【ダイヤモンドステークス2018】過去データから見る1着予想/アルバートのステイヤーズステークス3連覇に匹敵する記録に挑戦するアノ馬に注目!?

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2018年2月17日(土) 東京競馬11レース

第68回 ダイヤモンドステークスス(GⅢ) 東京芝3400m

 

将来的に『フェイムゲーム記念』とレース名を変更してもいい気がするダイヤモンドステークスですが(笑)、明け8歳となった今年も大本命馬として出走してきてくれたことに対して尊敬の念を表したいと思います。重賞で同レースに5年以上連続で出走した馬と言えばナイスネイチャの有馬記念(91~95年の5年連続)やトウカイトリックの阪神大賞典と天皇賞・春(共に06~13年の8年連続!!)辺りが有名ですが、昨年も目黒記念を制しステイヤーズステークスで2着と長距離路線においてはまだまだトップクラスと言える存在の同馬だけに、来年も再来年もダイヤモンドステークスの『顔』として元気に出走してくることを期待したいですね。

 

《過去のダイヤモンドステークス好走馬 チェックポイント》

 

① 重いハンデを背負った実績馬を侮るべからず!!

通常であれば走る距離が長ければ長いほど不利になるイメージが強い長距離戦ですが、ダイヤモンドステークスにおいては逆に重いハンデを背負った馬が素晴らしい好成績を残しています。過去10年において57キロ以上の斤量を背負った馬の成績は【4・2・0・12】と連対率30%近い数字を叩き出しており、嫌うよりむしろ積極的に狙っていくべき存在と言えるでしょう。さらに『57キロ以上の1番人気馬』に限定すれば、08年アドマイヤモナーク(57.5キロ)、10年フォゲッタブル(57キロ)、15年フェイムゲーム(58キロ)、そして17年アルバート(58キロ)と4戦4勝のパーフェクトな成績を残していることからも、過去の重賞成績が認められてファンから1番人気に支持されているようなタイプの馬は積極的に頭から狙っていくべきだと思います。逆に斤量が56.5キロ以下で1番人気に推されて12年2着ギュスターヴクライと13年1着アドマイヤラクティの2頭のみで、この2頭は後にGⅠ~GⅡを勝利していることからも元々の能力が高かったと言えそうで、ハンデの軽い馬が勢いを評価されて1番人気になっている場合はやや疑ってみると同時に、その馬自身の潜在能力をしっかり吟味する必要がありそうです。

今年のダイヤモンドステークスで57キロ以上の斤量を背負っているのは58.5キロのフェイムゲームのみで、もしレース当日同馬が1番人気になるようであれば頭から狙う馬券(単勝・馬単など)を積極的に買っておきたいところですね。

 

② 勝利するには『重賞3着以内orオープン特別勝ち実績』が最低条件

年代によって後にGⅠでも好勝負する馬が勝利する年がある一方で、このレースの勝利を最後に勝ち星から見放される馬がいるように毎年メンバーレベルにばらつきがある印象の強いダイヤモンドステークスですが、勝ち馬のみに注目するのであれば非常に単純明快な選択方法があります。過去10年の共通点として挙げられるのが『重賞で3着以内に好走した実績、もしくはオープン特別で勝利した実績』があるといった点で、12年に15人気でまさかの逃げ切り勝ちを演じたケイアイドウソジンも前年にオープン特別のメトロポリタンステークスを制していたように、最低限実績からオープンクラスの能力を証明している馬でないとダイヤモンドステークスで勝利する権利はないと言えそうです。条件クラスのみの実績からここへ臨んでくる、いわゆる『上り馬』は来ても2~3着までだけに、馬単や3連単のフォーメーション馬券を買う上でも非常に参考になるデータだと思います。

今年の出走予定馬で『重賞3着以内orオープン特別勝ち実績』がある馬は登録馬18頭の内、フェイムゲーム、プレストウィック、ヤマカツライデン、ソールインパクト、ハッピーモーメント、サイモントルナーレ、ラブラドライトの7頭と決して多くはなく、あくまで『勝ち馬』を絞り込むのであればこれ以上ない有効なデータと言ってもいいのではないでしょうか。

 

③ 波乱の立役者となるのは『前走から中1~2週の軽ハンデ馬』

馬自身の疲労度については諸説色々ありますが、基本的にやはり短距離を使っている馬よりは長い距離を走った馬の方が疲労の蓄積は大きいとされています(近年はスローペースのレースが多いので一概にそうと言えない部分もありますが)。そういった固定観念があるせいか、前走も長い距離のレースを使うことが多い長距離戦においては疲労が回復しきっていないと思われる前走から中1~2週の馬は敬遠されやすく人気を落としやすい傾向にあります。しかしダイヤモンドステークスにおいては逆に前走から短い間隔で出走してきた馬が波乱を演出することが多く、『前走から中1~2週』で出走してきた馬が過去10年で6頭馬券に絡んでいます。15~16年に連覇を達成したフェイムゲームなど人気馬の好走もありますが、08年12人気3着レーザーズエッジや15年8人気3着カムフィーなど人気薄での好走も目立つため注意が必要です。その中でも特に注目度が高いのが『54キロ以下の軽ハンデの馬』前走から中1~2週の54キロ以下の軽ハンデ馬』という条件に当てはめると6頭中4頭が該当することになり、少ないサンプルながら穴としての魅力が非常に大きいこともあり要注目の存在だと思います。

今年の出走馬で『前走から中1~2週且つ54キロ以下のハンデ』という条件を満たす馬はホウオウドリーム(52キロ・中2週)とトレジャーマップ(50キロ・中2週)の2頭で、共に前走同じ1600万条件戦を走って4、9着に敗れていますがホウオウドリームは母が牝馬GⅠ5勝のメジロドーベル、トレジャーマップも全兄がGⅠ6勝馬ゴールドシップと血統的にも筋が通っていることから人気薄は間違いなさそうですが注目しておくと面白いかもしれませんね。

 

《データから見る今年のダイヤモンドステークスを勝つのはこの馬!!》

 

フェイムゲーム(牡8)

前走:ステイヤーズステークス(GⅡ)2人気2着

父:ハーツクライ

母父:アレミロード

前走のステイヤーズステークスでは3連覇を達成したアルバートの完全な引き立て役になってしまいましたが、3コーナー過ぎくらいからアルバートより先に仕掛けて早め先頭から押し切りを図る非常に中身の濃いレースで、超長距離路線においてはアルバートと並んでまだまだ能力上位の存在と見て問題ないと思います。昨年のダイヤモンドステークスこそスローからの直線33秒台の上りが求められる苦手な瞬発力勝負になってしまって6着と凡走しましたが、14~16年にかけて2勝2着1回と連対率100%の完璧な成績を残しており、このコースに対する適性は今回のメンバーの中でも頭一つ抜けていると思います。昨年と比べてもアルバート、ファタモルガーナの長距離重賞の重鎮2頭がいないことでのメンバー弱化は明らかにプラスで、58.5キロの斤量も16年に海外遠征帰りに克服済みであることからデータ的な後押しも非常に大きく、当日1番人気に推されるようであればほぼ間違いなく勝ち負けをしてくれる存在だと思っての本命評価です。