝ちに等しい2着であり、展開を考えればそれ以上の評価を与えてもいいと思います。530キロを超える雄大な馬体から繰り出される息の長い末脚は直線の長い東京コースにピッタリで、原因不明の大敗を喫した昨年の武蔵野ステークス以外は東京ダートにおける連対率100%であるのも非常にプラスだと思います。近年フェブラリーステークスにおいて素晴らしい成績を残しているゴールドアリュール産駒で、末脚に数字面での裏付けもあることから今回のメンバーの中でも東京ダート1600mに対する適性は非常に高そうだけに、賞金的にやや不安ですが出走できるようであれば自信をもって重い印を打っておきたいと思います。