【中山金杯2019予想/出走予定馬分析】得意の季節に加えて走り慣れたコースに戻り、春のG1戦線に向けて久々の重賞勝利を飾るのはアノ馬!?

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2019年1月5日(土) 中山競馬11レース

第68回 中山金杯(G3) 中山芝2000m

 

《中山金杯2019/レース展望》

 

『金杯で乾杯』といった言葉が存在するように、年末の最も大きなイベントと言っても過言ではない有馬記念と同じくらい競馬ファンにとっては的中させたいレースの一つに挙げられるのがこの金杯ではないでしょうか。近年はネットで地方競馬の馬券も買えるようになり以前と比べて若干イメージが薄れてきている感はあるものの、それでもここで馬券を的中できればその年のスタートダッシュを決めたような爽快感を味わうことができ、逆にここで馬券を外してしまうと後々まで引きずるような気持ちになってしまうため、格付け自体は『GⅢ』ではありますが個人的には『GⅠ』に匹敵するくらい馬券的には重要視しているレースとなっています。文字通り金杯を的中できて『乾杯』できるのか、それとも金杯を外して『惨敗』となってしまうのか(笑)、昨年はマイナス収支で終わってしまっただけにここで心機一転いい流れを引き寄せるためにも的中できるように頑張りたいと思います!

 

今年の出走予定馬を見てみると、昨年後半に猛威を振るった現4歳世代のステイフーリッシュ、タイムフライヤー、コズミックフォース、タニノフランケルあたりが注目を集めることになりそうですが、果たして結果はどうなるでしょうか。年末の東京大賞典も3歳馬オメガパフュームが勝利したこともあり、ここでも上位を独占するようであれば今年1年の競馬は4歳世代を中心に回ることになりそうだけに、今後を占う意味でもレース内容はしっかり注目しておきたいところですね。

 

《中山金杯2019/予想オッズ》

 

①人気 ステイフーリッシュ  3.4倍

②人気 マウントゴールド   4.0倍

③人気 タイムフライヤー   5.3倍

④人気 エアアンセム     7.0倍

⑤人気 コズミックフォース  8.2倍

 

《中山金杯2019/出走予定馬分析》

 

ステイフーリッシュ(牡4)

騎手:藤岡佑 調教師:矢作(栗東)

主な勝鞍:京都新聞杯(GⅡ)

チャレンジカップ(GⅢ)3着

ホープフルステークス(GⅠ)3

新馬戦勝ち直後に臨んだホープフルステークスで僅差の3着に好走し、京都新聞杯では後の菊花賞で3、5着に好走したユーキャンスマイル、グローリーヴェイズを完封して重賞初制覇を飾るなど早くから高い素質は証明していたものの、気性面の幼さもあって負けるときは二桁着順に大敗するような脆さもあった同馬でしたが、前走のチャレンジカップでは3歳馬で56キロの斤量を背負いながらも道中は中団馬群の中で折り合って追走し、直線しぶとく脚を伸ばして混戦の3着争いを制して復調をアピールしました。これまで2000m戦では3戦して全て馬券圏内に好走しているように引き続き同距離を走れるのは好材料で、中山コースもホープフルステークス3着の実績からプラスに働くのは間違いないでしょう。先行する競馬でも控える競馬でも結果を残しているようにある程度自在性があるのも混戦メンバーの今回大きな武器になりそうで、背負い慣れた56キロのハンデで戦えるのであればこう勝負する可能性はかなり高いと思います。

 

エアアンセム(牡8)

騎手:田辺 調教師:吉村(栗東)

主な勝鞍:函館記念(GⅢ)

福島記念(GⅢ)3着

新馬戦→ホープフルステークスと連勝したように2歳時から高い完成度と能力を証明していた同馬でしたが、その後は詰めの甘さや体質面での弱さが災いして条件戦で好走はするものの勝ち切れない競馬が続いてしまいました。しかし、昨年初戦のスピカステークスを完勝して再びオープンクラスに返り咲くと、その後は重賞でも掲示板を外さない安定して走りを見せており、7歳にして函館記念で初重賞制覇を飾りました。明け8歳となりますがまだキャリア30戦未満と大事に使われてきたこともあって非常にフレッシュさを残しており、前走の福島記念を1人気3着に好走したのが何よりの証明でしょう。中山コースも【2・2・2・3】と得意にしているコースで、同じく【3・1・5・5】と最も得意にしている2000mの距離であれば若い世代相手でも十分互角に戦えるだけの能力があるのは間違いないでしょう。年明けの中山コースでは例年好成績を残している『中山マイスター』の田辺騎手が引き続き騎乗するのも大きな追い風と言えそうで、ここでも十分勝ち負けできる1頭ではないでしょうか。

 

マウントゴールド(牡6)

騎手:武豊 調教師:池江(栗東)

主な勝鞍:チャレンジカップ(GⅢ)2着

オクトーバーステークス(OP)

小倉記念(GⅢ)3着

中央競馬で勝ち上がれず一度は地方競馬に移籍した同馬ですが、中央転入初戦となったダート戦以外は全て掲示板内に好走しているように非常に安定感のある総合的な能力の高い馬で、昨年春の下鴨ステークスを勝利してオープン入りを果たすと重賞初出走となった小倉記念でトリオンフ、サトノクロニクルといった重賞実績馬相手に3着と好走し、前走のチャレンジカップも勝ったエアウィンザーには突き放されたものの3着以下は完封する強い内容の2着に好走し、自らの走りで重賞級の能力を証明しました。明け6歳となりますがこれまで地方時代も合わせてキャリア17戦とそれほど数を使っておらず、その分上積み面を多く残しているのは好材料と言えるでしょう。さらに前に行って確実に二の脚を使える安定した先行力も小回りの中山2000m戦においては大きな武器となりそうで、先行馬に乗せたらまだまだトップクラスの武豊騎手とコンビを組むのも好材料でしょう。今回先行馬が多いだけに展開面がカギとなりそうですが、今の充実度であれば十分勝ち負けできる存在なのは間違いないと思います。

 

アドマイヤリード(牝6)

騎手:横山典 調教師:須貝(栗東)

主な勝鞍:ディセンバーステークス(OP)

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

一昨年のヴィクトリアマイルで重賞初制覇をGⅠで飾り、その後も府中牝馬ステークス3着など古馬牝馬の中ではトップクラスの能力を持っていた同馬でしたが、昨年は重賞を5戦して馬券圏内に好走することができずややスランプに陥っていた印象でした。しかし、牡馬相手に56キロを背負って出走した前走のディセンバーステークスでは初コンビとなる横山典騎手を背に好スタートから一旦後方に控え、直線一番外に持ち出すと自慢の切れる末脚で並ぶ間もなくプロディガルサンを交わして約1年半ぶりの勝利を飾りました。今回初の2000m戦となりますが1800mで【3・2・1・3】と好成績を残しており、6歳を迎えてややズブさが出てきていることを考えればむしろプラスに働く可能性は高そうです。一瞬の切れる末脚を最大の武器にしているだけに、ミスパンテールのようにそういったタイプの馬を得意としている横山典騎手とも手が合いそうで、牡馬相手に56キロはさすがに厳しそうですがハンデが嫌われて人気を落とすようであれば注意しておきたい1頭ですね。

 

《出走予定馬分析から見る本命馬》

 

ウインブライト(牡5)

昨年の中山金杯では重賞馬セダブリランテス相手に正攻法の競馬で2着に好走し、続く中山記念ではアエロリット、ペルシアンナイト、ヴィブロスといった錚々たるGⅠ馬相手に勝利したようにその能力の高さは既に証明済みだったものの、その後大阪杯と富士ステークスでは苦手としている瞬発力勝負で共に二桁着順に大敗してしまいました。ただ、前走のマイルチャンピオンシップでは14番人気と大きく人気を落としましたが、スタートから積極的に先行する競馬でゴール前盛り返すように伸びて9着に敗れたものの勝ち馬からは0.4差と大きく負けておらず、復調を感じさせる走りでした。中山コースは【3・2・0・1】と大得意にしており、昨年好走している舞台であることから他馬と比べてコース適性が高いのも好材料と言っていいでしょう。鞍上の松岡騎手が過去10年で1勝2着2回と同レースを得意にしているのも大きな追い風と言えそうで、58キロのトップハンデは不安ではあるものの得意舞台に戻った今回は人気を考えても積極的に狙っていきたい存在と言えそうですね。