【中山記念2018】過去データから見る1着予想/感動のフィナーレに向けてベテランおじさんの中に眠る『1800m適性』が爆発する!?

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2018年2月25日(日) 中山競馬11レース

第92回 中山記念(GⅡ) 中山芝1800m

 

14年1着ジャスタウェイや16年1着ドゥラメンテ、3着リアルスティール、そして昨年1着ネオリアリズムなど、近年は中山記念をステップとしてその後のドバイ遠征や香港遠征を行う陣営が増えてきたことでレース自体のレベルが飛躍的に高くなってきている印象です。さらに昨年大阪杯がGⅠに昇格したことで京都記念と並んで同レースの重要性はさらに高いものになりそうで、来年以降もここで好走した馬は長い目で追い続けていくと美味しい配当にありつけることができるかもしれませんね。

 

《過去の中山記念好走馬 チェックポイント》

 

① 非根幹距離の重賞だけに、『1800m重賞連対実績』が非常に重要!

このブログ内で何度も述べてきていますが、1600mや2000mといった400で割り切れる『根幹距離』と1800mや2200mといった『非根幹距離』では求められる適性が全くと言っていいほど異なり、さっくりしたイメージで言うと根幹距離は道中スローペースからの瞬発力勝負に、非根幹距離の方が平均ペースからの持続力勝負になりやすい傾向が強いです。2200mの宝塚記念や2500mの有馬記念などで同じ非根幹距離の重賞(京都記念、目黒記念、オールカマー、アルゼンチン共和国杯など)の勝ち馬が度々波乱を演出しているのが何よりの証拠と言えるでしょう。その中でも1800m重賞については特にその傾向が強い印象で、コースを1周するいわゆる『O型コース』の競馬である中山コースの1800mにおいては他場の同距離の重賞と比べて道中小脚が使えるといった『器用さ』が強く求められやすく、過去に同じコースで重賞を連対した実績のある馬が得意コースに戻って好走する姿が何度も繰り返されていることからも非常に有効な傾向と言えるでしょう。逆に1800m重賞実績がないにもかかわらず人気に推されているようなタイプは人気を裏切りやすい傾向が強く、13年4着タッチミーノットや14年6着トウケイヘイローなど1番人気でも人気を裏切ることが多いため注意しておいた方がよさそうですね。

 

今年の出走予定馬で1800m重賞連対実績があるのがヴィブロス(ドバイターフ)、アエロリット(クイーンステークス1着)、ウインブライト(スプリングステークス1着)、サクラアンプルール(中山記念2着)、ディサイファ(エプソムカップ)、マイネルハニー(チャレンジカップ)、マルターズアポジー(小倉大賞典)の7頭とほとんどの馬が好走実績を持っていますが、1番人気が予想されるペルシアンナイトに関しては1800mの重賞自体にまだ出走したことがないためデータの対象外となり、個人的にはやや不安な印象が残る1頭と言えそうです。

 

② 上位人気に推された『外国人騎手』は鉄板の信頼感!!

M.デムーロ騎手とルメール騎手が通年免許を取得し、現在も短期免許でムーア騎手、バルジュー騎手、ミナリク騎手が活躍しているように、今の日本競馬において海外の一流外国人騎手を見るのは当然のような光景になってきていますが、中山記念においてはその外国人騎手の活躍が特に顕著な傾向があります。近5年においては14年から4年連続で馬券圏内に入っており、過去10年で見ても【2・2・2・6】と2頭に1頭の割合で馬券圏内に好走しているのは素晴らしい成績と言っていいのではないでしょうか。その中でも特に活躍が目立つのはM.デムーロ騎手とC.デムーロ騎手の『デムーロ兄弟』で、近4年はどちらかが必ず馬券に絡んでおり、16年1着ドゥラメンテ以外は1人気でないにも関わらず好成績を残しているのは非常に頼りになると言っていいと思います。この外国人騎手が騎乗した馬にさらに『当日1~4人気』という条件を加えると過去10年で【3・2・2・1】とほぼパーフェクトな成績を残しているので、今後も増えてきそうなこのパターンの外国人騎手騎乗馬がいたら積極的に狙っていくべき存在と言えそうですね。

 

今年は登録時点で10頭と出走馬が少なく、外国人騎手が騎乗する可能性があるのはM.デムーロ騎手騎乗予定のペルシアンナイトのみとなっています。そのペルシアンナイトは高確率で1番人気に推されるでしょうから、本命馬としての信頼感はかなり高いと言ってもよさそうですね。

 

③ 波乱の立役者になるのは『前年の天皇賞・秋出走馬』

メンバーレベルの飛躍的な向上によって近年は比較的平穏な決着が多い中山記念ですが、それでも昨年のように波乱の決着がないわけではありません。そういった時に人気薄で激走して穴をあける馬は同じような傾向を持っており、その代表的なものが『前年の天皇賞・秋に出走した馬』です。2000mというマイル路線からも中距離路線からも参戦しやすい天皇賞・秋は出走馬のレベルが非常に高くなりやすく、そのレースで負けていたとしてもレベルの高いレースを経験したことで自身の自力アップに繋がると同時に、天皇賞・秋に比べればメンバーレベルが若干ですが落ちる同レースで好走する、といった図式が成り立つのではないでしょうか。過去10年で複勝率が60%近い数字を叩き出しているように好走率が高く、12年7人気2着、13年8人気3着と2年連続人気薄で好走したシルポートや昨年7人気3着ロゴタイプのように人気薄での好走も目立つことから、近年は少頭数で行われることが多いことからそれほど該当馬は多くないかもしれませんが、今後も要注目の傾向と言えるでしょうね。

今年の出走馬で昨年の天皇賞・秋に出走したのは7着ディサイファ、8着サクラアンプルールの2頭で、昨年2着の実績がありながら前走大きな不利を受けての大敗で人気を落としそうなサクラアンプルール、そして8歳で今回が小島太調教師の最後の出走になるディサイファそこまで人気になりそうにないだけに今回は要注意かもしれませんね。

 

《過去データから見る今年の中山記念を勝つのはこの馬!!》

 

ディサイファ(牡9)

前走:アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)9人気4着

父:ディープインパクト

母父:ドバイミレニアム

これまで重賞4勝を挙げている実績馬ながら明け9歳を迎え、一昨年のマイルチャンピオンシップでミッキーアイルの斜行により大きな不利を受けて(自分の本命でした)以降は精神的なダメージの影響か8戦連続馬券圏外となって衰えを心配されましたが、昨年のオールカマーでは3着ながら勝ち馬から0.3差に粘り、前走のアメリカジョッキークラブカップでは3コーナー過ぎから一気にマクって上がっていったミッキースワローの動きに合わせて進出し0.5差の4着に好走するなどGⅡクラスであればまだ十分勝負になることを自らの走りで証明しました。ディープインパクト産駒ながら持続力に富んだタイプで、9勝中半数の4勝を1800mで挙げているのが何よりの証拠ではないでしょうか。同馬自身に加えて調教師である小島太師もこのレースで引退を迎えることから乾坤一擲の仕上げで臨んでくるのは間違いないでしょう。さらにオカルト的なデータとなりますが、中山記念が行われる2月25日は今回騎乗予定の田中勝騎手の誕生日でもあり気合がみなぎっているのは間違いないでしょう。ここまで偶然が重なると何かが起こりそうな気がするだけに、これまで馬券でも何度もお世話になったお礼も込めて今回は単勝を十分に買って応援したい1頭です。