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2018年8月26日(日)
新潟競馬11レース
第38回 新潟2歳ステークス(G3)
新潟芝1600m
《新潟2歳ステークス2018/レース展望》
2歳のデビュー戦が始まって僅か2か月後に行われる重賞ながら翌週に行われる札幌2歳ステークスと並んで近年の2歳重賞の中では『出世レース』と呼ばれているのがこの新潟2歳ステークスで、同年の朝日杯フューチュリティステークスを勝利した08年勝ち馬セイウンワンダーを筆頭に、しばらく勝ち切れない競馬が続きながらも天皇賞・秋、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)、安田記念と国内外でGⅠを3勝し世界一の評価も獲得した11年2着ジャスタウェイ、さらには翌年の牡馬・牝馬クラシック第一弾の桜花賞・皐月賞を制し、その後もGⅠで連対する活躍を見せた13年1着ハープスターと2着イスラボニータなど近10年で4頭のGⅠ馬を輩出しているのは非常に価値が高いと言っていいのではないでしょうか。さらに〇年ヴィクトリアマイル3着の10年勝ち馬マイネイサベルや15年NHKマイルカップ3着に好走したミュゼスルタン、他にも翌年のNHKマイルカップでGⅠ2勝馬メジャーエンブレム相手に2着、そして同年の阪神ジュベナイルフィリーズで10番人気ながら同じくメジャーエンブレムの2着だった15年1、2着馬ロードクエスト、ウインファビラスなど後の活躍馬が非常に多く、この時期に直線の長いコースでしっかり末脚を使って好走できるような馬はGⅠ級の能力を秘めていると見てもいいのかもしれませんね。この中でも13年勝ち馬ハープスターと15年勝ち馬ロードクエストのレースは個人的にも強烈なインパクトを受け、ハープスターは大外一気の一瞬の末脚で並ぶ間もなく差し切り、ロードクエストは新潟外回りコースで不利とされる内からあっという間の差し切りと全く対称的なレースだっただけに、可能であれば映像でチェックすることを強くおススメしておきたいと思います。
今年は登録段階で12頭と少頭数で行われる可能性が高そうですが、それでもロードクエスト同じ『ロード』の冠号を有する期待馬ロードアクアやマイルのデビュー戦を強い内容で勝ち上がってきたエイカイキャロルにエルモンストロ、ジョディ―、さらには1800ｍのデビュー戦でスケールの大きな走りを見せたアンブロークンなど素質馬が揃っての『少数精鋭』といったメンバーになりそうだけに、年末の朝日杯フューチュリティステークスも含めて来年に向けて非常に注目しておくべきレースとなるのは間違いないのではないでしょうか。
《新潟2歳ステークス2018/予想オッズ》
①人気 アンブロークン 3.3倍
②人気 ケイデンスコール 3.6倍
③人気 ロードアクア 3.7倍
④人気 エイシンゾーン 5.6倍
⑤人気 エルモンストロ 7.5倍
《新潟2歳ステークス2018/出走予定馬分析》
🐎 ロードアクア(牡2)
騎手：鮫島克 調教師：浅見(栗東)
主な勝鞍：新馬戦(東京1400ｍ)
デビュー戦ではバラついたスタートの中で比較的好スタートを切ってやや押っ付け気味に先行集団に取り付き道中は3番手を追走し、直線に入って馬場の真ん中を通って坂下で一気に先頭に立つと内から逃げたアマデウスが二の脚を使って併せ馬に持ち込もうとするのをムチ1発で突き放すと最後は流す余裕を見せての完勝でした。そこまで瞬間的に早い脚が使えるタイプではありませんがその分長くいい脚を使えるのは直線の長い新潟コースにおいては大きな武器と言えそうで、スタートで気合を付けられながら3番手で折り合った気性面もまだ未完成な部分の多い2歳戦においては好印象です。デビュー戦の2着以下の馬がまだ勝利を挙げてないようにメンバーレベルが低かった可能性があるのは事実ですが、同馬も最後流していたようにまだ余力を十分残していたことを考えれば重賞の舞台でもう一段階上のギアを見せてくれる可能性もありそうですね。
🐎 アンブロークン(牡2)
騎手：石川 調教師：手塚(美浦)
主な勝鞍：新馬戦(東京1800ｍ)
あいにくの重馬場で行われたデビュー戦ではスタートこそ普通でしたが二の脚速くやや持っていかれ気味に2番手まで押し上げると抑えきれないといった感じの手応えで2番手を追走し、直線に入って早々と馬場の真ん中を通って先頭に立つとすぐ後ろから迫るオメガに対して来た分だけ伸びる余裕十分のレースで最後まで並ばせることなく押し切る完勝でデビュー勝ちを飾りました。非常に飛びの大きい走りだけにいかにも直線の長いコースに適性が高そうで、1800ｍで完勝したことからスタミナが問われやすい新潟外回りの1600ｍも十分対応することは可能でしょう。血統構成からパワー＆スタミナ色が非常に強く重馬場で完勝したデビュー戦の内容からそれは明らかで、その反面切れる脚を求められる展開になった時に一抹の不安は残るものの、自ら早めに動いて後続に脚を使わせるような展開に持ち込めるようであればアッサリの重賞制覇が期待できるだけの存在だと思います。
🐎 エイシンゾーン(牝2)
騎手：幸 調教師：松元茂(栗東)
主な勝鞍：中京2歳ステークス(OP)2着
新馬戦(中京1600ｍ)
デビュー戦では後方追走から直線大外に出すと反応よく一気に加速しての差し切りでしたが、前走の中京2歳ステークスでは一転して好スタートからやや持っていかれ気味に2番手追走からの競馬となり、直線に入って馬場の真ん中から一旦は抜け出したものの終始これをマークしていたアドマイヤマーズに交わされると最後は3馬身差をつけられての2着完敗でした。ただ同馬自身も早め先頭の競馬から3着以下は完封しており、デビュー勝ちを果たしている馬の中でも上位クラスの能力があるのは間違いないでしょう。デビュー戦では後方からの差し切り、前走は先行抜け出しでの粘り込みとキャリア2戦で異なるレースに対応できたセンスの高さは2歳戦においては非常に大きな武器で、前走は荒れ馬場でやや走りにくそうな面を見せていただけに開幕から速い時計が続いていて絶好の芝コンディションで走れそうなのも追い風だと思います。2戦とも道中行きたがる面を見せている気性面の若さは気になるところですが、しっかり折り合って直線を向くことができればキャリアの差を活かしての差し切りが十分期待できる1頭ではないでしょうか。
🐎 エルモンストロ(牡2)
騎手：蛯名 調教師：中竹(栗東)
主な勝鞍：新馬戦(中京1600m)
デビュー戦では最内枠から絶好のスタートを活かして押して先頭に立つと後続を引き付けるような形で逃げ、直線を向いて徐々に馬場の真ん中に持ち出すと内と外から伸びてきた馬に並びかけられましたが、坂を上って追い出されるとそこから二の脚を使って再び後続を突き放しゴール前では1馬身1/4差をつける完勝でデビュー勝ちを飾りました。レースこそ逃げる形になりましたが、ハナに立つとスムーズに折り合い後続に迫られても折り合いを欠くことなく道中運べた気性面は評価してよさそうで、鞍上の指示に対して即座に反応して進路を変更して二の脚を使った操縦性の高さも大きな武器と言えそうで控える競馬になっても十分対応は可能でしょう。血統的に2000ｍ前後に適性が高そうだけに今回重賞でペースが上がった時に追走面で脚を使わされる恐れはありますが、番手でもしっかり折り合って競馬ができるようであれば好勝負しても不思議ない存在ではないでしょうか。
《出走予定馬分析から見る本命馬》
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（17位くらい）
デビュー戦では遅い流れに我慢しきれないといった感じで逃げ馬の後ろまで押し上げ、直線も持ったまま先頭に立って長くいい脚を使いながら後続馬が差を詰めてくるとその分だけ伸びる余裕十分の内容で着差以上の完勝を飾りました。今回1ハロン距離が短縮して1600ｍとなりますが、1800ｍの緩い流れで行きたがる面を見せていたことを考えると流れが少しでも速くなりそうなのは気性面を考えてもプラスと言えそうで、引き続き直線の長い左回りコースでレースができるのも適性的に有利と言っていいのではないでしょうか。デビュー戦の3着ハヤヤッコが次走の未勝利戦を4馬身差で快勝し、5着セイウンオフロードも次走で勝利、さらに2着オメガも続く未勝利戦で3着以下を大きく突き放しての2着と初戦のメンバーレベルが非常に高かったのも同馬にとっては追い風と言えそうで、極端な瞬発力勝負になった時に一抹の不安が残るもののデビュー戦で見せたスケールの大きさを武器に連勝で重賞制覇を飾る可能性はかなり高いのではないでしょうか。
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新潟2歳ステークス2018【1番人気分析】ロードアクア【消去データ】5頭
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