【金鯱賞2018】過去データから見る1着予想/サトノはサトノでも今回狙うべきは宝石の輝きを放つアノ馬よりも経験豊かなベテランのアノ馬!?

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2018年3月11日(日) 中京競馬11レース

第54回 金鯱賞(GⅡ) 中京芝2000m

 

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昨年(17年)からこれまで12月開催だったのが大阪杯の前哨戦として3月に開催時期が移行したため、過去のデータとしては代替開催として京都で行われた10~11年を除いた12~16年の5年間のみを対象としています。気温の低い冬場と徐々に暖かくなってくる初春の季節的な違いはありますがどちらも『開幕週での重賞』といった点では共通していることから、過去の好走馬の脚質や血統背景などについてはある程度信頼してもいいかもしれませんね。

 

《過去の金鯱賞好走馬 チェックポイント》

 

① 直線での瞬発力勝負より、『先行しての持続力勝負』での実績を重視

改装後の中京競馬場の芝2000mのコースはスタート直後に直線の急坂を上り、そのままコースを1周して再び直線で急坂が待ち構えるといった非常にタフなコースとして知られており、その直線の急坂の勾配も中山競馬場の2.24%に次ぐ2%といった数字からもかなりキツイものであるのが理解できると思います。さらに坂を上り切った後も残り200m近い直線が待ち構えていることから、瞬発力タイプの馬は直線一旦はその末脚で先頭に立つもののゴール前でスタミナが切れて後ろから差し込まれる、または一旦は交わした馬に差し返されるといった場面が多く繰り返されているのは非常に重要なポイントだと思います。そういったコース形態で能力を発揮してくるのは前に行って粘れる『持続力タイプ』の馬で、特に長くいい脚を使える『先行馬』にとっては非常に能力を発揮しやすいコースと言えそうで、16年に2番手追走から最後まで粘った9人気2着パドルウィールや昨年逃げて大混戦の2着争いを粘り通した7人気2着ロードヴァンドールなど人気薄での好走も目立つので注意が必要です。また、ディープインパクト産駒の中でもどちらかと言えば『持続力タイプ』と言えるラストインパクト、サトノノブレス、ディサイファ辺りが好走しているのも上記の傾向を証明していると言っていいのではないでしょうか。

 

今年の出走馬の中でこれまで『オープンクラス以上で先行しての好走実績のある馬』ヤマカツエース、サトノノブレス、トリオンフ、ダッシングブレイズといった辺りで、この4頭の中でも金鯱賞と同じ中京2000mの重賞でも好走実績のあるヤマカツエースサトノノブレスの2頭はそれなりに上位人気に推されそうですがしっかり評価をしておく必要がありそうですね。

 

② 前走1800m以下を使っている『距離延長馬』に注目!

若干上記に挙げた傾向とは相反する面があるかもしれませんが、近年の金鯱賞においては『スピードの持続力』も非常に重要なポイントとなっており、それを証明するように『前走1800m以下の距離で先行した距離延長馬』が好走するといった傾向があります。特に昨年から3月開催に移ったこともあって今後は有馬記念を始めとする秋~冬GⅠからの参戦馬が多くなりそうなことも含めて該当馬はそれほど多くないかもしれませんが、昨年は16頭中前走1800m以下で先行していた3頭の該当馬の中から7番人気のロードヴァンドールが2着に好走し、前走こそ2000mだったもののそこで先行する競馬で勝利し、2走前は1600mを使っていたスズカデヴィアスが13番人気で3着に激走したことからも今後も注目すべきポイントと言ってもいいかもしれません。さらに12~16年の5年間の間で前走が1800m以下だった馬は14年エアソミュール(3着)と16年パドルウィール(2着)の2頭しかいませんでしたが、その2頭とも馬券圏内に好走している事実からそれなりに信頼性の高いデータとして見てもいいのかもしれませんね。

 

今年の出走馬で前走が1800m以下の馬は前走が小倉大賞典組のトリオンフ、ダッシングブレイズ、タイセイサミットの3頭と1800mの1600万特別のデルマサリーチャンの4頭となっていますが、この中でもこれまで1400~1800mを中心に使われてきており、8ヶ月の休み明けで淀みないペースを先行しながら4着に粘り通したダッシングブレイズは個人的に注目の穴馬として挙げておきたいと思います。

 

③ 血統的に『スタミナの裏付けがある種牡馬産駒』が複数頭好走しやすい傾向アリ

12月開催に移ってからの金鯱賞において特徴的な傾向として、『2頭以上が出走している種牡馬の産駒が同時に好走しやすい』といったものがあります。過去5年だけ見ても、13年にハーツクライ産駒2頭(1着カレンミロティック、3着ウインバリアシオン)、14、15年はディープインパクト産駒が2頭ずつ(14年ラストインパクト1着、サトノノブレス2着、15年ディサイファ2着、サトノノブレス3着)、そして17年はキングカメハメハ産駒2頭(ヤマカツエース1着、スズカデヴィアス3着)と同一産駒が馬券圏内に2頭好走している年が4年もあるのは見逃せない傾向と見ていいのではないでしょうか。これには『中京競馬場の馬場傾向』が大きく影響している可能性が高く、上記の挙げたハーツクライ、ディープインパクト、キングカメハメハの産駒は全て『産駒が東京2400mのGⅠを勝利している』といった共通点があることは重要なポイントです。距離的には2000mと中距離戦に分類されますが直線が長く急坂が待ち構えるコース形態が東京競馬場と酷似しており、同じ距離の天皇賞・秋で近年はスタミナ実績のある馬が強いことからも血統面でスタミナの裏付けがある馬は相対的に評価を上げておいた方がよさそうで、13年8人気3着ウインバリアシオンや17年13人気3着スズカデヴィアスなど人気薄での激走も見られることから要注目と言えるでしょう。

 

今年の登録馬で2頭以上登録している同一種牡馬産駒はディープインパクト産駒サトノダイヤモンド、サトノノブレス、デニムアンドルビーの3頭のみが該当し、3頭とも『2400m以上の重賞勝利実績(サトノダイヤモンドとデニムアンドルビーはGⅠ連対実績)』があることからも、この3頭のどれかを本命にする場合残りの2頭も忘れずに買い目に入れておきたいところですね。

 

《過去データから見る今年の金鯱賞を勝つのはこの馬!!》

 

サトノノブレス(牡8)

前走:凱旋門賞(仏GⅠ)16着

父:ディープインパクト

母父:トニービン

サトノダイヤモンドの帯同馬としてフランス遠征した昨秋の2戦は共に大敗となってしまい、明け8歳となったことで衰えが心配される状態になっているのは否定できませんが、昨年は金鯱賞を含めて3戦しかしていなかったため消耗自体が少なかったのは間違いないと言えそうです。金鯱賞においても14~16年の3年連続馬券圏内に入っていて、11着に終わった昨年も勝ち馬から0.5差と小差であることを考えれば今回の舞台に対するコース適性は今回のメンバーの中でも断トツと言ってもいいかもしれませんね。近走の着順だけ見ると安定性のない成績に見えるかもしれませんが、GⅠ以外ではほとんどと言っていいほど崩れておらず、休み明けでも7戦して5連対(3勝2着2回)といきなりでも動けるタイプだけに海外遠征帰りの今回それほど大きく割り引く必要はないと思います。『同厩舎の2頭出しは人気薄を狙え』といった格言からもあるように人気が確実のサトノダイヤモンドに不安要素が多い今回は敢えてこちらの方を狙うだけの価値は十分にあると思っての本命にしたいと思います。

 

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